「クソ物件オブザイヤー2019」最優秀賞は「三井の日本橋バーコード」 2位に「札幌アパマンショップ爆発」

2019年12月12日(木)8時56分 BIGLOBEニュース編集部

クソ物件オブザイヤー2019

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不祥事や事件、事故など様々な意味で注目を集めた不動産案件を表彰するイベント「クソ物件オブザイヤー2019」の結果が11日に発表された。6年目を迎えた今年は、一般からのTwitter投稿で777件もの案件がエントリー。そこから絞り込まれたファイナルノミネート47件から、一般投票によって「クソ物件オブザイヤー2019」が争われた。


投票の結果、「クソ物件オブザイヤー2019」の第1位となる最優秀賞に輝いたのは「三井の日本橋バーコード」。同物件は、三井不動産が日本橋再開発において地権者の8割の賛成を集めるために、地権者の水増しを行ったと東洋経済が伝えたことで話題になった。イベント主催者は、「20年以上不動産業に従事している私でもお目にかかったことのないバーコードのように分筆された公図のインパクトと再開発手法にコペルニクス的転回をもたらした三井不動産の不動産大技林がわれわれ不動産業界人の度肝を抜いた」と評した。


第2位には、締め切った室内で消臭スプレーのガス抜きを行い爆発を引き起こした「札幌アパマンショップ爆発」が選出。仲介手数料と一緒に請求される「室内消毒料」の作業には、このスプレーが使用されていることがわかり、賃貸仲介業界の闇として注目を集めた。第3位となったのは、創業者の不祥事により経営悪化に陥り、ソフトバンクの赤字の原因ともなった「WeWork」となった。


第4位には、タワーマンションが台風による浸水被害に見舞われたことで起こった「荒れる武蔵小杉マンションの掲示板」がランクイン。第5位は、京都市の更生施設の移転計画「本物のいけず」が選ばれた。


<クソ物件オブザイヤー2019トップ5とイベント主催者評>

1位「三井の日本橋バーコード」

“足らぬなら 増やしてしまえ 地権者を”
天下の三井不動産が、お膝元の日本橋でどうしてもまとめたかった再開発のために用いた手法が、まさかの敷地分筆とダミー会社乱造による地権者の水増し。
20年以上不動産業に従事している私でもお目にかかったことのないバーコードのように分筆された公図のインパクトと再開発手法にコペルニクス的転回をもたらした三井不動産の不動産大技林がわれわれ不動産業界人の度肝を抜いた、1位にふさわしい投稿です。


2位「札幌アパマンショップ爆発」

充満した消臭スプレーに、あたり一面吹き飛ばされ焼け焦げた現場の”映える”ビジュアル。
貴方がお家を借りるとき、仲介手数料と一緒に請求書に滑り込まされる「室内消毒料」の賃貸仲介業界の闇。消臭スプレーに”締め切った室内で使うな”って書かれてるのを読みもしない不動産屋さんの頭の悪さ。それらが充満した素晴らしい投稿です。


3位「WeWork」

いや〜WeWorkが借り上げてオーナーに支払っているオフィスビルの賃料の大きさやソフトバンクが既に投資しているお金、消えてしまった時価総額なんかに思いを馳せながら、WeWorkのオシャレオフィスで振る舞われる無料のビールをいただくと、だいぶ苦い感じがしますね。


4位「荒れる武蔵小杉マンションの掲示板」

タワーマンションを買うお金のない皆さんに大人気の投稿でした。でもご存知ですか?台風が来てトイレが流せなくなった武蔵小杉のタワーマンション、台風通過後もちっともお値段下がってなくて、あなたのお家より全然高いままなんですよ?トレイの流せるあなたのお家よりも高いんですよ?


5位「本物のいけず」

やっぱり京都に住んではる人は、周りの人の迷惑を、よう考えて建物たてはりますなあ。

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