【筆ペンで気軽に水墨画3】四季折々の草花や生き物に挑戦。「ゆきだるま」「鶴」「椿」「富士山」の描き方

2024年12月29日(日)12時30分 婦人公論.jp

日本のみならず、近年は海外でも人気が高まっている水墨画。「奥が深くて難しそう」と感じる人でも大丈夫です。肩ひじ張らず気軽に取り組める「筆ペン水墨画」の愉しみを教えます(画◎小林東雲 構成◎浦上泰栄 撮影◎本社・武田裕介)

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「<ステップ2>表現テクニックを身につけよう」からつづく

ステップ3)季節の題材を描いてみよう


四季折々の草花や生き物、風物は水墨画に欠かせない題材です。これらを描きながら、点、線、面の技術を身につけましょう

【雪だるま】

シンプルな曲線は水墨画の基本。初心者でも描きやすく、円を描く練習に最適


雪だるま


1)淡墨筆ペンで大小の〇を重ねて、雪だるまの輪郭を描く


2)目や帽子など目立たせたい部分は濃墨筆ペンを使う

ポイント:曲線の幅を(細く・太く)変えて描くと、雪だるまらしい温もりが出る

【鶴】

長寿や夫婦円満の象徴として知られ、縁起の良い生き物である鶴。やさしい線を描く題材として適している




1)鶴の首は、しなやかな「柳葉線」を用いて描く。「し」の字を書くイメージで筆を動かす


2)次にくちばしを、続けて頭部、目の順で描く。生き物らしいやわらかな線を意識して


3)淡墨筆ペンで胴体を描く。足は縦線を描く途中で筆を止めて節をつくると、鶴らしく見える

ポイント:筆の側面を紙にこすりつけ、穂先を割って「かすれ」を出すと、鳥の尾羽らしくなる

【椿】

「面」の技術を習得すると題材の幅が広がる。椿の花びらと葉で、「面」の筆運びを学ぼう


椿


1)濃墨筆ペンで点と線を描いて組み合わせ、花芯をつくる


2)筆を少し寝かせ、側面を使って花芯を囲むように花びらを描く

ポイント:花びらと葉は筆の側面を使う「面」の筆遣いで丸く描く


「面」の筆遣いで丸く描く

【富士山】

水墨画の題材として一度は挑戦したい富士山。立体の描き方を習得しよう


富士山


1)濃墨筆ペンで富士山の稜線をゆったりと描く


2)淡墨筆ペンの穂先に水を含ませ、上から下、下から上へと筆を動かし、山肌に淡い影をつける

ポイント:一つの面に影をつけると、光と影のコントラストが生まれ、題材が立体的に見える


光と影のコントラストで立体的に

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