缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第87回 おぼえてますか牛丼缶

12月27日(金)12時1分 マイナビニュース

2019年も終盤ですね。今年も缶詰博士にいろんな缶詰を紹介してもらいましたが、過去記事を眺めてみるとひとつ足りないものが。それは吉野家の牛丼の缶詰です。

「気付いちゃいましたか。アハハ」と、動揺を隠すかのように笑っている博士(絶対忘れてたっぽい)。今年最後にしっかり紹介していただきましょう!

→これまでのお話はこちら

○大事なのは飯

おぼえてますか、牛丼缶。吉野家が5月31日に発売した画期的缶詰で、正式な商品名は「牛飯牛丼」という。

商品名に"牛"という字が2つも入っていることにつっこみたくなるが、そこはスルーしていただきたい。もっと大事なのは"牛飯"と明記してあること。

つまりこの缶詰にはご飯も入っているのだ。ゆえに画期的なのであります。

○常温か、それとも湯せんか

この缶詰には食べ方が書いてある。常温でも食べられるが、湯せんで温めればさらに美味しいとのこと。

僕は発売当時、常温のままで食べてみた。甘辛く煮込んだ牛肉と玉ねぎの味、つまり吉牛(よしぎゅう)の味が再現されており、その下にある玄米ご飯もほどよく柔らかくていい印象だった。

今回は、よりおいしいという湯せんにトライしてみる。

○タイマー必須なり

小鍋に湯を沸かして缶詰を投入。そのまま弱火でぶくぶく湯せんする。

さば缶とかやきとり缶を温めるときは、沸騰したら火を止めて、あとは余熱で温めれば充分。でもこの缶詰はご飯がぎっしり詰まっているので、弱火で加熱し続け、中心部までしっかり温める。

火を止め忘れると缶が膨らんで危険なので、タイマーを使ってきちんと時間を計りましょう。

○常温とは香りが違う

今年最後の儀式であります、ご唱和下さい。開缶!

真っ先に立ち昇ってくるのは缶詰レトルト食品特有の匂い。具体的に申せば、かぼちゃやさつま芋を煮たときの甘い匂いに似ている。温めたことで、常温のときよりもその匂いが強めになった。

ただ、牛丼はもともと甘い匂いを持っている。同系統の匂いなのであまり違和感はないです。

○玄米が缶所

かくのごとし。ご飯の上に牛肉を乗っけて、ひと口いただく。

牛肉がとても柔らかい。お店の牛丼とは違う食感だ。それでいて脂身の甘み、赤身の歯触りはちゃんと楽しめる。

ご飯もかなり柔らかい。米粒は立っているけど、全体としてはおかゆレベルの柔らかさだ。歯応えが欲しい人は常温で食べたほうがいいと思う。

このご飯は「金のいぶき」という高機能玄米を使っている。白米に比べて食物繊維が約7.8倍もあるので、お通じ方面の改善にも役立つと言われている。

というのも、この牛飯牛丼缶は災害食として販売されているのだ。もし大災害が起こって避難生活を余儀なくされたときには、環境の変化によって老若男女関係なく便秘になりがちだという。だから吉野家は金のいぶきを使って商品化したのであります。社会的に意義がある缶詰なのだ。

それに、避難生活で吉牛が食べられたら嬉しいですもんね。

缶詰情報
吉野家/缶飯牛丼 160g 6缶セットで4,860円(税別)
同社直販サイトで購入可

○筆者プロフィール: 黒川勇人/缶詰博士
昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。

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