「“食の都かごしま”フェア」が今年も開催! 鹿児島食材を使った料理を両国で楽しもう

2019年12月25日(水)17時0分 食楽web


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 両国駅直結の「-両国-江戸NOREN」は、2016年11月にオープンした江戸の食文化を楽しめる商業施設です。施設内には両国らしいちゃんこ鍋や東京の下町を感じるもんじゃ焼き、角打ちなど11の飲食店が揃っています。

 そんな-両国-江戸NORENで、2020年1月11日(土)〜2月8日(土)まで「第4回“食の都かごしま”フェア」が開催されます。また、1月18日(土)〜2月2日(日)には、鹿児島市の兄弟都市でもある山形県鶴岡市の食文化が楽しめる「鶴岡フェア」も同時開催。ひと足お先に試食会にお邪魔したので、イチオシの料理をご紹介しましょう。

『月島もんじゃ もへじ』からは黒豚を使った個性派もんじゃが登場

 魚屋直営で創業149年の歴史を持つ『月島もんじゃ もへじ』。もんじゃ焼きの聖地である月島に本店を構え、数あるもんじゃ焼き店のなかでも人気のお店です。そんなもへじでは、「黒豚味噌もんじゃ」というユニークなもんじゃ焼きが楽しめます。


「黒豚味噌もんじゃ」(1650円)は味噌の香りが際立つ個性派もんじゃ。手前は「桜島大根の浅漬け」で、箸休めにぴったり

 黒豚味噌もんじゃは、鹿児島県産の黒豚をたっぷり使った一品で、味のアクセントとして甘みの強い麦味噌を使用しています。少し焦がして食べると味噌特有の香ばしさが感じられ、一般的なもんじゃとは少し異なる味わいです。味は濃いめなので、お酒も進みそう!


鉄板にへらで押さえつけながら食べるのがもんじゃ焼きの正しい食べ方

 もへじの生地の出汁には、鹿児島県産の鰹節や北海道産の昆布、長崎県産の焼あごなどが使われており、もんじゃ自体にしっかり味がついているのが特徴。さらに、黒豚ならではの脂の旨みも感じられるのがたまりません。

『かぶきまぐろ』は新鮮な豚モツを使った煮込みでお酒が進む

 築地に本店を構える「かぶきまぐろ」は、海鮮料理のお店。同店では生酒から熟成古酒まで100種類以上の日本酒を提供しており、そんな日本酒に合わせたいのが「豚のモツ煮込み」です。


「鹿児島県産の黒豚のモツを使った「豚のモツ煮込み」(350円)は、6時間じっくり煮込むのでしっかり味が染み込んでいる

 甘めの味付けで、人参だけでなくじゃがいもも入っているのは少し珍しいかもしれません。新鮮なモツを使っているので臭みはなく、黒豚を余すところなく楽しんでいる感じがします。


モツ煮込みは大鍋で大量に仕込んだほうがおいしくなるのだとか

 また、かぶきまぐろでは鶴岡フェアとして「鶴岡尽くし! ハタハタ干物とハタハタ熱燗セット」(1650円)も提供するそうです。今回はハタハタのひれ酒をいただいたのですが、これがたまらん! ひれ酒といえばフグくらいしか知らなかったのですが、炙ったハタハタのひれを加えたものも香ばしさがクセになり、つい飲むペースが早くなってしまいそうです。


ハタハタは鶴岡の郷土食材のひとつ。茹でて味わう「湯上げ」が郷土料理となっている

『ちゃんこ霧島』で贅沢なちゃんこを楽しもう

「ちゃんこ霧島」は、元大関霧島、現在は陸奥親方となった元力士が営むちゃんこ専門店。25周年を迎える同店で味わえるのは、「黒豚肉しゃぶしゃぶちゃんこ鍋」です。


「黒豚肉しゃぶしゃぶちゃんこ鍋」(3828円)は、本来豚肉を使わないちゃんこ鍋に鹿児島産の黒豚のバラ肉を使用

 ちゃんこ霧島のちゃんこは2種類のスープから選べるようになっており、陸奥部屋直伝の味噌と醤油を合わせた「霧島味」と、塩や味噌などシーズンごとに変わる「季節味」が選べます。


