カルディの食材だけで作れる! プロが教える本格スリランカ料理【2】ニンジンのカレーとレンコンのテルダーラ

2019年12月18日(水)10時50分 食楽web


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前回、スリランカ料理の先生・古積由美子(こづみ ゆみこ)さんに教えてもらったカレー「エビのホディー」にぴったり合う副菜2種の作り方をご紹介します。

 スリランカ・プレートは、ごはんを載せたお皿に、メインのカレーと副菜を数種類盛って、ご飯とおかずを少しずつ混ぜながら食べます。「一般的にメインとなるもの(カレーなど)が1種類、副菜の数は3〜4種類がバランスが良いと思います」と古積先生。

 1回の食事に5種類以上のおかずを作るので「時間がかかりそう」と思うかもしれません。しかし、古積さんは「カレーも副菜も、食材の下準備さえしてしまえば、鍋やフライパンに材料をザバッと入れて火にかけるだけで、こんなんでいいの? と思うほど簡単です」と笑います。

古積由美子さん/都内インドスパイス料理教室にて11年間講師を務め、2016年独立。本場スリランカの家庭料理を学び、現在はスリランカ料理を中心に、インド、スパイス&ハーブ料理教室、言語と食のイベント、出張料理教室などを開催しつつ、東京文京区白山のスリランカ料理店『ヤムヤム・カデー』でオーナーシェフを務める

 実際、本場のスリランカの家庭では、働く女性も多く、仕事から帰ったお母さんがちゃっちゃとカレーやおかずを短時間で作ります。今回はまさに、ちゃっちゃと作れる副菜2品、「ニンジンのカレー」と「レンコンのテルダーラ」をご紹介します。

「ニンジンのカレー」の作り方

「ニンジンのカレー」は、見た目、カレーというよりも、お肉料理の付け合わせのニンジンのグラッセのような色鮮やかな副菜。しかし、食べてみると、カレーらしいピリッとしたスパイスと、ココナッツミルクのまろやかさ、ニンジンの甘さが融合し、ごはんにとても合います。

 しかも作り方はすべての材料を鍋に入れて煮るだけ! さっそく作り方をご紹介しましょう。


「ニンジンのカレー」に使う材料。お皿の上は、ニンジン、玉ネギ、ココナッツパウダー、スリランカのカレーリーフのカラピンチャ(なくてOK)。スパイス類は、下から塩、コリアンダーパウダー、クミンパウダー

材料(4人分)

・ニンジン……1本(輪切り、半月、イチョウ切りなど薄くスライスする)
・玉ねぎ……40g(約1/5を短めにスライスする)
・ココナッツミルク (ココナッツパウダー小さじ2をお湯100ccで溶く)
・塩……小さじ2/3
●ミックススパイス ※混ぜておく
・コリアンダーパウダー……小さじ1
・クミンパウダー……小さじ1/2

作り方

1.鍋に全ての材料を加えて混ぜ、中火にかけて蓋をし、汁がなくなるまで煮詰める。(吹きこぼれないように注意)


材料を鍋に入れて火にかけるだけ!

「えっ、これだけでいいの?」と不安になるほど簡単ですよね。でもこれ、めちゃくちゃ美味しいんです。「では「ニンジンのカレー」を火にかけて煮ている間に、「レンコンのテルダーラ」もちゃちゃっと作りましょう。

「レンコンのテルダーラ」の作り方

 “テルダーラ”とは「油炒め」を指します。スリランカ料理は、インド料理とは違って油をあまり使わないのですが、今回のように使う場合はココナッツオイルを使用します。

 トランス脂肪酸ゼロ、コレステロールゼロの非常にヘルシーな油です。ただ、日本で買うとお高いので、サラダオイルや米油でもOKです。オリーブオイルや普通のゴマ油などは香りが強いので避けてください。


「レンコンのテルダーラ」の材料。お皿の上は、レンコン、玉ネギ、カラピンチャ(なくてOK)。スパイス類は、下からレモン、塩、ターメリック、粗挽き唐辛子

材料(4人分)

・レンコン……200g(いちょう切りにしておく)
・玉ねぎ……50g(約1/3個をスライス)
・塩……小さじ2/3
・レモン汁……小さじ2
・ココナッツオイル……大さじ2(サラダオイルでもOK)
●スパイス
・ターメリック……少々(人差し指と親指で摘んだ程度)
・粗挽きトウガラシ……小さじ1(鷹の爪を刻んでも良い)

作り方

1.フライパンを温めて、ココナッツオイルを入れ、玉ねぎを炒める。

2.玉ねぎがツヤツヤして透明になってきたら、ターメリックを入れてよく混ぜ、レンコンを加えてさらに炒める。

3.レンコンに火が通ってきたら、塩と粗挽きトウガラシを入れて味を整え、仕上げにレモン汁を加えて混ぜ、火を止めて出来上がり。


フライパンで炒めるだけ。玉ねぎを必死にあめ色に炒める必要もなし

 どうです? 楽勝ですよね。次回は、さらに残りの副菜2つ「ぽってりパリップ」と「水菜と紫玉ねぎのサンボーラ」の作り方をご紹介します。実は、こちらもあっという間にできます。お楽しみに!

●スリランカは葉っぱをよく使う!
本場のスリランカ料理では「カラピンチャ」や「ランぺ(パンダンリーフ)」といった生の葉を多用します。この葉を入れることによって、スリランカ料理特有の香りが出るのですが、日本ではなかなか入手しにくいため、今回のレシピでは、リーフを使わずに作っていますが、十分にスリランカ料理の美味しさを楽しめます。ただし、本場の香りに近づけたいという人は、エスニック食材を販売しているお店に問い合わせてみましょう。ちなみに東京・新大久保にある通称“イスラム横丁”のインド食材、ハラルフード食材店では、時折カラピンチャが売っています。

(撮影・文◎土原亜子)

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