司法試験のCBT化、2025年4月ごろ練習版・体験版公開へ
2024年12月19日(木)17時15分 リセマム
CBT試験実施中の画面イメージ:2画面(問題文および答案作成)を表示した場合
司法試験・司法試験予備試験は、従来より願書手続が郵送のみ、試験は手書きで、答案用紙の運搬・採点など、受験者や採点担当者らに大きな負担がかかり、相応のコストが必要となる点が課題となっていた。政府は6月の閣議決定で政府全体の行政デジタル化を推進することを明らかにし、司法試験・司法試験予備試験についてはCBT方式による試験へと移行する方針を示している。
法務省は政府方針に基づき、司法試験・司法試験予備試験の出願手続、受験票・成績通知書の交付等を2025年度より段階的にオンライン化し、2026年度よりデジタルでの運用を本格実施することを決定。システム開発を進めるとともに、WebサイトでQ&Aなどによる情報提供を随時行なっている。
11月29日に更新されたQ&Aでは、CBT試験の練習版や体験版の提供について新たな情報を提供。法務省のWebサイトにて2025年4月ごろの公開を目指して進めているとした。また、CBT試験の練習版や体験版と同時にCBT試験の操作マニュアルなども提供予定だとした。
CBT試験ではキーボードのほかマウスの使用を想定しており、試験当日は、試験開始前にタイピングなどのCBT試験の操作性を確認するための画面を用意することも検討しているという。加えて、新たに受験者が使用する試験実施中の画面イメージを公開。2画面(問題文および答案作成)と、3画面(問題文、試験用法文および答案作成)を表示した場合のイメージ画像を公開した。
法務省は2026年試験より、司法試験については短答式試験および論文式試験のいずれもCBT試験を、司法試験予備試験については論文式試験のみCBT試験を導入することを目指している。