スープに黒豚の脂の旨みがしっかり出ていて、具材だけでなくスープも最後まで飲み干したくなる

 都内には元力士が営むちゃんこ専門店をよく見かけますが、25年続いているだけあってそのおいしさはケタ違い! 黒豚は加熱しても肉が柔らかく、豚肉の脂が溶け出したスープは中毒性すら感じます。新年会としてみんなで鍋を囲むときに良さそうですね。

『日本橋 やぶ久』のスパイシーなカレー南蛮も黒豚仕様に

 日本橋に本店を構える『日本橋 やぶ久』は、創業100年の老舗そば店。そんな同店の看板メニューとなるのが「カレー南蛮」なのだそう。今回はこのカレー南蛮に鹿児島の黒豚を使った「黒豚カレー南ばん」がラインナップに加わります。


「黒豚カレー南ばん」(1540円)を今回は試食サイズで用意してもらった

 やぶ久のカレー南ばんを初めて食べたのですが、たしかにスパイスがしっかり効いていて、後を引くおいしさがあります。とはいえ、黒豚が加わることでだいぶまろやかな味わいになっているのだとか。通常のカレー南蛮にも豚肉を使用するのですが、鹿児島県産の黒豚を使うだけで辛さがマイルドに仕上がったそうです。


スパイスを感じるカレー出汁がそばにしっかり絡む

 今回はカレー南ばんのみの試食でしたが、「黒豚肉南ばん」(1540円)や「黒豚肉せいろ」(1595円)、「黒豚つけカレーせいろ」(1595円)なども提供されます。また、鶴岡フェア開催中は、山形県の在来種「最上早生」をもとにして誕生した「でわかおり」というそば粉を使用するので、鹿児島と鶴岡のコラボも楽しみですね。

素材本来のおいしさを追求する『門前茶屋 成る口』

 せいろで蒸した深川めしなど東京ならではの料理が楽しめる『門前茶屋 成る口』では、黒豚だけでなく、桜島大根を使ったメニューも提供されます。


「桜島大根」は鹿児島県の伝統野菜。世界一重い大根としてギネス認定されている。水分が多くて水々しく、味も染み込みやすい

 もうひと品試食したのが、「さつま黒豚と季節野菜の蒸ししゃぶ」。せいろを使って黒豚と野菜を蒸したシンプルな料理です。胡麻ダレをつけていただくのですが、黒豚の脂の甘味と酸味を加えた胡麻ダレとの相性が良く、これならカロリーという罪悪感を抱かずにヘルシーに楽しめそうです。


「さつま黒豚と季節野菜の蒸ししゃぶ」(1760円)は、黒豚だけでなく野菜もたっぷり食べられる。提供は夜のみとなっている

 ほかにも、「さつま黒豚とあわじ島玉ねぎのスキヤキ風」(1320円・夜のみ提供)、「さつま黒豚のトリッパ風モツ煮込み〜当店自慢の純米酒仕立て」(968円)も提供されます。いずれもお酒との相性も期待できそうです。

鹿児島茶が飲める『両国橋茶房』でちょっと休憩

『両国橋茶房』でいただけるのは、「かごしま茶と和菓子のセット」と「安納芋とさつまいも達のパフェ」(1000円)。鶴岡フェア中は「博多明太と高菜茶漬け」も食べられます。


「かごしま茶と和菓子のセット」(850円)は和菓子とお茶でひと息つくのにぴったり

 鹿児島はお茶の生産量が全国2位となっており、実はお茶が有名な地域でもあります。「かごしま茶」は、一般的な煎茶の倍の時間をかけて蒸らすことにより、まろやかな味わいに仕上げているそうです。実際に飲んでみると、たしかに渋みや苦みはほとんど感じません。


色が濃くて深みがあるが、緑茶にありがちな渋みや苦みが出ていない

 今回紹介した飲食店以外にも、上野・御徒町エリアの「九州料理居酒屋 九州 力」「厳選洋食さくらい」「キッチンさくらい」「和食バル さしすせそ」、都立大学の「薩摩料理専門店 さつまや(SEGODON)」でも鹿児島の食材を使ったメニューが登場します。

 1月24日(金)〜26日(日)には-両国-江戸NORENのイベントスペースで「薩マルシェ」が開催予定。鹿児島と鶴岡の特産品の販売なども行うそうなので、両国で薩摩の食文化を堪能してみてください。

●DATA

-両国-江戸NOREN

http://www.jrtk.jp/edonoren/

●著者プロフィール

今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好きで、フードツーリズムマイスターの資格も持つ。

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