科学実験で酒×料理の最適なマリアージュが判明!「うま味」が増す組み合わせはどれ?

2020年12月16日(水)10時50分 食楽web


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 ワインと料理の相性を指す表現として、「マリアージュ」や「ペアリング」という言葉があります。元々は結婚という意味ですが、食の分野においては異なる“2つの食材同士が見事にはまり、新しい味わいを生み出す”という意味で使われています。

 そこで、科学的なアプローチから「マリアージュの最適な組み合わせ」を模索する実験が実施されました。実験内容は、料理とアルコール飲料とのペアリングによって引き起こる「うま味」の増幅について。同実験では味覚を数値化するマシン「味覚センサーレオ」を活用して行われています。

ダントツで「うま味」が増幅したマリアージュは?

 対象は白ワイン、赤ワイン、シャンパン、日本酒、ビール、ウィスキー、ジンの7種類のアルコール飲料。そして肉料理や魚料理、ジャンクフードなど25種類の料理です。そこで最も“うま味”が増したのは、日本酒と魚介料理の組み合わせという結果になりました。

 うま味成分を多く含む日本酒は、どの料理と合わせてもうま味を増幅させることが判明しましたが、特に“生牡蠣やムール貝の白ワイン蒸し”が、より顕著にうま味スコアの増幅が見られたそうです。これは魚介類に含まれるうま味成分「イノシン酸」と、日本酒に含まれるうま味成分「グルタミン酸」が作用し合った結果と推測されています。

 日本酒と魚料理の組み合わせは、昔から相性が良いとして、食文化として根付いていたものでしたが、最近では白ワインとのマリアージュを好む人も少なくありません。

 ただ今回の実験結果から、うま味の増幅度という尺度で測った場合に限り、白ワインよりも日本酒との組み合わせの方が、スコアは上回るということがわかりました。

 お祝い事には何かと欠かせない日本酒。特に新年には、よく飲むという人も少なくないでしょう。ぜひ、旬の牡蠣や魚介料理と合わせて、楽しんでみてはいかがでしょうか?

●DATA

AISSY

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