「クソ物件オブザイヤー2020」最優秀賞は「コロナウイルスで賃貸借契約は消滅する!」 2位に「川口駅直結」など今年も個性派揃い

2020年12月18日(金)21時30分 BIGLOBEニュース編集部

クソ物件オブザイヤー2020

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不動産業界を騒がせた物件や事件を表彰するイベント「クソ物件オブザイヤー2020」の結果が18日に発表された。7年目を迎えた今年は、不動産業界の闇に切り込む漫画「正直不動産」とのコラボもあり、一般からのTwitter投稿によるエントリーは昨年を大きく超える869もの案件が集結。そこから厳選されたファイナルノミネート44作品から、一般投票によって「クソ物件オブザイヤー2020」が争われた。


「クソ物件オブザイヤー2020」の第1位となる最優秀賞に輝いたのは「賃貸借契約はコロナで消滅する!」。新型コロナウイルスが全世界で感染拡大する中、テナントの店舗が突然店を閉め、姿を消す事態が同時多発。その店先には、「新型コロナウイルスの猛威が天災地変に該当すると国が認定したため、賃貸借契約が消滅いたしいました」といった張り紙が掲示されていた。同案件には、「そうはいっても契約は守ってもらいたい!」といった不動産業界からの票が多数。イベント主催者は、「もうぜんぶ投げ出してなかったことにしたい!その気持ちはわからないでもないけれど…賃貸借契約はそう簡単に消滅してもらっては困ります」と評した。


第2位には、マンション前の既存の停留所からバスに乗車できることを「川口駅直結」と表記して販売していた新築分譲マンション「メイツ川口元郷」が選出。辛辣なツッコミとともに投稿されたエントリーツイートに注目が集まった。この騒ぎが、分譲主の名鉄不動産にまで届き、イベント中に表記が修正されたというエピソードも含めての受賞となった。


第3位は「無数の謎の"理事会王様"ルール」が注目を集めた「秀和幡ヶ谷レジンデンス」が受賞。管理規約には記載がない独自ルールとして、友人や恋人を泊めたら5000円、Uber Eats禁止など複数の項目が設けられているという。住民が作成したものとするアンケート用紙には、8月と12月は工事業者立ち入り禁止のためエアコンが壊れても修理不可。「夏は37度を超えるのにエアコンの修理もできない」との切実な声が記載されている。4位は「姫路の不動産王破産」、第5位は「パンケーキ松田、大喜利のネタに」となった。


<クソ物件オブザイヤー2020 トップ5と主催者評>

最優秀賞「コロナウイルスで賃貸借契約は消滅する!」

もうぜんぶ投げ出してなかったことにしたい!その気持ちはわからないでもないけれど…賃貸借契約はそう簡単に消滅してもらっては困ります。それにテナントならいつも立退きや移転交渉で逆に賃貸借契約がどれだけ強いか知っているでしょ!?


2位「川口駅直結」

クソ物件オブザイヤーでバズってしまったせいで、慌ててメイツ川口元郷のサイトの表記修正などに追われた名鉄不動産や関係者のみなさん、このたびはご迷惑をおかけしました。でも、どう考えてもこれは直結じゃないからね!ぼくたちは悪くないっ。でもクソ物件なのは広告だけでメイツはいいマンションだよ!


3位「無数の謎の”理事会王様”ルール」

マンションを独裁する理事会がフライデーされる時代が来たんですね〜。いまのうちにこのマンションを買っておけば、独裁理事会の体制崩壊時には値上がりすることは確実。王様理事会がクーデターで政権崩壊するのか、それとも反乱分子は鎮圧されてしまうのか。来年も生暖かく見守りたいと思います。


4位「姫路の不動産王破産」

これは正確には破産でなく銀行取引停止処分ですね。一代で500億円近く借金をして、年間家賃収入43億円の大帝国を築き上げた希代の不動産投資家、大川護郎さん。姫路のトランプを自称していましたが、本家トランプも何度も破産して立ち上がってます。ぜひ復活して欲しいですね。


5位「パンケーキ松田、大喜利のネタに」

松田公太さん率いる”外食産業の声”が徒党を組んで大家を悪者に仕立てて家賃減額を叫ぶその姿は不動産業界からは本当に評判が悪かった。そりゃ苦しいのははわかるよ。でも食べた料理の代金を払えない側が、半額が適正!?とか上から目線で言うのはどうかと思うし、いまこれを書いていても腹が立ってきたぞ…!

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