「困ったときに訪ねやすいかも」「めっちゃホッコリ暖かい」 岩手・遠野で市民を見守る「河童」が話題に

2023年12月18日(月)8時0分 Jタウンネット

とある交番の写真がX(ツイッター)上に投稿され、話題を呼んだ。それが、我々の多くが普段街で目にするものとは、異なる風貌を持っていたからだ。

頭や目、くちばしをあしらったかわいらしいデザイン。片目を閉じてウインクするカッパの姿をしているのである。

オレンジ色に光る目が街を照らし、道行く人々を温かく見守ってくれているようだ。

この写真はフォトグラファーのKyohei Noguchi(@kyon_K4)さんが2023年11月20日、X上に投稿した1枚。21日、Jタウンネット記者が取材すると、写真は岩手県遠野市の遠野駅前の交番を撮影したものだと教えてくれた。

遠野は古くからカッパ伝説が残る地域。カッパをはじめとした生き物の民話や伝承をまとめた「遠野物語」(柳田国男)の舞台として知られている。

「遠野はいたるところに河童をモチーフにしているものがあるので、河童を大事にされてるなと思いました」(Kyohei Noguchiさん)

Jタウンネット記者は28日、遠野警察署に詳しい話を聞いた。

「カッパ交番」誕生の経緯は

同署の広報担当によると、カッパの交番は1988年3月に誕生した。

交番を移転する際、当時の遠野警察署長が「遠野の雰囲気にあったデザインにしたい」と警察本部に要請し、「遠野物語」に登場するカッパを模したデザインが採用されたのだという。

「玄関の屋根がカッパのくちばし、照明灯がカッパの目、屋根部分がカッパの頭の模様になっています」(広報担当者)

地元らしさを盛り込んだ交番に、ユーザーからは3万9000件を超えるいいね(13日昼時点)のほか、絶賛の声が多数寄せられている。

「かわいい!もうやだ!!岩手住む!」
「めっちゃホッコリ暖かいやんか」
「このデザインなら子どもが困ったときに訪ねやすいかもしれませんね♪」

交番が話題になったことについて、担当者は次のようにコメントした。

「完成以来、地域の方々からも『カッパ交番』として親しみを持って呼ばれていますので、これからも親しみと信頼に応え、地域の安全・安心を守り続けます」(広報担当者)

Jタウンネット

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