【医師監修】新生児が寝すぎる?!どのくらい寝続けたら起こす?

12月28日(土)11時30分 マイナビウーマン子育て

「生まれたばかりの赤ちゃんは、よく眠る」と言われますが、ちょっと心配になることもあるでしょう。よく眠ることで心配なことはあるのか、起こした方がいいのはどのような場合で、どう対応したらいいのかなど、「新生児が寝すぎる場合」についてまとめました。

この記事の監修ドクター 梁 尚弘先生 りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

新生児の睡眠時間はどれくらい?

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新生児とは生後28日未満の赤ちゃんのこと。生まれてからまだ日が浅い赤ちゃんは、どのぐらいの時間どんなふうに眠るものなのでしょうか?

新生児の睡眠リズムとは?

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生まれたばかりの赤ちゃんは、脳の神経系をはじめ体のあらゆる機能が未熟で発達過程にあります。 睡眠のリズムもまだ定まっていませんし、昼夜の区別もついていません。1〜4時間くらい眠って、おなかがすいたりおむつが汚れるなどで不快を感じると目を覚まし、1〜2時間起きてまた眠る……というリズムをくり返します。このように、昼夜の関係なく短いサイクルで眠ったり起きたりをくり返す(多相性睡眠)のが、新生児の眠りの大きな特徴です。

私たちが眠っている間の脳波は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という2つの状態がくり返されます。ノンレム睡眠は深い眠りに入った状態で、脳波の活動が低下しています。反対にレム睡眠のときには脳波の活動が比較的活発で、血圧や脈拍が変動し、心身が目覚めるための準備状態となっています。夢を見るのは、レム睡眠のときです。

新生児期には、1日の睡眠時間のうちレム睡眠とノンレム睡眠が占める割合はほぼ半分ずつです。また、3〜4歳ごろまでは、レム睡眠とノンレム睡眠は40〜60分という短いサイクルでくり返されます[*1]。 これは、乳幼児が大人と比べて眠りの浅い状態が多いということ。そのため、赤ちゃんは少しの物音などの刺激で目を覚ましやすいのですね。

レム睡眠の占める割合は成長とともに減っていき、2〜3歳ごろには睡眠時間全体の約25%になって、深い眠りのノンレム睡眠が約75%になります 。また、レム睡眠とノンレム睡眠の周期は年齢が上がるにつれて徐々に整っていき、5〜10歳ごろには大人と同じ90分周期の睡眠リズムができあがります[*1] 。

赤ちゃんの睡眠時間はどう変わる?

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新生児の1日の睡眠時間は合計16〜20時間くらいです[*2]。1日の大半を眠っていることになりますが。まだ昼夜の区別がついていないため、日中と夜の睡眠時間はほぼ同じです。

生後3ヶ月ごろになると、だんだんと昼夜の区別がつき始め、夜に数時間まとめて眠るようになってきます。このころの睡眠時間は新生児期よりやや少なくなり、1日14〜15時間くらいです。

生後6ヶ月頃になると昼夜の区別がしっかりついてきて、夜の睡眠6〜8時間と1日2回くらいの昼寝を合わせて、1日の睡眠時間は約13〜14時間になるでしょう。

1歳を過ぎると1日の睡眠時間はさらに少し短くなります。睡眠のほとんどを夜にまとめてとるようになって、昼寝は1日1回くらいに。3歳になると、昼寝をしなくなる子もいるでしょう。1〜3歳ごろの1日の睡眠時間は11〜12時間、3〜6歳の幼児期になると10〜11時間になります。

新生児がよく眠ることで、心配な点は?

体重の増え具合を見てみよう

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新生児期の授乳間隔は、個人差はありますがだいたい1〜3時間おきくらいです。赤ちゃんが長く眠ってしまうことで一番心配なのは、授乳回数が減ってしまうことでしょう。それにより、「栄養が足りなくなるのでは?」「体重が増えないのでは?」と心配になるママもいると思います。

その場合はまず、体重の増え具合をチェックしましょう。生後3ヶ月ごろまでは、1日に25〜30gくらいの体重増加が期待されますが、母乳のみで育っている場合はもう少し少なめを目安とする考えもあります[*3] 。体重の増え具合についてはまず1ヶ月健診などでもチェックしますから、必要があればその際に飲ませ方や栄養方法などを指導してもらえるでしょう。健診の時期以外で体重の増え具合が気になるときは、念のため出産した産院や小児科に相談すると安心です。

