関西人は「そば湯を飲まない」 そもそも、存在自体を知らない人も...

2018年12月28日(金)17時0分 Jタウンネット

年の暮れの定番料理といえば、やはり「年越しそば」。ホカホカ湯気の立つかけそばもいいが、暖房で温まった部屋で冷たいざるをすするのも悪くない。今から年越しそばが楽しみ、という人もいるのでは。


そばといえば、忘れちゃいけないのが「そば湯」だろう。実はこのそば湯をめぐっては、以前から西日本ではマイナーな食文化ではないかというウワサがある。それって、本当なのだろうか。


そこでJタウンネット研究所では、2018年11月17日から12月27日にかけて、「そば湯、飲みますか?」と題したアンケート調査を実施(総投票数:1087票)。はたして、気になるその結果は——。


東西で差は出たのか?


まずは、全国の投票結果から見て行こう。


そば湯を「必ず飲む」と答えた人が、66.3%(721票)で7割弱を占めた。次いで「たまに飲む」が24.4%(265票)。やはり全国的にみると、そばを食べた後はそば湯でシメるという人が圧倒的に多いようだ。


ただ、「1度も飲んだことがない」という人も6.3%(68票)いたし、「そもそもそば湯を知らない」も3%(33票)。あわせて1割弱の人間が、そば湯とは全く縁のない生活を送ってきたということになる。こちらも見過ごせない数字だ。


それでは本題。気になる東西の結果を比べてみたい。


円グラフを見て分かる通り、東日本と西日本では「必ず飲む」と答えた人の割合に20ポイント近い差が出た。「たまに飲む」派では西日本の方が上回ったが、全体としてはやはり東日本の方がメジャーなようだ。


1度も飲んだことがない、そもそも知らないという人の割合で見ても、東日本はたった8%。一方、西日本では2割強の人がこれに該当し、くっきりと地域差が出た結果になった。


続いて、そば湯を「必ず飲む」と答えた人の割合を都道府県別でみていこう。


一目瞭然だが、関西地方が真っ白(=必ず飲む人の割合が50%以下)だ。一方で、九州や四国では比較的「飲む派」が多い結果に。実際、関西地方の必ず飲む率は35.4%。それ以外の西日本地域では59.3%という数字で、25ポイント近い差がついている。


なぜ、こういった差が出るのだろうか。


その理由について、筆者は過去に専門家の見解を聞いたことがある。そば文化の普及活動をしている一般社団法人「全麺協」の担当者に「そば湯、関西ではマイナーでは?」という説を聞いたとき、


「そもそも西日本ではあまりそばを食べず、うどんを食べる人が多いので、そもそも『そば湯』を出すような専門店に行くことが少ないのでは」

との回答があったのだ。


やはり、「東のそば、西のうどん」という食文化は確かなようで、その傾向が確かに投票結果にも反映されたと見て間違いなさそうだ。

Jタウンネット

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