2児のパパ 古坂大魔王さんが、子どもの偏食に悩むママにすすめる「TO DOリスト対策」とは?

2021年12月21日(火)12時14分 マイナビ子育て

お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。

→1話目から読む→前回のお話はこちら→これまでのお話はこちら

今回のお悩み

古坂さんの回答

子どもの「食」に悩む保護者は多い

僕が子育ての悩みでもっともよく耳にするのは、食事と睡眠のことです。子どもが「食べない」「好き嫌いが多い」という悩みは本当によく周囲の保護者から聞きますし、うちの子にも好き嫌いがあります。そう聞くと、ほんの少しだけ気が楽になりませんか?

まず、お子さんの偏食でたんたんさんが何に困っているのかを考えてみるのはどうでしょう。栄養面なのか、食育面なのか、周囲からどう見られているのか、などです。それによって、どういう対策をすべきかが変わると思います。

栄養面が心配なのだとしたら、お子さんが食べられる物で可能な限りバランスをとるのはどうでしょうか。たとえば米がダメならパンで炭水化物を、肉がダメなら魚でたんぱく質を……という感じです。栄養バランスに優れた子ども用レトルト食品やお菓子を使うのもいいと思います。

食育面が心配なのだとしたら、お子さんと一緒に釣りをしたり、野菜を栽培して収穫したり、スーパーで買い物をしてから一緒に調理をして、その上で一口だけ食べさせたり、といった方法もありますね。絵本などで栄養の話を伝えるのもいいかもしれません。

保育園や学校などで周囲からどう見られているのかがが心配だとしたら、お子さんと先生とどうしたらいいかを話し合ってみるというのもひとつの方法です。まったく食べられないのならお弁当を持参し、ある程度は食べられているのであればそのまま様子を見るのもいいかもしれません。

できそうな工夫をTO DOリスト化して挑戦

次に、こうした「試してみる価値があって親御さんが無理なくできそうな工夫」をTO DOリスト化するのがおすすめです。子どもはそれぞれに違うので、子育ては何もかもがトライアンドエラー。食べさせるための工夫をしてみてダメなら斜線で消し、他の方法を試すのはどうでしょうか。例えば、以下のようなことです。

●食事と食事の間隔を一定に保つ●体を動かす遊びや運動を一緒にする●保護者が先に「おいしい!」と言いながらたくさん食べる●いつも一度だけ優しく「一口だけチャレンジしてみよう」と声をかける●子どもと一緒に食材の用意から調理までをやってみる●子ども用の栄養バランスのよいおやつを食べさせる●子ども用の冷凍やレトルトのハンバーグ、唐揚げなどを食べさせる●子ども用のレトルトカレーを食べさせる●うどんなどの好物に色々な食材を入れる●食べやすい汁物で好きな味を探ってみる●少し高価でおいしいとされるものを与えてみる

うちの子は苦手な野菜がありますが、好物のうどん、汁物などに入っていると気にならずに食べられるようです。

もちろん、すでに試していることも多いかもしれませんが、ときどき繰り返し試しにやってみると、以前はまったく効果がなかったのに、今回は食べるということもあるかもしれません。子どもは日々、成長しています。

一度は保健師や栄養士などに相談を

ただし、「子どもに食事を無理強いすること」と「親が無理して手料理にこだわりすぎること」はよくない、と僕は思っています。

子どもは無理強いされると、食事をとること自体が嫌いになったり、苦痛を感じるようになってしまいます。一方、親が無理をしてたくさん手作りすると、子どもが食べてくれなかったときにがっかりして怒ってしまいがちです。どちらも無理をしないのがいいと思います。

今回のご相談で気になるのは、「もしかすると偏食という括りではなく、別の理由があるのではと考えています」という部分です。

もしもそうだとすると、一度は自治体の子育て相談室や保健センターなどの保健師・栄養士、かかりつけの小児科医・歯科医などに相談してみてはどうでしょうか。何らかの理由が見つかる場合もあるでしょうし、何も問題がなければ安心できると思います。

健康状態や身長・体重に問題がないとしたら、ときを待つのが一番だと思います。親御さんとしては心配だと思いますが、周囲に相談しながら対応してくださいね。

▼参考記事「子どもが食事をあまり食べてくれない」と悩む親は多い。小児科医の見解は?https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/20919

今回の結論!

古坂大魔王さんプロフィール

1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、DJ、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使を務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』、日本テレビ『スッキリ!』をはじめ、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の公式YouTubeチャンネル内に幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」を開設した。

ピコ太郎のYouTubeチャンネル『-PIKOTARO OFFICIAL CHANNEL-“PIKO ST KIDS”』Twitter @kosaka_daimaou

(取材・文:大西まお、撮影:天田輔[インタビュー]、佐藤登志雄[タイトル・結論]、編集:マイナビ子育て編集部)

→1話目から読む→前回のお話はこちら→これまでのお話はこちら

<関連リンク>→2児のパパ、古坂大魔王さん「出産前に夫婦の愛情はスタンプカードのように貯めておく」その理由は?→2児のパパ、古坂大魔王さん「家事・育児を妻に任せっきりなのは、仕事をサボって同僚にやらせているようなもの」→“園ではできるのに、家ではできない我が子”に困るママに、2児のパパの古坂大魔王さんがアドバイス「家は安全地帯、親も手を抜いて」

マイナビ子育て

「古坂大魔王」をもっと詳しく

「古坂大魔王」のニュース

「古坂大魔王」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