【検証】コンビニの「サラダチキンバー」はどれが一番優秀なのか? 大手3社の商品を食べ比べてみた!

2022年12月18日(日)10時51分 食楽web


大手コンビニの「ローソン」、「ファミリーマート」、「セブンイレブン」の棒状のサラダチキンを集めてみました|食楽web

 サラダチキンといえば、高タンパク、低糖質、低脂質のアイテムで、アスリートをはじめスポーツ愛好家、ダイエッターの強い味方。コンビニに行くといつでも売っているので、手軽に買えて便利ですよね。

 数年前までは、鶏ムネ肉をカットしたままのウェットタイプしかありませんでしたが、最近は棒状のスティックやバータイプが主流。しかもプレーンだけでなく、チーズ入りやハーブ入りなど、味のバリエーションもどんどん増えています。

 先日も、ローソンでサラダチキンのコーナーを訪れて唖然としました。サラダチキンだけで、なんと約20種類ほどもあるんです。どれを買うかものすごく迷いました。


ローソンのサラダチキンの種類はめちゃくちゃ多い!

 他にも、セブンイレブンやファミリーマートのサラダチキンコーナーを見てみると、やっぱり数種類のフレーバーが、めまいがするほどずらりと並んでいました。で、ふつふつと気になってきたわけです。一体、どのサラダチキンが一番優秀なのか? と。そこで各コンビニの棒状のサラダチキンを手当たり次第購入してみたのですが…。

表示上の機能性&価格はセブンがダントツで優秀


ローソンの種類豊富な国産サラダチキンスティックシリーズ

 近所のファミリーマート、ローソン、セブンイレブンの大手3社の棒状のサラダチキンを集めてみると、なんと全部で17本も!

 ローソンは、「国産サラダチキン(バータイプ)」の種類だけでも、「MCTオイル入チーズ」、「スモーク」、「トマト&チーズ」、「バジル」、「アヒージョ風味」、「オリーブ&チーズ」、「明太チーズ」で7種類、さらに「鉄分1.3mg枝豆とほうれん草のサラダチキン」、「食物繊維4g野菜と食べるチキン」で2種類、つまり計9種類もあります。

 ファミリーマートは「サラダチキンスティック(アルペンザルツ岩塩)」、「サラダチキンスティック スモーク」、「サラダチキンバー3種のチーズ」の計3種類。

 セブンイレブンは、「糖質0gサラダチキンバー」の「プレーン」、「スモーク」、「バジル&オリーブ」の3種類と「たんぱく質20gチキンバー」の「ガーリック」、「スモークペッパー」の2種類で、計5種類。


セブンイレブンのサラダチキンバーコーナー

 以上のデータからもわかる通り、ローソンがダントツで種類が多いです。たくさんのフレーバーから選びたいなら、20種類近くあるローソン一択です。

 でもサラダチキンはアイスクリームとは違うので、機能性も大事だし、実際の味や食感、そして価格も重要です。そこで、各社の棒状のサラダチキンから、プレーンタイプとスモークタイプの2本を抜き出し、比較してみることに。

 ただし、ローソンはこれだけ種類を揃えておきながら「プレーン」がありません(ウソでしょ?)。 なので、代わりにわりとシンプルな味の「国産サラダチキンスティック MCTオイル入り(チーズ)」を採用しました。ちなみにMCTオイルとは、体脂肪として蓄積されにくい中鎖脂肪酸のみで作られているオイルのことです。

 計6本のスペックが以下のとおりです。


スペックを表にするとこんな感じです

 スペックだけで見ると、セブンの「糖質0gのサラダチキンバー プレーン」が、たんぱく質の量が最高で、カロリーも低く、さらに糖質ゼロ。加えて価格も138円と最安値。毎日買って食べるなら、総合的にこのスペックはありがたいです。ただ、やっぱり気になるのは、味ですよね。

味や食感で比較してみた!


まずは、各社のプレーンタイプのサラダチキン3本

 というわけで、機能性や価格でいえば、セブンの「糖質0gのサラダチキンバー プレーン」が優秀という結果になりましたが、サラダチキンはれっきとした食べ物。ならば、やっぱり味や食感が気になりますよね。実際、いくら機能的でも美味しくなければ食べ続けるのが嫌になってくるハズ。ということで、実際に食べ比べたのでレビューしていきます。

プレーンタイプで一番美味しいのは?


