【メイク練習30日目】メイクの練習を30日間続けて得た「気づき」 / メイクのメリットとデメリットについて
2024年12月21日(土)21時0分 ロケットニュース24
・今さら知った縦割りグラデ
まずは30日目の練習について。私はこれまで、目のまわりのメイクで苦労してきた。奥二重だからまぶたの上に色を入れても、目を開くと全部奥に入ってしまうのである。時間と手間をかけて色を入れても、それをあまり生かせないことが悩みだった。
そこで、厚めにカットクリ—ス(色の違いで二重を描く)を施して、まぶたの色を際立たせるようにしていた。
この時は上まぶた全体にアイベースを塗り、その上からアイホール全体にグリーン。カットクリ—スの部分に明るめのコンシーラーを敷いて、さらに上からピンクのアイシャドウ。目の際を強調するためにアイラインを塗って、目尻を跳ね上げている。
アイホールのあたりまでオーバーラップ気味にピンクを入れているので、全部隠れるわけではないのだが、かなり手間がかかる。もっと手軽に色を楽しむ方法はないのか? そんな私の悩みを解決するようなヒントが、X(Twitter)でもたらされた。ある方が「縦割りグラデにしたら、どうですか?」とアドバイスをくれたのだ。
縦割りグラデ? 30日目にして初めて聞く言葉だな。
今まで私がやっていたのは「横割りグラデ」で、まぶたの下から上方向に向かって色を薄くしていく塗り方。真横に層を作るシャドウの塗り方である。
対して縦割りグラデは、まぶたに対して垂直に色を組むグラデーションである。これならまぶたを開いても、色が隠れることがない。そんな塗り方があったとは!?
ってことで、YouTube・Instagramの動画を参考にして、最後はコレの練習をしよう〜!
最近はスキンケアを怠らずにやっているので、肌の状態がなかなかいい。
毎日って訳ではないけど、時間のある時にはパックもしてますよ。いつも下地もファンデーションも厚塗りなので、今回は極力薄目に塗るように心がけた。それから、顔全面が真っ白になっているので、顔の際はスポンジでぼかし気味に。
アイラインも太すぎるがゆえに、線のガタガタが目立っていたので、細くしつつ跳ね上げもできる限りさりげなく。
そんな感じで。30日間の集大成はこうなりました!
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どうでしょう?
自分的には、いままでで1番上手くできたと思っている。初期の「塗りました!」って印象のメイクからは脱却できてるはず。
パレットはお気に入りのハーゲンダッツのものを使用。縦のグラデーションで色もバッチリ出ている。ピンク(ストロベリー)とグリーン(グリーンティー)、気に入った2色とその間にラメ入りのバニラ(ホワイト)をあしらってみました。
始めた頃とは比べものにならないほど上達した。自分自身でもそう思える。振り返ると、8月20日に最初の記事を公開してから約3カ月。その30枚の写真を並べてみると、ところどころにターニングポイントがあり、それを経て飛躍的に上達していることがわかる。
ポイントのひとつが、10日目のキシコ先生のメイク指導だ。それまではネットで見た知識を実践する我流だったので、このときに基本の「キ」を教わり、道具の手入れも教わった。
それ以前のメイクは、我ながらかなりの面白顔である。5日目とか妙に悲しそうで面白い。
ルマンド・ハーシー・ハーゲンダッツのパレットを手に入れたのも大きい。それらがあったからこそメイクのモチベーションが上がり、「この色を使いこなしたい!」という欲求が芽生えた。それがなければ、ずっと目のまわりを黒くするだけになっていたかも。
・なぜメイクをしようと思ったか
そもそも私がメイクをやろうと思ったのは、ポールダンスでイベントに出演する際に、自分でメイクしたかったからだ。頼めばお願いできる人がいるけど、度ごとにお世話になるわけにもいかないので、習得したいと思ったのがきっかけ。というか、それは表のテーマだった。
裏のテーマもあって、「何事も自分でやってみないとわからない」、そう考えてゼロから自分でやることのしたのである。この歳(51歳)にもなると、自分で努めて何か行動を起こしていかないと、なんでもわかった気になって「そんなの俺のやることじゃねえ」って割り切ってしまう。
それでは自分の世界や価値感を狭めるだけなので、あえて難しいと思うことをやりたかった。メイクはその要求にふさわしかったのだ。実際やってみたら、難しいことばっかり。手間も時間もかかる。だからこそやり甲斐があって、慣れてくるとさらにやりたくなるという良い循環を得ることができた。
・30日で得た気づき
30日間の練習の間に、いろいろと気づきことができた。まず1つは、コスメ市場の規模のデカさに改めて気づかされた。自分がやらないときは、まるで外国のニュースでも見るかのように、CMなり売場なりを見ていたけど、一度自分がその中に足を踏み入れると、あふれかえるほどの品数に気づいた。そしてそれはどこに行っても売っている。
私はせいぜいドラッグストアとか、メイク道具屋くらいしか行かなかったけど、デパートなんかにいったら、1階にとてつもない広さの化粧品売り場があって、驚くほど高い商品を売っている。なぜそこにあって、なぜそんなに高額かが、なんとなくわかるようになった。
次に、人のメイクにも気づくようになった。今までなんとなく見ていた妻のメイク、同僚のメイク、そのほか友人知人のメイク、すれ違う人のメイク。それらに自然と目が行くようになって、改めて気づく。みんな上手い! 少なくとも私よりもはるかに上手い! メイク習慣をもつようになる前と今で、世界が少し違って見える。大げさにいうけど、みんな美しい。だって、私よりも上手いんだもの。同じ場所にいて違う景色を見てるみたいだ。
・メイクのメリット
メリットとしては、肌の手入れをするようになったことが1番だろう。本来ズボラ人間で、洗顔もヒゲ剃りも怪しかった人間だ。とくにヒゲは伸ばしていたのではなく、剃るのが面倒だっただけ。そりゃ、あえて伸ばすこともあるけど、基本は週1回程度だったが、今はメイク時に邪魔なので、気づけば剃るようにしている。化粧水も乳液もするようになって、砂漠のような乾いた肌が、比較的潤っている。
それから妻とのコミュニケーションのひとつにメイクが加わった。ブラシ以外は彼女のモノを使わせてもらったり、私が買ったファンデーションとパレットは共有したりしている。時には「化粧品買いに行きたいんだけど」と私から言い出して、出かけることもある。それでも私がメイクして出かけることには賛成してくれないけど、妻との間で共有できることが増えたのはうれしい。
・ささやかなデメリット
何よりもデメリットに感じるのは金がかかることだろう。ゼロから道具をそろえるのに結構な出費をした。消耗品も多く、化粧水・乳液・パックなどは、すぐになくなるのに、そんなに安くもない。
日々メイクをしている皆さんの時間とお金の負担はかなりのものだと思う。それなのに、私は今まで何も気づかずにいて……。今まで気づかずに、マジですみませんでした!
そんなわけで、これで一旦ひと区切りです。これからは普段もできる範囲でメイクして、さらに日常に取り入れえ行きたいと思う。
これまでたくさんのアドバイスを頂いた、賢者(アドバイスを頂ける方々)の皆さま。頂いた言葉を教訓にして、これからも日々精進します! 記事の中で私のメイクを見かけて、気になったことがあったら、いつでも教えてくださいね。引き続き、よろしくお願いします!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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