購入者の6割強が10代〜20代の若者というバイク「ヤマハ YZF−R25」。その人気の理由とは?

12月26日(木)6時0分 週プレNEWS

YAMAHA YZF−R25 価格:61万500円〜65万4500円
YAMAHA YZF−R25 価格:61万500円〜65万4500円

普通二輪免許で乗れ、車検がない250ccは、魅力的なマシンがひしめく超激戦区。そのなかで、若者から超絶支持されるびんびんマシンがR25だ。二輪ジャーナリストの青木タカオさんと人気の秘密に迫ってみた!

* * *

——若者のバイク離れが叫ばれているそうで。

青木 ええ、残念ながら。日本自動車工業会が発表した2017年の調査によれば、二輪車ユーザーの平均年齢は52歳というデータが。実は今、バイク乗りはオジさんばかりで高齢化がハンパない......。

——バイクに乗るのは若者という勝手なイメージがあるんですが、それはもう古い?

青木 実は18年には20代のバイク免許取得者が増加に転じたという明るい話もあります。特に今、若いライダーたちに支持されているのがいわゆる"ニーゴー"です。

チェックポイント1 液晶フルデジタルのメーター。ギアポジションや平均燃費などを表示
チェックポイント1 液晶フルデジタルのメーター。ギアポジションや平均燃費などを表示

——車検のいらない250ccクラスは昔から若者に人気でした。

青木 ええ。今もそれは同じですが、実はニーゴーのなかでも購入者の6割強が10代〜20代のバイクがあるんです。それがヤマハYZF−R25、通称アール・ニーゴーです。14年のデビュー以来、若者を中心に幅広い支持を集め、今年3月には初のマイナーチェンジを受けて進化。話題を集めているマシンです。

——やっぱしヤマハなんだ。昔からスタイリッシュなバイクが多かった!

青木 R25はスタイリッシュさと高い質感がとてもいい。LEDのつり目2眼マスクに大きく開いたエアインテーク。そしてカウルにある、ウイングが激ヤバなんです!

チェックポイント2 男をたぎらせるM字型センターダクトを採用。ヘッドライトはLEDだ
チェックポイント2 男をたぎらせるM字型センターダクトを採用。ヘッドライトはLEDだ

——ウイング?

青木 世界最高峰のロードレース「MotoGP」では、カウルの横にウイングレットをつけてダウンフォースを稼ぐ手法があります。本来はウイリーを抑止し、加速性能を高めたり、前輪の接地性を向上する狙いがある。まぁ、それは最高速が300キロを超えるレースでのお話なんですが。

——となると、R25のウイングの効果というのは?

青木 開発陣を取材したら「R25のウイングもダウンフォースに寄与する」と話してはいましたけどね(笑)。効果のほどはともかくとして、若者にウケているポイントのひとつであることは確かです。

チェックポイント3 男が反り返る待望の倒立フォークを装備。フロントの剛性をアップ!
チェックポイント3 男が反り返る待望の倒立フォークを装備。フロントの剛性をアップ!

——フロントマスクもインパクトあります。

青木 フロントマスクの真ん中で大きく口を開いたM字型ダクトはMotoGPマシンだと、エアをフレーム貫通のダクトからエンジンに送り込むための穴ですが、R25はラジエターを冷やすために顔面を大胆にくりぬいています。

チェックポイント4 センターカウル中央には空力性能を高めるウイングレットがついている
チェックポイント4 センターカウル中央には空力性能を高めるウイングレットがついている

——カウルも昔は一枚で薄っぺらかったけど、R25は複雑に折り重なっています。

青木 クロスレイヤード構造といって、走行風を後ろに逃がして空気抵抗を減らしつつ、エンジンも効果的に冷やすんです。

——要するに、ヤマハが世界に誇るMotoGPマシン「YZR−M1」を感じさせるフォルムなわけですね?

青木 そのとおり。

——ここまで聞いてて思ったんスけど、けっこうコストがかかってそうです。なのに価格は控えめですよね。どう折り合いをつけてるんスか?

青木 実はR25にはR3っていう320ccの双子の兄貴分がいて、このモデルは日本だけでなく、二輪市場が急成長中のASEAN諸国や中南米、アフリカ、さらに成熟市場の欧米なども加え、かなり広い地域で販売されているんです。

——なるほど。

青木 仕向地が多いという背景があるからメーカーも気合いを入れて開発できるってわけです。

チェックポイント5 テールには大型のLEDランプが。ウインカーはクリアレンズ
チェックポイント5 テールには大型のLEDランプが。ウインカーはクリアレンズ

——で、肝心の乗り味は?

青木 ヤマハらしくハンドリングが軽快でコーナーを駆け抜けるのが非常に気持ちいいし、2気筒ながらDOHC4バルブのエンジンは1万2000回転で35PSのピークパワーに達するまでよどみなく伸びきり、乗り手はびんびん。

——タマりません!

青木 正直、200PSオーバーのリッター・スーパースポーツなんかだと扱いきれないし、気持ちよく走った時点で公道だともう制限速度オーバーになる。エンジンをブン回して突っ走れるのもR25の魅力のひとつです。

——購入する際の注意点は?

青木 排気量が250ccなので当然っちゃ当然なんですが、大排気量のバイクと高速を使ってツーリングすると、追走するのはかなりしんどいことになります。

——そりゃそうだ。

青木 一方で、250クラスならではの取り回しに優れる軽量な車体も人気のポイント。スポーティなスタイルながら前傾姿勢がキツくなく、視線も高いから疲労感も少ない。腰痛持ちのオジサンも不安なく乗れますよ!

YAMAHA YZF−R25 【SPEC】●全長:2090mm×全幅730mm×全高1140mm●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ直列2気筒●排気量:249cc●最高出力:35PS/1万2000rpm●最大トルク:2.3kg−m/1万rpm●燃料タンク:14リットル●変速機:6速リターン。価格:61万500円〜65万4500円

●青木タカオ 
1973年生まれ、東京都出身。法政大学卒業。バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。バイク専門誌を筆頭に執筆媒体多数。著書に『図解入門 よくわかる最新バイクの基本と仕組み』(秀和システム)など。バイク専門誌編集長の経験もある

構成/青木タカオ 撮影/本田雄士

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