12月21日デビュー、E235系1000番台の気になる点をまとめてみた

12月21日(月)15時55分 鉄道チャンネル

横須賀・総武快速線用E235系1000番台 報道公開時に撮影

2020年12月21日(月)、横須賀・総武快速線用のE235系1000番台が営業運転を開始します。本稿では山手線E235系の車両との細かな違いなど、報道公開時の記事では紹介し切れなかった小ネタをチョイスしてまとめてみました。

シャッタースピード1/1000でも大丈夫

1/1000(左上) 1/1250(右上) 1/1600(左下) 1/2000(右下)

これは1000番台に限った話ではありませんが、前面LEDはシャッタースピード1/1000でも切れずに撮影できました。試しにシャッタースピードだけ変更して撮影してみた結果が上の写真。記者の撮影の腕前はお察しの通りですので、あくまで参考程度にはなりますが、撮り鉄さん的には嬉しい仕様でしょうか。

半自動ドアボタン

グリーン車(5号車)ドア脇の半自動ドアボタン

E235系1000番台の車両には半自動ドアボタンがついています。山手線の0番台にはないもので、横須賀・総武快速としても初めて。報道公開時にお尋ねしたところ、「今後の使い方を色々検討している」とのこと。

たとえば将来的にどこかの線区でワンマン運転を行うことになったとして、最初から半自動ドアが整備されていれば対応もしやすいはず。現時点で地下鉄運用のない車両に前面貫通扉を設けているようなものでしょうか。

E217系との併結運用は?

E235系の列車情報管理装置は「INTEROS」、写真は1000番台のもの

すでに多くの鉄道メディアで触れられていますが、E235系1000番台とE217系との併結運用は行われません。E235系1000番台には列車情報管理装置として0番台同様「INTEROS」が搭載されており、E217系に積まれている「MON」との互換性を確保しない方針としたためです。仮に併結可能な仕様とした場合、「INTEROS」の性能を「MON」にあわせなければなりません。

ちなみに「INTEROS」では伝送方式としてイーサネット(Ethernet) を採用。伝送速度は100Mbpsで、これは鉄道車両としては大容量。従来の装置とは扱えるデータの量が変わったことで、出来ることも変わっているそうです。

山手線用の車両にはない非常走行用バッテリー

2号車と6号車に「主回路蓄電池」

E235系1000番台の特に気になる特徴と言えるのが、非常走行用バッテリーです。これを積むことで、災害などで架線からの電力供給が途絶えた際も、安全な場所まで自力走行できるようになりました。山手線の車両にはなく、1000番台では2・6号車の床下に積んでいますが、そのスペースを捻出するため2・6号車の元ダメ(元空気ダメ)が屋根上に移動しています。

運転台に設置されたバッテリー切り替え装置。非常時はこの箱を開けて操作します

思い出すのは東海道新幹線「N700S」——長時間停電にも耐えられるようバッテリーを積んで安全な場所への自力走行を可能にしていますが、こうしたJR東海の動きに影響を受けて搭載したものかと質問したところ、「東日本は東日本で、在来線として架線の電圧が無くなったときにお客様を歩かせたりしないように考えて搭載した」との回答をいただきました。

これは記者の私見ですが、日本はただでさえ台風や地震などの自然災害が多い国ですし、いずれ来ると予想されている南海トラフ地震に対して十全な備えを、と考えると同じところに行きつくのかもしれません。

E235系を導入することでメンテナンスは楽になる?

山手線のE235系とは細々とした違いのあるE235系1000番台ですが、そうは言っても同じ系列、台車やオイルフリー コンプレッサーなど、共通する部分の方がずっと多い。メンテナンスに関しても「山手の経験や知見を鎌倉にいただいて、今後のメンテナンスに生かしていくことはできないか」とノウハウの共有を検討しているそうです。

間もなく営業デビューするE235系1000番台、グリーン車の豪華さに特に注目が集まっていますが、鉄的には上記のような細かな違いも気になるところです。

文/写真:一橋正浩


鉄道チャンネル

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