今年のカー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、ボルボ「XC40」

12月25日(火)12時1分 YAZIUP

どういう訳か、2年連続でボルボが受賞


どういう訳か、2年連続でボルボが受賞

選出基準がはっきりしていなかったり、自動車評論家の馴れ合いのムードが強かったり、同じような名前の賞が3つもあったり。「日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」など、誰も興味を持っていません。以前、こんな風にCOTYをけなした、私、アントニオ犬助です。

今回は、どうせトヨタの「クラウン」か「カローラ・スポーツ」が受賞しますから見ていてください、とも書きました。


ところが、第39回(2017〜2018)のCOTYの発表を聞いて驚かされましたね。受賞したのはボルボ「XC40」、前回の「XC90」に続いて、2回連続してボルボが受賞。これは、どうなっているんだ? と、犬助は考えてしまったのです。



スウェーデンの誇りも、今や中国車?


ボルボといえばスウェーデンの誇りで、高い安全性と無骨なデザインが特長。「峠を走る戦車」なんて呼ばれていましたね。しかし、ボルボのイメージが大きく変わったのは、1999年にフォードに譲渡されてから。

プラットフォームやエンジンはフォードと共通って、それではボルボの革をかぶったフォード車じゃないですか?同時期にフォード傘下だったジャガーやアストンマーチン同様、イメージが大きく下がったことをおぼえています。


そしてフォードの業績悪化を受けて、2010年にボルボを買ったのは中国「浙江吉利控股集団」、これがまたもやボルボのイメージを悪くした。だって中国車……スウェーデンの誇りだからこそ、ボルボは輝いていたのではないかい?



中国資本の下で「らしさ」を取り戻すボルボ


しかしボルボは死なず、といいますか現在、中国資本の下で絶賛復活中。プラットフォームやエンジンは自社開発を再開、ボルボらしさを取り戻しているのです。

その象徴ともいえるのが、前回のCOTYを受賞したXC90。この車はトレンドであるクロスオーバーSUVでありながら、3列目のシートを持ちファミリー層の需要を満たしている点が特長。加えて、ボルボならではの高い安全性も確保されている点が素晴らしい。


日本でもミニバンを始めとして3列シートを持つ車は多くなりましたが、そのシート危険極まりないのはご存知の通り。追突されならば、高い確率で命を失うであろうことは間違いないのです。


しかし、ボルボのXC90は全席でダミーを載せての衝突実験をおこなっており、高い安全性を証明している。こんなことができるのはオリジナルのプラットフォームを復活させたからでしょうし、数多くのパワートレインが用意されているのも自社開発が再開されたから。正にボルボは、往年の輝きを取り戻しつつあるのです。



それでも、COTYに対する不信感はぬぐえない


そして、今回受賞したXC40を見ていくと、XC90同様、魅力的な車であることがわかります。まず、近年流行りのコンパクトSUVということでトレンドに乗っていること。

しかし、日本で売れているコンパクトSUVが既存の単に車高を加えて、外観をイカツクしただけに対して、何とXC40の志の高いことか。


最も安価なモデルこそFFですが、メインは4WDとSUVの基本は抑えていますし、ターボ付きの2,000ccエンジン、ATは8速という組み合わせも魅力的、室内のデザインが良いことや空間の確保も上手いなど、日本のコンパクトSUVが持っていないところを全て持っているのがCX40。もちろんボルボならではの高い安全性能も確保されている。確かに、CX40が良い車であると理解できるのです。


しかし、最後まで引っかかったのが400万円〜という価格帯。

同じ価格帯で競合する日本車ならレクサス・NX、こう考えるとCX40のアドバンテージは一気に弱まるではないですか。


つまり、ボルボ自体は輝きを取り戻しつつあるのは理解できますが、やっぱりCX40がCOTYを受賞してしまうのは何だかなあ、と。ボルボ同様、COTYの選考委員にも中華資本が注入されているんではないの? と。加えて、iQの一件以来、トヨタはCOTYに関しては、えらく自重しているな、と。


YAZIUP

「カー・オブ・ザ・イヤー」をもっと詳しく

「カー・オブ・ザ・イヤー」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