旅人、詩人、作曲家、哲学者であるスナフキンの魅力とは一体どのようなものなのでしょうか。

この記事では、そんなスナフキンというキャラクターの魅力について考えていきたいと思います。興味がある方は、ぜひ覗いてみてください。

スナフキンの名前の由来は?

原作のスウェーデン語ではスヌスムムリクで嗅ぎ煙草兄さんという意味。
これでは長過ぎるということで、英語訳のスナフキン(嗅ぎ煙草を吸う人、という意味)になったようです。

スナフキンは人間のように見えますが、実はムムリクという種族の妖精です。
父親はムーミンパパの友人でヨクサル、母親はミムラ夫人、異父姉のミイ、ミムラ姉さん。
スナフキンはひとり旅が大好きなボヘミアンで、現代人の憧れノマドのような生き方をしているのです。

主人公のムーミントロールは無二の親友であり、ムーミン谷で一緒に過ごす時間を無上の喜びとしています。
また、彼は初対面でも穏やかに温厚に接するので、誰にでも愛され尊敬されています。

スナフキンとムーミンは大の親友

2人は大の親友です。
おさびし山の天文台を目指してムーミンとスニフが歩いている途中で、スナフキンに初めて会ったのが2人の関係の始まりでした。
旅先でキャンプをしていたスナフキンは、天文台への案内役をかって出ました。それがきっかけで、スナフキンはムーミン谷へ移住ということに!運命的な出会いですね。
スナフキンにとって、ムーミンと一緒に過ごす時間は、穏やかでとても心地よいのです。
また、ムーミンももちろんスナフキンが大好きです。

しかしながら、毎年冬が来る前にせつない別れがあります。ムーミンたちが冬眠する間にスナフキンはひとり旅立つのです。
毎年寂しさとともに見送るムーミンですが、引き止めるようなことはしません。スナフキンは、春になるとまたムーミン谷へ戻ってくるからです。

視聴者を虜にするファッション

スナフキンの魅力はなんといってもその姿ではないでしょうか。
濃緑色の特徴のある帽子をかぶり、その帽子にはハゲタカが空から落とした羽根を挿しています。
決して粗末ではない着古した服装をしています。また、パイプを咥えるスタイルも様になっていますね。

ハーモニカや笛を吹いたり、ギターを弾くこともあります。現代版シンガーソングライターと言っても過言ではありません。旅人、詩人、作曲家としてのスナフキン。とても魅力的ですね。
さらにもう一つの彼の魅力は、所有欲が無いとさえ思えるそのさりげなさです。
彼はたびたび長期間旅立つのですが、リュックサックひとつに自身のすべてのものを詰め込みます。

スナフキンは次のように言っています。
「長い旅行に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ」

彼の生き方を象徴するようなセリフですね。

束縛されるのを嫌うスナフキン。

思索にふける放浪の旅人!
最近、スナフキンのように旅人として自由を謳歌したい人が増えているのではないでしょうか。
ノマドワーカーは現代人の理想的な働き方かもしれません。
ムーミンが「義務って何のこと?」と尋ねると、スナフキンは「したくないことを、することさ」と答えています。
根っからの自由人の面目躍如です。

スナフキンの次の言葉は含蓄があります。
「あんまり誰かを崇拝するということは、自分の自由を失うことなんだ」とか「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなぁ。その人にはその人なりの考えがあるからね」
まさに『男はつらいよ』のフーテンの寅さんの「あいつも俺とおんなじ渡り鳥よ」「風の吹くまま気の向くままってやつだよ」という言葉の根底に流れる考え方ですね。

しかしながら、作者のトーベは「スナフキンは最初は憧れていたけれどよく考えてみたら甘やかされたキャラクター」とコメントしています。

なぜこんなにもスナフキンに心惹かれるのでしょうか。

何事も無理なく自然体で生きる!
物心ついた時からの旅人であるスナフキンの生き様に心惹かれるのだと思います。
ジョージ秋山の「いかされて生きてきた いかされて生きている いかされて生きていく」という言葉も流れる雲のように自然体という感がします。
スナフキンは「人の目なんか気にしないで、思うとおりに暮らしていればいいのさ」と言い放ちます。

スナフキンにまつわる象徴的なエピソードを1つ紹介させてください。

スナフキンが長旅を終えて、ムーミン谷へ戻る途中偶然出会ったはい虫。
はい虫は、スナフキンに憧れていて、いつか会おうと機会を伺っていました。
スナフキンは旅の間中、大好きなムーミンのために歌を作り続けていたようです。
そんな時、はい虫に話しかけられたので、せっかく完成しそうな歌がぐちゃぐちゃになったようです。

憧れのスナフキンに名前をもらい、今では、いきいきと自由に自然体で生きる決意をしたはい虫の様子を見たスナフキンは気分が良くなるのでした。
逆にはい虫から力をもらい次々に歌詞がひらめいてきて、ついにはムーミンに贈る歌が完成しました。

流れる雲のように自然体で自由に生きる

哲学者であり詩人であり作曲家でもあるスナフキン!
「旅人だよ人生は」と言われているようです。
物事に執着せずに生きる素晴らしい人生の師匠だと思います。