授乳が5時間以上あいたら飲ませる

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新生児期には、長く眠ってしまい次の授乳時間になっても赤ちゃんが起きない、ということがあります。赤ちゃんが快適そうに眠っていれば問題ないのですが、おしっこの回数が極端に減っていたり、唇がカサカサしてきた、などのときには脱水症状を起こしていることも考えられます。

授乳間隔が5時間以上あくようであれば、赤ちゃんがぐっすり眠っていても起こして、母乳やミルクを飲ませましょう。

スヤスヤと眠っている赤ちゃんを起こすのはちょっとかわいそうに思うかもしれませんが、以下を参考にやさしく起こしてあげてください。

赤ちゃんを起こすときのコツ

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・声をかけてみる 赤ちゃんの名前を呼んで、「〇〇ちゃん、起きようよ」などと声をかけてみましょう。赤ちゃんが驚かないよう、いきなり大声を出さないように注意を。

・窓をあけてみる 赤ちゃんが寝ている部屋の窓を開け、外気を入れたり外の音が聞こえるようにします。

・掛けている布団を外して、薄着にする かけているものが複数枚ある場合は、1枚ずつ外してみます。

・体に触れてみる (眉間や額・唇に触れる、背骨に沿って指でなぞる、足の裏をくすぐるなど)声をかけるなどしても目覚めないときは、赤ちゃんの体にやさしく触れましょう。

・おっぱいを唇に近づけてみる 長時間眠っている間に、赤ちゃんはおなかがすいているはずです。ママのおっぱいや哺乳びんの乳首などを、赤ちゃんの唇近づけたりふれたりしてみましょう。

・水でしぼったガーゼで顔をふいてみる いろいろ試してもまだ眠っているときには、赤ちゃんに声をかけながら水でしぼったガーゼで顔をふいてみると目を覚ますことがあります。

・おむつを替える 何もしても効果がない時には、思い切っておむつ替えをしましょう。おむつを開くことで肌が空気にふれたり、体を動かされたりする刺激で目を覚ますことが多いものです。

よく眠っているときは、こまめに様子を見ましょう

体温・気温・湿度をチェック

赤ちゃんがぐっすりとよく眠っていて脱水などの心配がないときでも、こまめに様子を見ることが大切です。背中に汗をかいていないか、手足が冷たくなっていないか、おむつは汚れていないかなど、赤ちゃんが快適に眠れているかをときどきチェックしましょう。

また、室温や湿度にも配慮しましょう。室温は、冬は20〜25度で夏は26〜28度くらいを目安にします。湿度は季節にかかわらず、50〜60%が理想です。ムシムシする季節にはエアコンを使うと湿度も下がりますが、空気が乾燥する冬場は加湿器を使ったり室内に洗濯物を干すなどして湿度を保つといいですね。

なお、エアコンの温度設定をしても、室内の状態などによっては必ずしもその温度になるとは限りません。赤ちゃんがいる場所に温湿度計を置いてときどきチェックし、快適な室温・湿度になるよう調節しましょう。

寝姿勢をチェック

新生児期の赤ちゃんは、さまざまな機能の発達過程にあり、体が危険な状態になっても回避する身体的機能が未熟です。この時期には乳幼児突然死症候群(SIDS)の心配があるため、長時間眠っているときにはしっかり呼吸をしているか、念のため定期的にチェックをする必要があります。

この時期の赤ちゃんは、自分で寝がえりはできないものの、うつぶせ寝にしているとよく眠る傾向があります。しかし、うつぶせで眠るとSIDSの発症率が高いことがわかっていますので、少なくても1歳になるまでは、就寝時はあおむけで寝かせましょう。

まとめ

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新生児期は1日のほとんどを寝て過ごし、睡眠と覚醒を短いサイクルでくり返すのが一般的です。ただ、眠りのリズムにも個人差があり、よく寝る子もいればこま切れにしか寝ない子もいますし、抱っこしていないと寝ない子もいるなど、いろいろなタイプの赤ちゃんがいます。

長時間眠ってくれたほうがママは楽とはいえ、あまり眠ってばかりでは気になるかもしれません。でも、体重の増え具合が順調なら心配のないケースがほとんどです。脱水やうつぶせ寝などにさえ注意すればあまり神経質にならず、赤ちゃんをたっぷり寝かせてあげてくださいね。

(文:村田弥生/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

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