秋田市の降雪は「かわいいもん」!? 県内各所に住んだ秋田県民が描く「冬事情」に反響
2021年12月28日(火)8時0分 Jタウンネット
日本列島に寒波が襲来し、とくに日本海側の各地で強い雪が降り、積雪が急増している。そんな中、2021年12月22日、豪雪が予想される秋田県のツイッターユーザーから次のようなマップがツイッター投稿され、話題になっている。
秋田県の冬事情を表したイラストマップのようだ。投稿者の「こんでんえいねんしざいほう」(@hiroju5555)は
「秋田=豪雪地帯と一括りにされるけど、県内でも冬の事情は違うんだよという地図」
というコメントを添えている。
同じ県内でも、地域によって雪の降り方はかなり違うということらしい。いったいどのように違うのか?
Jタウンネット記者は、投稿者「こんでんえいねんしざいほう」さんに詳しく聞いてみた。
同じ秋田でも、まるで違う
秋田=豪雪地帯と一括りにされるけど、県内でも冬の事情は違うんだよという地図 pic.twitter.com/5CA0RpiBpH
— こんでんえいねんしざいほう (@hiroju5555) December 22, 2021
改めてイラストマップを見てみよう。秋田県の右(東)側に奥羽山脈が連なっている。ここには「DEATH ZONE」と記されている。とても怖そうな印象だ。その左(西)に、赤く彩られた豪雪地帯が2か所あり、「DANGER」という警告が入っている。北は阿仁地域であり、南は横手市より南の地域だ。その間の大仙市を中心とする一帯には、雪寄せ大変と記されている。
また左(西)側の日本海に面した辺りに、「DANGER」という警告が2カ所に入っている。「ホワイトアウト」という文字が見える。北は能代市から男鹿半島にかけての一帯、南は由利本荘市より南の地域で、いかにも日本海からの風が強そうだ。
逆に、秋田市周辺には「かわいいもん」(県内比)という文字が入れられているが......。
投稿者「こんでんえいねんしざいほう」さんは、今回のイラストマップ投稿のきっかけについて、こう語った。
「私は、県北から県央、県南まで秋田の色々なところに住んでいましたが、車を運転するようになって、『降雪量や風量が場所によって全然違うんだな』と思い、冬になったので、自分でも考えを整理するため投稿しました」(「こんでんえいねんしざいほう」さん)
内陸部だけじゃなく、沿岸も大変
またイラストマップを作成しながら、こんな感想を抱いたという。
「よく、ニュースでは内陸部の豪雪ばかりクローズアップされますが、沿岸も大変だなと(笑)。秋田県は風が強いのが特徴なので、沿岸は暴風が吹き荒れ、ホワイトアウトやアイスバーンが酷いんですね。改めて注意して運転しようと思いました」 (「こんでんえいねんしざいほう」さん)
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「こまち乗りながら外見てると面白い。 秋田市(少)→刈和野(多)→大曲(多)→角館(少)→田沢湖(多)→小岩井(少)→盛岡(少)」
「横手、阿仁、湯沢あたりは、やっぱり、積もりますね」
「うちは阿仁だから、 秋田市や大館の雪の少なさにビックリ」
「潟上、その周辺の八郎潟、男鹿辺りで ホワイトアウトを経験しました。秋田市内は...今思えばかわいいもん、 でした」
「由利本荘一時期住んでたから ホワイトアウトわかる... 夜だと交差点の対面の信号すら見えなかった」
「ホワイトアウトの2か所は、さらにアイスバーン地獄、滑った車が止まらない」
「確かに、同じ秋田でもね、まるで違う」
「赤いデンジャー印で『ふふっ』ってなって奥羽山脈の『デスゾーン』で腹よじれた笑」
こういった反応に対して、投稿者「こんでんえいねんしざいほう」さんは次のように語った。
「私も県北から県南、一通り雪の降り方知っていたつもりでしたが、その地域の住民の方から『もっと雪が降る』とか、『ここも危険だ』と指摘を受け、秋田県内だけでも、雪の降り方をまとめるとはこうも難しいんだと思いました」
「秋田市はかわいいもんじゃないとの声が秋田市民から殺到しました(笑)。人口が多く、広範囲のため除雪が行き届かず、路面がボコボコしたり、視界が悪く事故や渋滞が多発するんですね」(「こんでんえいねんしざいほう」さん)
なお12月27日06時00分現在の積雪の深さ(気象庁発表)は、下記のとおりだった。
能代市 16センチ
鹿角市 39センチ
北秋田市阿仁合(アニアイ) 50センチ
秋田市 19センチ
仙北市角館 41センチ
由利本荘市本荘 24センチ
横手市 38センチ
湯沢市 26センチ
非雪国民からすると、どの場所も大変な雪の量だ......!
「意外と雪が降らない」のも「かわいいもん」なのもあくまで「県内比」。県外から冬の秋田を訪れる場合は、くれぐれもご注意を。