地球平面論者、南極ツアーで“白夜”を目撃し誤りを認める

2024年12月22日(日)11時30分 tocana


 痛烈にNASAの隠蔽体質を批判している地球平面論者が遂にその誤りを認めたのか——。その“改心”の地は南極大陸であった。


■地球平面論者が南極で白夜を目撃!

 地球は球体ではなく平たい“円盤”であると信じて疑わない地球平面論者(Flat Earther)の第一人者の1人で人気ユーチューバーのジェラン・カンパネラ氏は、コロラド州の牧師で旅費提供者のウィル・ダフィー氏の提案で南極大陸に足を踏み入れた。


 実はこれは「The Final Experiment(最後の実験)」と名づけられたダフィー牧師が企画した地球平面論の論争に問答無用の決着をつけるための南極ツアーであった。


 ダフィー牧師は何を企てたのか。


 地球平面説では世界のどこにいても太陽の日の出と日没を体験するはずになっているのだが、南極では一日中太陽が出ている時期(白夜)もあれば、一日中太陽が出てこずに真っ暗な時期(極夜)もある。ダフィー牧師はこの事実を地球平面論者に現地で突きつけようと考えたのである。


 12月の冬至前の南極大陸にやって来た地球平面論者のカンパネラ氏は、当然というべきなのか、24時間沈まない太陽に文字通り人生を変える衝撃を受けた。


 カンパネラ氏はライブカメラの前で「皆さん、人生では間違えることもありますよ」と誤りを認めている。


「私は24時間太陽が存在しないと考えていました。実際、かなり確信していましたが、ウィル・ダフィーが立派な人間であると尊敬しています。少なくとも、彼が(地球が球体なのは)真実だと言い続けたのに対し、私はそうではないと言い続けました」(カンパネラ氏)


 カンパネラ氏は、自分の考えがどう変わったかを説明しながら、次のように付け加えた。


「私の信念や意見に耳を傾けないでください。それはあなたにとって問題ではありません。しかし、少なくとも、南極大陸を回るという点では、太陽はまさにこの人たちが言ったとおりのことをするということを受け入れられるはずです」(カンパネラ氏)


“陰謀論”的にはカンパネラ氏は意図的にフェイクニュース(偽情報)を発信する偽装転向者になったという嫌疑もあり得るのだが、どうやらそうした謀略めいた手管はないようだ。


「私は24時間太陽なんてないと信じていました……。でも今は24時間太陽があると本当に信じています。以上です」(カンパネラ氏)


 まさに“直談判”ともいえるダフィー牧師の試みは首尾よく功を奏し、議論は決着したようである。



参考:「Misterios do Mundo」、「LADBible」ほか

tocana

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