「沢山のものを残していってくれました」 浦和に復帰する興梠慎三が、コンサドーレで見せた男気

2022年12月21日(水)21時0分 Jタウンネット

「沢山のものをコンサドーレに残していってくれました」——サッカーJ1・北海道コンサドーレ札幌は2022年12月19日、公式ツイッターでそう呟いた。

投稿に添えられていたのは3枚の写真だ。1枚は元日本代表FW・興梠慎三選手のものだ。

興梠選手は2013年に鹿島アントラーズから浦和に加入し、長年にわたってチームに貢献してきた「浦和のエース」。22年シーズンはコンサドーレに期限付き移籍で加入し、チームを盛り上げた。

そして12月17日、浦和レッズは興梠選手の復帰を発表。コンサドーレのツイートは、1シーズンの間共に戦ってきた彼への感謝の気持ちを書き綴ったものだ。呟きの全文が、こちら。

「1年間という短い期間でしたが、プレーの面以外にも沢山のものをコンサドーレに残していってくれました。
慎三さんありがとうございました。
来シーズンピッチで会えるのを楽しみにしています」

添えられていた写真の残りの2枚は、それぞれ洗濯機とソファを写したものだった。

「改めて感謝の気持ちを」

なぜ洗濯機とソファ? Jタウンネット記者は21日、北海道コンサドーレ札幌を取材した。

「あの洗濯機とソファは興梠選手が寮にプレゼントしてくれたものなんです」(コンサドーレの広報担当者)

興梠選手は在籍中、クラブの選手寮「しまふく寮」で生活していた。その中で共用リビングに置かれていたソファが、革部分がはげるなど劣化した状態であることに気が付き、寮母と相談して自費でソファを購入したのだという。

その上、公式戦に出られるトップチームだけでなく、下部組織であるユースチームの選手のことも考慮し2台の洗濯機も寮にプレゼントした。

「洗濯機もソファも決して安いものではないのに、チームのために買ってくれた。選手やユースの子も寮母さんも寮監さんも、みんな慎三さんに感謝しているんです。
ですから、浦和への復帰が決まった後でしたが、みんなからの感謝を改めて伝えたくて、ツイッターに投稿しました」(北海道コンサドーレ札幌の広報担当者)

若い選手が多く暮らす寮のため、プレゼントしてくれた。在籍していた1シーズンの間に触れた興梠選手の「人間性」や「男気」をクラブは高く評価しているという。

興梠選手が残していった形のあるもの、ないもの。その1つ1つの財産がきっと北海道コンサドーレ札幌のさらなる飛躍につながっていくだろう。

Jタウンネット

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