【衝撃】24年前に生まれるはずだった赤ん坊が生まれる! 生みの母親と1歳差、凍結保存の最長記録更新!

12月21日(木)12時0分 tocana

イメージ画像:Thinkstock

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先月、米国テネシー州で、24年前に凍結保存された受精卵から赤ちゃんが生まれたことが分かった。さらに驚くべきことに、出産した母親とはたった「1歳違い」だという。この驚きのニュースは「CNN」ほか多数のメディアで報じられている。

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■24年前の受精卵が赤ちゃんに

 今年11月25日に生まれたエマちゃんは、身長50cmに体重2.9kgの健康な赤ちゃんだ。一見すると可愛らしいごく普通の赤ちゃんであるが、彼女はある世界記録を携えて生まれてきた。エマちゃんは1992年10月4日に凍結された受精卵から生まれたのである。母であるティナ・ギブソンさんは出産時25歳。つまり、受精卵は生みの母親がたった1歳の時に保存されたものなのだ。

 エマちゃんの父ベンジャミン・ギブソンさんは不妊の原因となる嚢胞性線維症という難病を抱えており、夫妻は養子縁組を考え始めた。初めはただ養子を迎え入れることを考えていたが、不妊治療で余った受精卵を凍結保存し、子供を望むカップルに提供する仕組みがあることを知り、受精卵の養親となることを選んだのである。

 ティナさんの子宮の状態や家庭環境がチェックされ、夫妻は受精卵の養親として州の承認を受けた。その後、およそ300ほどの候補の中から提供者の身長や体重、病歴などを基準として、移植する受精卵が選ばれた。夫妻が選んだのは、偶然にも24年前に凍結保存された受精卵だった。この受精卵は匿名のカップルから全米受精卵提供センターに提供されたもので、当然だが、夫妻のどちらとも遺伝的なつながりはない。

 受精卵の移植に関わった全米受精卵提供センターのキャロル・ソンメルフェルト氏によると、凍結保存された受精卵の25%は解凍の際に死んでしまうという。しかし、解凍された受精卵は三つとも生存し、ティナさんの子宮へと移植された。着床する可能性は約25〜30%とされる。三つの受精卵のうち一つが着床し、このたびのエマちゃん誕生となったのである。なお、エマちゃんが誕生するまで、凍結保存の最長記録は20年であった。


■受精卵の凍結保存に問題は?

 余剰の受精卵を25年もの長きにわたり保管し、しかも第三者のカップルに提供する。第三者による精子・卵子の提供すら未だ議論の中にある日本から見ると、今回の事態はかなり特異なことにも思える。まして、カップルがどちらにも血の繋がりのない子供を生殖医療を受け妊娠出産するというのは、にわかには理解しがたい事態である。

 なお、受精卵の凍結保存が生まれた子供の健康を害するというデータはない。解凍さえうまくいけば、新鮮な受精卵と同様に機能することは生殖医療に携わる多くの専門家が同意することだという。24年前に凍結された受精卵から生まれたエマちゃんにも今の所異常はない。

 もし受精卵が凍結されずに生まれていたら「私たちは親友になっていたかも」とティナさんは笑う。出産までの事情はともかくとして、ギブソン夫妻はエマちゃんの誕生を大変喜び、大切な我が子として可愛がっている。しかも、エマちゃんの兄弟、つまり同じ提供者を持つ受精卵を使ってもう一人出産する計画まで立てているという。

 海外の生殖医療事情には驚かされるばかりだが、体外受精は1978年の最初の成功以来、今では日本でもごくありふれた技術となっている。エマちゃんのような子供は、日本でも案外すぐに生まれるかもしれない。
(編集部)

イメージ画像:Thinkstockより引用。

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