シウマイ弁当は何位?『崎陽軒』の弁当売れ筋トップ5

2023年12月21日(木)10時49分 食楽web


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●多彩に展開されており、つい迷いがちな『崎陽軒』の弁当類。その売れ筋トップ5をメーカーに聞きレビューする!

 日本における「シウマイ」の代名詞と言っても良い『崎陽軒』。「シウマイ」の美味しさは言うに及びませんが、同社が販売する弁当類ももちろん人気です。ただし、そのラインナップは実に多彩で、「どれを買うべきか?」と迷ってしまうのも正直なところです。


果たして『崎陽軒』の弁当はどれが一番の売れ筋でしょうか!?

 そこで今回は『崎陽軒』担当者に売れ筋弁当トップ5を聞き、ランキング形式でご紹介。それぞれの弁当を実際に食べたレビューも合わせてご紹介します。

【売れ筋弁当・第5位】「幕の内弁当」


『崎陽軒』「幕の内弁当」1150円(税込)。定番人気の「シウマイ弁当」をさらに飛躍させた豪勢な内容です

 まずは5位。『崎陽軒』の弁当の中では千円超えの高価格弁当でありながら、その豪勢な内容から支持が厚い弁当です。赤魚の照り焼き、とんかつ、海老フライなど誰でも嬉しいおかずがラインナップする一方、「シウマイ」ももちろん入っています。


冷めても揚げ物のカリッとした口当たりをキープしています

 実際に食べてみて感動したのが、揚げ物。冷めているのにカリッとした風合いがきちんとキープされており、口いっぱいに美味しさが広がります。多彩なおかずと物量から、「お腹いっぱい美味しいものを食べたい」という際にうってつけの弁当だと思いました。美味!

【売れ筋弁当・第4位】「炒飯弁当」


『崎陽軒』「炒飯弁当」980円(税込)。炒飯の一粒一粒が立っており、パラパラと仕上がっています

 続いて、4位は「炒飯弁当」。炒飯の弁当と聞くと、「もたれるんじゃないか?」と思う人もいるかと思いますが、弁当の蓋を開けてみると、お米の一粒一粒が綺麗に立っており、見るからにパラパラの仕上がりです。果たして、肝心の味はどうでしょうか。


全くしつこくなく、冷めたままでもかなり美味しい炒飯です

 全くしつこくない一方、炒めムラやダマなどがなく、一粒一粒にまで味が行き渡り、かなり繊細に作られていることがわかりました。これはうまい! また、おかずの鶏の唐揚げ、塩焼きそば、そしてもちろんマストの「シウマイ」との相性も抜群で、食べ応えも十分。運動が伴う移動中の食事に持ってこいの弁当だと思いました。

【売れ筋弁当・第3位】「横濱チャーハン」


『崎陽軒』「横濱チャーハン」730円(税込)。「炒飯弁当」よりもリーズナブルなのが嬉しいです

 続いて、3位は「横濱チャーハン」。4位の「炒飯弁当」よりも230円安く海老が乗っています。さらにおかずに鶏のチリソースと「シウマイ」が入っています。かなりコスパの良い弁当だと思いますが、果たしてその味はどうでしょうか。


パラパラ感は「横濱チャーハン」も!

 主役のチャーハンは「炒飯弁当」同様のパラパラ感。ベトつきやムラなどはありません。その一方、「炒飯弁当」とは異なり、どこかクラシカルな印象も受けました。チャーハンの上に乗った海老がアクセントとになり、良い塩梅。もちろん鶏のチリソースと「シウマイ」との相性もバッチリです。

 実は『崎陽軒』の弁当の中でも隠れた名品として知られているようで、その歴史は半世紀以上。後述するベスト2の弁当と人気を分ける一品なのだそうです。

【売れ筋弁当・第2位】「おべんとう冬(季節のお弁当)」


『崎陽軒』「おべんとう冬(季節のお弁当)」810円(税込)。シウマイに加え季節ごとに変わる和の素材がズラリ

 続いて、2位は「おべんとう冬(季節のお弁当)」です。年間で「おべんとう春」「おべんとう初夏」「おべんとう夏」「おべんとう秋」「おべんとう冬」といった5種の限定弁当を販売しており、これらが大人気だそうです。取材時の「季節のお弁当」は「おべんとう冬」。帆立ごはん(トッピング:帆立しぐれ煮、錦糸玉子)、赤魚の照り焼き、がんもどき煮、小松菜とこおりこんにゃくと油揚げと風味蒲鉾の和え物といった和の素材をたっぷり入っており、これで税込810円はかなりコストパフォーマンスだと思います。


コストパフォーマンスに優れたお弁当

 冬らしさを感じるおかずばかりですが、これらは2024年1月いっぱいまでの販売を予定しているとのこと。以降はまた違う「季節のお弁当」になるので、季節ごとに食べ比べしてみるのも楽しいかもしれませんね。

【売れ筋弁当・第1位】「シウマイ弁当」


『崎陽軒』「シウマイ弁当」950円(税込)。来年で誕生から70年。3〜4世代にわたって愛され続ける弁当です

 そして、輝く第1位は……『崎陽軒』といえばやっぱりコレ! の「シウマイ弁当」でした。あの美味しい『崎陽軒』のシウマイが5個入り、卵焼き、蒲鉾、鶏の唐揚げと漬物類で構成され、俵型ご飯と一緒にいただく弁当です。ある種、様式美思えるほどの構成で、おそらくは3〜4世代にわたって愛される続ける弁当だと思います。


シンプルに「シウマイ」をメインのおかずにする至福の味わい

 その美味しさは言うに及びませんが、『崎陽軒』の矜持を感じる奥ゆかしい味わいの「シウマイ」が、黒ゴマがかけられた俵型ご飯とメチャクチャ合います。もちろん、他のおかずとの相性も抜群。「日本の弁当」「日本人のソウルフード弁当」としての過不足のないシンプルな構成に、外国人観光客にも評価される一品です。

まとめ:弁当に共通するのは「冷めても美味しい」

 ここまで『崎陽軒』の弁当の売れ筋トップ5を紹介しましたが、担当者によれば各弁当および同社の商材には決まったこだわりがあると言います。

「代表商品『シウマイ』は豚肉と干帆立貝柱の風味を豊かにし、『冷めても美味しい』にこだわり抜いた製品です。この『シウマイ』のレシピは今から95年前の1928年に考案したもので、以来今日まで変わらぬレシピで作り続けています。この『冷めても美味しい』の基本姿勢に伴い、各弁当も開発しています。地元である『横浜らしさ』を意識しながら、伝統的な各国の料理も継承。今回は売れ筋トップ5をご紹介させていただきましたが、これら以外にも美味しいお弁当がたくさんあります。これからも『名物・名所の創造』に挑みつづけ、横浜の美味しさを創りつづけてまいります。ぜひ変わらぬご愛顧をいただければ幸いです」(『崎陽軒』担当者)

 今回の弁当食べ比べで、ランキングに関係なく筆者が個人的に感動した弁当は「横濱チャーハン」でした。一口食べるたびに港町・横浜の歴史を感じるほどで、感慨深い味わいでもありました。さて、ここまで読んでくださったあなたは、どの弁当が気になりましたか? ぜひあなた好みの『崎陽軒』の弁当をチョイスしてみてくださいね。

(取材・文◎松田義人)

●DATA

崎陽軒

https://kiyoken.com/

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