布袋寅泰ライブに「謎キャラ」現る 豪快ヘドバン、ベース片手に大暴れ

2018年12月14日(金)11時0分 Jタウンネット

「世界キャラクターさみっとin羽生」の開催地で、「ムジナもん」など多くのご当地キャラクターを抱える埼玉県羽生市。


その羽生市で2018年12月12日、人気ロックミュージシャンの布袋寅泰さんがコンサートを行った。大物ミュージシャンのコンサートを「チャンス」ととらえたのか、ある一羽のゆるキャラが会場の前に現れてパフォーマンスを行った。


誰だ!


布袋さんのコンサートは市内の羽生市産業文化ホールで開催された。18時30分の開場を目前に控えた、18時10分ごろ。突如そのキャラクターが現れた。


「ギタリズム柄」と呼ばれる特徴的な布袋さんのギターのデザインを模した「ベース」を持って登場。全く関係のないキャラクターに、訪れた観客は驚き一斉に写真を撮りだした。


すると、どこからか流れてきた布袋寅泰さんの楽曲「202X」に合わせて頭を振り出した。


「今日は暴れましょう」と書かれた手書きの紙の横で巨体を激しく揺らしている。筆者がいたときは30秒ほどでパフォーマンスを止めて、観客とのふれあいを行った。


誰だ!——。後になってこのキャラクターに名札がついていたので確認すると、


「しらさぎ婦人」

との名前があった。羽生市には「ムジナもん」や「いがまんちゃん」といった一定の知名度と人気を得ているキャラクターが既にいる。そこに侵攻する度胸は正しくロックだ。この勇猛果敢なチャレンジに挑んだご婦人について調べた。


実はしらさぎ婦人も羽生市のキャラクターで先の2匹の「仲間」。羽生市の公式サイトによると、


「利根川沿いに住んでいて、田んぼに出向いて地域の情報を聞いてきては、市内中に噂を流す奥様風な情報屋。ただ、羽生に対する愛情とそのプライドはめっぽう高く、悪口を言うと鋭いくちばしで突っつかれる」

ツイッターでも奥様風な口調で対応しており、先の出来事についても、


「布袋寅泰さんファンの皆様に猛アピールしてきた様子ざます〜よ」

と平成の終わりとは思えない口調で報告した。


とはいえ、調べても会場に来た理由がわからない。そこで、Jタウンネット編集部は2018年12月13日、羽生市のャラクター推進室キャラクター推進係の担当者に対して取材を行った。


単刀直入に何故、会場に来たのかを聞くと、


「市外からたくさんのお客さんがいらっしゃる。シティセールスです」

とのこと。さらに詳しく聞くと、羽生市の伝統工芸である「藍染め」のPRのため、市の商工課が仕掛けた。そこに商工課と仲の良いしらさぎ婦人が課の依頼を引き受けて、現地へと現れた。


しかし、キャラクター推進室では現地での出来事についてはあまり詳しく把握していないという。次に経済環境部商工課の担当者にも取材をした。


商工課の中でのいきさつを聞くと、「藍染め」のPRを担当しているのが商工課で今回、布袋さんのコンサートが開催されるにあたって、若手職員を中心に考案。筆者は目撃できなかったがチラシ配りも行った。


また、しらさぎ婦人の持つベースの柄も、


「若手職員がコンサートに合わせて手作りで」

と、相当気合が入っている様子だ。しかし、ギタリストの布袋さんなのに何故、ベースなのか。


「実はそういうツッコミも期待して...... ちょっとした洒落です」

聞いてしまった筆者が一本取られてしまった。


通常は市のイベントなどで活動する、しらさぎ婦人。今回のように市内で行われるコンサート会場に姿を現すのは「初めてではないか」とのこと。まだまだムジナもんに比べると知名度が低い婦人。しかし、「ゆるキャラ」聖地である羽生市が新たな活動の扉を開いたことで一気にスターの階段を昇り詰める可能性もありそうだ。

Jタウンネット

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