神田沙也加さん転落死の謎 SNSに綴っていた危うさ…道警は死因について「お察し下さい」

2021年12月21日(火)8時0分 tocana


 女優の神田沙也加さんが18日、札幌市内のホテルから転落し、亡くなったことが分かった。35歳だった。北海道警は自殺を図った可能性もあると見て調べている。


 神田さんは18日、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」札幌公演に出演予定だったが、体調不良を理由に急きょ出演を取り止めた。神田さんの代役はW主演の朝夏まなとが務めた。


「18日夜にマスコミの間で『神田沙也加がホテルから飛び降りた』という情報が駆け巡り、騒然となった。ホテルの22階から14階の屋外スペースに転落したことで、目撃者も少なく、正確な情報が上がってくるまでに時間がかかった」とはスポーツ紙記者。


 道警は事件と事故の両面で捜査を開始したが、現場の状況から早々に「事件性なし」と判断。残るは「足を滑らせて誤って転落したか」どうかだが、そこに関しては「道警もはっきりしたことは言わない。『お察し下さい』という感じ」(取材記者)という。遺書はなかった。


 神田さんは1986年10月1日生まれ。父は神田正輝で、母は松田聖子。1999年、短編映画「ビーン・ケーキ」で芸能活動を開始し、2002年にはSAYAKA名義で歌手デビューも果たした。デビュー当初は「松田聖子の娘」と揶揄されることもあったが、ミュージカルを中心に活躍し、2014年の大ヒット映画「アナと雪の女王」日本語吹き替え版ではアナ役に抜擢され、一躍脚光を浴びた。


「『親の七光り』と言われたことを気にしていたが、現在の地位は彼女の努力によって築いたものだ。仕事に対してはとにかくストイック。半面、メンタル的に繊細な部分があり、常に『完璧』を求めていた」(神田さんを知る人物)


 とりわけ、主演ミュージカル「マイ・フェア・レディ」は神田さんにとって特別なものだった。大地真央が主演していたころからの大ファンで、舞台を見るために全国を回った。ミュージカル女優として同作の主演に抜擢されたことは、至極の喜びと同時に並々ならぬプレッシャーを背負うことにもなった。


 神田さんは11月9日、インスタに「不甲斐なくて後悔で哀しくて、聴けなかった曲が、やっと聴けた。こればかりだったのに今日まで歌えることもなかった。新たに引き締まる気持ちもあるけれど、時薬に頼り過ぎることなく、今度こそ誠実に向き合いたい」と意味深投稿。
「時薬(ときぐすり)」とは、どんなに大変な困難を抱えても、時間が薬となって解決してくれるという意味だ。「マイ・フェア・レディ」に向けた投稿と思われるが、ポジティブな内容の中にどこか葛藤や悩みの一端も垣間見える。


 9月のミュージカル「王家の紋章」でも、ヒロインを演じた神田さんは自身のブログで、共演者への感謝とともに「今日は公演の後お仕事をしてから、部屋に戻って泣き疲れて眠ってしまいました。目が覚めてお風呂に入って、ベッドにいる今も寂しさが募ります」と記していた。インスタのストーリーズ(24時間で投稿が消える機能)では、ファンから「ヘコんだり不安なことはありますか?」と聞かれ「人前に出る仕事なのでそれはひた隠しにしています」と返していたという。


「9月には自身のラジオ番組も終了。このところはメンタル的に不安定で病院から薬を処方してもらっていた、という情報もある。人知れず、悩み、苦しんでいたのだろう」(スポーツ紙芸能担当記者)


 年の瀬に飛び込んできた悲報。周囲の人もまた「何かしてあげることはできなかったか…」とさいなまれている——。

tocana

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