カプセルとは思えない高級感...! 福岡に誕生した「ホテルの中にあるホテル」が斬新だった

2019年12月19日(木)17時0分 Jタウンネット


近ごろ元気が良いな、と感じる地方都市といえば、やはり福岡市だろう。おもしろいアイデアが次から次へと生まれてくる、そんな印象が強い。


その福岡で、「凄いカプセルホテルに泊まった」というツイートが、話題となっている。カプセルホテルとはいっても、普通のカプセルのイメージとはずいぶん違うらしい。ツイッターには、


「しゃれおつ!」

「近未来感出てましたね!」

「寝心地の良いベッドでぐっすり」



といった声が寄せられている。


写真上が、その「しゃれおつなベッド」の様子だ。いったいどんなホテルなのだろう。


Jタウンネット編集部は、話題のホテル「ザ・ミレニアルズ福岡」を企画・開発・運営する、グローバルエージェンツ(本社・東京都渋谷区)に取材した。


別のホテルの中に入居している


Jタウンネット編集部の質問に答えてくれたのは、ソーシャルアパートメント45棟2762室を運営、ライフスタイルホテル13棟1235室を運営するグローバルエージェンツ社の広報担当者だ。


「ザ・ミレニアルズ福岡」はいつ、どんな狙いで開業したのだろうか?


「当ホテルは、ミレニアル世代向けに特化した宿泊施設『The Millennials(ザ・ミレニアルズ)』の3号店として、2019年7月にオープンいたしました」



1号店は、17年7月、京都河原町三条に開業。2号店は、18年3月、東京・渋谷に開業した。3号店は、観光資源にも富む九州の玄関口・福岡に進出したという。


ちなみにミレニアル世代とは、1980年以降に生まれた世代のこと。現在、30歳前後から40歳前後で、今後その消費嗜好や価値観について、最近注目されている世代である。


その特徴としては、所有とシェアを合理的に判断し、使い分け、多様な価値観を受け入れ、身軽さや自由を求めることが挙げられる。つまりいま脚光を浴びている「サブスクリプション」サービスなどには、きわめて敏感な人々ではないだろうか。


「ザ・ミレニアルズ福岡」の特長を聞いてみよう。


「日本発で海外から注目を集めているカプセルホテルをさらに進化させ、従来型のカプセルよりも圧倒的に高い居住性と機能性・エンターテイメント性を備えた『スマートポッド』が大きな特徴です」



「スマートポッド」とは、通常の部屋と同程度の天井の高さがあり、床面積3平方メートルの客室空間の中に、セミダブルサイズのリクライニングベッド、大型キャビネット、80インチスクリーンなどがコンパクトに搭載された多機能型の宿泊ユニット、ということだ。


しかもベッドは、時刻になると、リクライニングベッドが起き上がることで、物理的に起床を促す革新的な機能が備わっているという。


もう一つの特徴は、「THE LIVELY福岡」内の3階にある「Hotel-in-Hotel(ホテルインホテル)」であることだ。ホテル内に別のブランドのホテルが同居する形式で、世界でも珍しい形態だという。


「THE LIVELY福岡」のパブリックスペースを利用して、24時間利用可能なラウンジ、好評のフリービールサービスなどが受けられる。ワークショップやミーティングへの参加など、大型のホテルに併設されたメリットは最大限に活かせるという。


「ザ・ミレニアルズ福岡」の料金システムを聞いてみると、「ベースは5000円前後ですが、シーズンなどにもよって価格は日々変わります」とのことだった。LCC(格安航空会社)の運賃が毎日変動するようなものですかと聞くと、「そうですね。ちょっと似ているかもしれません」とのこと。閑散期はもっと安いこともあるかもしれないが、繁忙期は高いこともありそうだ。


「ザ・ミレニアルズ福岡」のセキュリティ対策を聞いてみると、こんな返事が返ってきた。


「ミレニアルズのエリアにはカードキーを持った人しか入れません」



女性専用スペースもあります、と付け加えてくれた。


寝るための最低限のスペースがあればいい。かんたんな打ち合わせができて、朝食がとれれば、それ以上は必要ない。ミレニアル世代にとっては、こんなしゃれおつなホテルが使いやすいのかもしれない。

Jタウンネット

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