古代都市ソドムとゴモラは古代核兵器で壊滅した? アヌンナキの兄弟喧嘩が引き金か
2022年12月23日(金)20時0分 tocana
『聖書』に登場する古代都市ソドムとゴモラ。両都市は著しい性の乱れのため、神の怒りに触れ、滅ぼされたとされる。悪徳と退廃の象徴として今日まで語り継がれており、これらを題材にした芸術作品も多くある。
しかし、一体どのようにしてソドムとゴモラは壊滅したのか……その可能性の1つとして古代核兵器の使用が一部で議論されている。「Howandwhys」を参考に紹介する。
研究者のクリス・ハーディは、古代シュメール文明を破壊した古代の核戦争と、それに至る神々の権力闘争を信じており、古代宇宙飛行士説の理論家でもあることから、人類の起源について一般的な進化論とは異なる考えを持っている。遠い昔、アヌンナキと呼ばれる古代の神々が地球にやってきて、初期の人間を労働力として使うために遺伝子改造を行い、人間を作り出したというのだ。
ハーディは著書『アヌンナキの戦争:古代シュメールにおける核の自滅』の中で、アヌンナキの長であるエンキが惑星「ニビル」からオゾン層を修復するための金を求めて地球にやってきたことを説明している。遺伝子操作によって、エンキは採掘作業を行う現代人を創り出し、自分たちを神として崇めさせた。
しかし、エンキの弟であるエンリルは、異種交配によってアヌンナキの血統を台無しにしたエンキと人類に対して戦争を仕掛け、これが古代核戦争に発展。『聖書』に記述される大洪水とバベルの塔の物語もエンリルによる攻撃だという。
そして、ソドムとゴモラを含むヨルダン平原の5都市への核攻撃を実行し、これらの都市を滅ぼしたとされる。
実に壮大な話であり、にわかに現実とは信じがたいが、アヌンナキの伝説は古代シュメール文明で語り継がられてきたといわれている。
ソドムはどこに?
最近の考古学研究では、ヨルダンにある「トルエルハマム(Tall el-Hammam)」が、『聖書』に記述されるソドムの最有力候補だとされている。
トルエルマハムは、紀元前1540年ごろ栄えた町であり付近にある史跡よりも5〜10倍ほど規模が大きいことから、おそらくこの地域最大の都市であると予想されている。また、ヨルダン川南部では青銅器時代が訪れ栄えていたことから、北東に位置するトルエルハマムは重要な貿易ルートであった可能性が高い。さらに、町は高さ10m、厚さ5.2mの立派な壁で覆われ、門や監視塔、はたまた市内には環状道路まで整備されており、これらは聖書の記述とピッタリとはまるのである。
そして、ごく最近、ソドムを滅ぼした神の怒りは、隕石の衝突だったとする説がにわかに脚光を浴びている。学術誌「Nature Scientific Reports」に掲載された論文によると、古い地層から溶けてガラス状になった陶器や溶けた建材が見つかっており、これは当時の技術レベルでは不可能な超高温にさらされたことを意味するという。また隕石衝突の際に生成される衝撃石英も発見されており、研究者らは隕石衝突によりソドムが滅んだ可能性が高いとしている。
果たして、ソドムとゴモラを滅ぼしたのは神アヌンナキの古代核兵器だったのか、それとも自然現象だったのか……読者はどちらだと思うだろうか。
参考:「Howandwhys」「Nature Scientific Reports」ほか