関東人は「ポールウインナー」を知らないらしい 関西では超メジャーなのに...いったいなぜ?

2019年12月26日(木)6時0分 Jタウンネット

みなさんは「ポールウインナー」というソーセージを知っているだろうか。食品加工メーカー・伊藤ハム(本社:兵庫県西宮市)が販売するロングセラー商品だ。


ツイッターではこの商品を巡って、こんな投稿が話題になっている。


「ねぇすごい衝撃だったんだけど今までこれ食べた事ない国民なんて存在しないと思ってた!!!!!!
...なんと関西でしか売れてないらしいよ...全体販売金額の93%が近畿2府4県なんだって...まじで関西出身のみんな、この事実信じられる...???!!」



投稿したのは漫画家の小田すずかさん。このポールウインナー、関西ではお馴染み、関東ではあまり知られていない商品だという。「全体販売金額の93%が近畿2府4県」という数字は、朝日新聞デジタルの記事「関西人の定番『ポールウインナー』 東日本ではイマイチ」(2015年12月30日付)が掲載している。


小田さんの投稿に対し、他のユーザーからは、


「はい、関東民ですよ 知らない商品ですね、初めて見ます」
「私は岐阜県民ですが、やはり見たことがないですね」
「岡山県出身ですが、僕の家には必ずと言っていいほど常備してました。おやつとしても食べていたくらいです!びっくりですね」
「常に家に二袋は備蓄してます。小腹減ったときの親友です。兵庫県民です」



といった声が良せられている。


近畿エリアを中心とした関西では、冷蔵庫にあって当たり前のような存在。関東でも売られてはいるようだが、なぜこんなにも知名度に差があるのだろうか。


「魚肉ソーセージ」に勝てず


Jタウンネットは2019年12月23日、親会社である伊藤ハム米久ホールディングスの広報担当者を取材した。


ポールウインナーは1934年に発売。50年代に関西で売上を大きく伸ばし、59年からは関東にも本格進出した。


60年も前から関東で販売しているにも関わらず、売上の93%は関西。東西の差が出てしまったことについて、担当者は2つの理由を挙げている。


(1)畜肉ソーセージ文化と魚肉ソーセージ文化の違い
関東などの地域では、すでに魚肉ソーセージが圧倒的に普及しており、豚肉を主原料とした畜肉ソーセージである「ポールウインナー」との味の違いが大きかった。
(2)価格差
価格が魚肉ソーセージより高かったことから、「試しに買ってみよう」ということになりにくかった。



なるほど、たしかに関東ではニッスイの「おさかなソーセージ」などの魚肉ソーセージをよく見かける。ツイッターによれば、ポールウインナーは魚肉ソーセージに比べて「少し味が濃い」のだとか。名古屋では鎌倉ハムの「Kウインナー」に相当するという声も上がっている。


今年11月にミニサイズを発売


担当者によれば、かつては近畿エリアの学校給食にも採用されていた。そのままでも食べれるが、内装を開けて電子レンジで10秒程温めると、脂がほどよく溶けてジューシーな食感になるという。カレー風味のキャベツと一緒にパンに挟んで食べると、60年代に流行った「大阪ドッグ」という懐かしのメニューを再現できる。


現在販売しているポールウインナーは全部で3種。最もメジャーな10本入りと、手軽に食べれる2本入り、今年11月に販売し始めたミニサイズの3本入りだ。担当者は3本入りの発売について、「ポールウインナーに馴染みのないお客様にも是非トライしていただきたい」としている。


担当者は今回ツイッターで話題になったことについて、


「純粋に大変嬉しく思っています。全国的なご提案を続け、悲願の箱根越えを目指したいと野望を燃やしています」



と話している。

Jタウンネット

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