左から順に、ローソンの「国産サラダチキンスティックMCTオイル入り(チーズ)、ファミマの「たんぱく質12.2g サラダチキンスティック」、セブンの「糖質0gのサラダチキンバー プレーン」

 最初はプレーン対決。ローソンの「国産サラダチキンスティックMCTオイル入り(チーズ)」(171円)と、ファミマの「たんぱく質12.2g サラダチキンスティック」(158円)、セブンの「糖質0gのサラダチキンバー プレーン」(138円)の比較です。ちなみにセブンだけ“バー”という名前がついている通り、形もチョコバーのような長方形です。

 まず、食感から。どれも鶏ムネ肉を整形して加工してあるので、びちゃびちゃした水分はなく、触った感じは魚肉ソーセージのようにしっとりしています。ただ、噛んでみると、ローソンは3つの中ではやや硬め。しかもチーズが入っているので、そのゴロゴロ食感が際立っています。逆に一番やわらかいのはセブン。そしてファミマのは中間くらいです。ただ、ファミマは肉質自体にランダムにザラザラした部分があるのに対し、セブンのはそれがなくて、非常になめらかです。


左から、ローソン、ファミマ、セブンのそれぞれのサラダチキンスティックをカットしてみたところ

 味については、一番旨味を感じたのは、ローソンです。これはチーズが入っているから当然といえば当然なんですが、その代わり、塩味がやや強め。そして、セブンとファミマの味には大きな差はなく、シンプルながら鶏肉の旨味がしっかり感じられます。

 というわけで、個人的に一番食べやすいタイプは、セブンの「糖質0gのサラダチキンバープレーン」(138円)に。つまり機能性の高さ&価格に加え、味も言うことなし。優勝です。

クセのあるスモーク味はどれが一番優秀か?


左から、ローソンの「サラダチキンスティック スモーク」、ファミマの「たんぱく質10.6gサラダチキンスティック スモーク」、セブンの「糖質0gサラダチキンバー スモーク」

 続いて、スモークタイプの対決です。ローソンの「サラダチキンスティック スモーク」(160円)、ファミマの「たんぱく質10.6gサラダチキンスティック スモーク」(158円)、セブンの「糖質0gサラダチキンバー スモーク」(140円)を比較します。


同じスモークタイプでも色や食感、香りが全然違います

 まずは食感から。スモークタイプは表面(皮)と中身でそれぞれ食感が違います。もっとも皮が硬いのがセブンです。ナイフを入れようとしてもツルンと逃げて切りにくく、まるでピッチリとフィルムを張ったような感じです。逆に一番ソフトなのがファミマ。水分が多めでやわらかい食感。ローソンの皮はセブンとファミマの中間くらいで、ソーセージのようにプリッとした噛みごたえがあります。

 続いて中身の肉の食感です。ローソンの肉はギュッと詰まった感じで硬め。一方、ファミマは柔らかくみずみずしい。つまりファミマは皮も肉もジューシーなタイプですね。そしてセブンですが、肉の食感は中間くらいなのですが、硬い皮がモゴモゴしており、非常に違和感があります。つまり、外も中も柔らかでみずみずしく、食べやすいのはファミマの「たんぱく質10.6gサラダチキンスティック スモーク」(158円)に決定です。


カットしたところ。左からローソンの「サラダチキンスティック スモーク」、ファミマの「たんぱく質10.6gサラダチキンスティック スモーク」、セブンの「糖質0gサラダチキンバー スモーク」

 続いて、味の比較です。どれも香りはスモーキーですが、最も薫香が強いのがファミマ。スパイスや調味料のバランスが良いです。一方、コショウの味を強く感じるのがセブン。後味にもコショウ感がザラリと残ります。そしてローソンは、スパイスよりも塩味を強く感じます。

 スモークタイプは、プレーンタイプより全体的に味が濃いですね。この3つの中では、一番マイルドで美味しく食べやすかったのはファミマの「たんぱく質10.6gサラダチキンスティック スモーク」でした。というわけで、食感&味ともに優秀だったのはファミマに決定!

検証結果


20種類ほどもあるローソンのものを全制覇してみたくなりました(食楽web)

 まとめです。プレーンタイプは、機能性や価格、味ともに死角なしのセブンイレブンの「糖質0gサラダチキンバー プレーン」(138円)。また、スモーク味が好きな人は、ファミマの「たんぱく質10.6gサラダチキンスティック スモーク」(158円)がオススメです。ただし、毎日違うフレーバーを楽しみたいというガチ勢は、ローソンでいろいろ買って、好みのものを見つけるのが良いと思います。

(撮影・文◎土原亜子)

食楽web

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