「教科書でしか見たことない」 江の島で発見された「激レア標識」に注目集まる
2023年12月29日(金)20時0分 Jタウンネット
江の島でレアな標識を見かけた——
そんなつぶやきとともにX(ツイッター)上に投稿された写真が話題になった。
描かれているのは荷車のようなマーク。記者にとっては初めて見るもので、驚かされた。これは一体何......?
2023年11月21日、地図情報の調査などを行う「ゼンリン」(本社=福岡県北九州市)の公式Xアカウント(@ZENRIN_official)が紹介したこの標識には、ユーザーから1万9000件を超えるいいね(12月12日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「教科書でしか見たことないです...。(笑)」
「すご!初めて見ました!レアな標識ですね!」
「なんか寂しい気がするなぁと思ったら自転車が書いてないのか!!」
22日、Jタウンネット記者の取材に応じたゼンリン公式アカウントの中の人によると、標識は同年7月に江の島大橋の入口(神奈川県藤沢市)で発見したもの。
自転車通行止めとセットになっている標識はよく見かけるが、単独での標識は「超レアなんだそうです!」とのことで......。
話題の標識、一体なに?
話題の標識が意味するのは「自転車以外の軽車両通行止め」。主に馬車、牛車、リアカー、荷車、馬、牛、そりなどが対象で、中に描かれている「大八車」は人力で荷物を運ぶための二輪車だ。どうやら、銀座には複数あるらしいが......。
「神奈川県内では、江の島にのみ設置されています」
12月11日、藤沢警察署の山口浩二副署長は記者の取材にそう話す。
江の島大橋付近で「大八車」単体の標識が使われるようになったのは2013年8月。それ以前は自転車も軽車両と併せて通行止めだったという。 ストリートビューで江の島大橋付近を探索してみると、江の島側で2枚、片瀬海岸側で2枚見つけることができた。
標識はどんな道路に設置されるのだろう。警察庁がweb上で公開している「交通規制基準」によると、オーバーパス、アンダーパス、トンネル等で自動車の通行が多く、他の車両との通行で交通事故が起きるおそれのある道路。また急勾配をはじめ、構造上危険がある道路などが対象になるとのこと。
そんな場所を訪れたときは、この標識がないか探ってみて!