少人数学級「実現にこぎつけたい」文科大臣

2020年12月16日(水)11時15分 リセマム

文部科学省

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公立小中学校の少人数学級について、文部科学省の萩生田光一大臣は2020年12月15日、ニーズの高さを指摘したうえで、「何とか実現にこぎつきたい」と発言した。現在、予算編成は大詰めの時期を迎えており、12月下旬には閣議決定する見通し。

 12月15日に会見した文部科学省の萩生田大臣は、少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備について現在、政府内で調整を進めていると説明。12月14日に開催された国と地方の協議の場においても、地方6団体が2021年度(令和3年度)予算編成と地方財政政策に関連して、少人数編制を可能とする教員の確保を要望しており、「少人数学級のニーズは極めて高い」と述べた。

 現在、予算編成は大詰めの時期を迎えている。萩生田大臣は「あらためて(財政)当局に必要性をしっかり訴えて、何とか実現にこぎつきたい」と、少人数学級の実現に向けて意欲をみせた。

 文部科学省は、2021年度概算要求において、学級編制の標準の引下げを含め、少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備について、金額を示さない事項要求として盛り込んでいる。

 また、教育再生実行会議の初等中等教育ワーキング・グループでは、「誰1人取り残すことのないポストコロナ時代の新たな学びの実現」に向け、GIGAスクール構想による1人1台端末と少人数指導の両輪で、教育の質の向上を図ることについて議論。少人数による指導体制については、1学級あたりの人数を少なくすることで、ひとりひとりに寄り添ったきめ細かな指導や学習活動・機会を充実させるとしている。

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