副業のトレンド~2022年の振返りと2023年の予想~

2022年12月29日(木)10時4分 マイナビニュース

リモートワークでの働き方が定着し、政府の後押しもあり、「副業」を身近に感じるようになった2022年。副業に対するイメージ・意識に変化が見られた1年でした。
本稿では副業のトレンドや副業をしている方のキャリアについて、パーソルキャリア『HiPro』編集長の鏑木陽二朗がわかりやすく解説します。
○経営課題解決の手段として、副業人材の活用が注目されている
労働人口の減少や変化が激しく先行きが見通せない「VUCA※(ブーカ)」時代の到来を背景に、「希望要件を満たす人材の採用ができない」「先が見えないチャレンジに対して、自社の社員だけで対応することに二の足を踏んでしまう」といった企業が増えてきました。
※Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭文字を取った造語で「社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況」を意味する
そこで、課題解決の手段として、高い専門性・ノウハウを持った副業人材の活用が注目され始めています。
また、人材不足が顕著な地方での副業人材の活用も、例外ではありません。国が推進する地方創生施策の一つとして「関係人口の創出・拡大」が盛り込まれ、「副業をはじめとする外部人材の活用推進」がその具体例として挙げられたことも後押しとなり、地方副業の流れは今後より加速していくと考えています。
○2022年のトレンドテーマは、「新規事業」「マーケティング/PR」「営業」
「副業人材」の活用が身近になり始めた2022年、副業領域のトレンドは、「新規事業」「マーケティング/PR」「営業」でした。※
※副業・フリーランス人材 マッチングプラットフォーム「HiPro Direct」調べ
「新規事業」は一般的に成功確率が低いといわれていますが、新規事業の成功確率を挙げるべく、参入業界、参入領域に、知見・専門性を持った人材にアドバイスを仰ぎながら参入是非の検討や事業戦略を立てていきたい、といったニーズが多く寄せられました。
「マーケティング/PR」は、コロナ渦において、対面から非対面での販売へ世の中がシフトしたことにより、ECサイトでの販売を強化したい、WEB上でのマーケティング・PRを強化していきたいというニーズが多く寄せられました。顧客獲得のために、各社デジタルの活用を検討していることが伺えます。
「営業」は「営業戦略立案」や「コンサルティング営業手法の導入」に関するニーズが多く寄せられました。特に、昨今の円高、物価上昇、そしてコロナといった不確実性の高い時代背景に、主力事業の強化、従来とは異なる"戦い方(=営業戦略)"を、求められている企業が多いように見受けられます。
このように、高い専門性・ノウハウを持った「副業人材」の活用が、課題解決の手段として活路を見出している企業が、確実に増えてきているように思います。
○2023年のトレンドは、副業×リスキリング
リスキリングとは、「新しいことを学び、新しいスキルを身に付け実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」です。経済産業省がリスキリング施策に取り組んだり、岸田首相が所信表明演説で取り上げたりするなど、国を挙げてリスキリングを推進していることから、現在注目が集まっています。
「HiPro」が実施した「副業者のリスキリングに関する調査」※によると、副業者のうち半数以上がリスキリングに取り組んでいることがわかります。
特に副業年収が300万円以上の人は、6割近くがリスキリングを実施しているという結果になり、副業で活躍されている方ほど、リスキリングでカバー領域を広げていることがわかります。
※パーソルキャリア「HiPro」調べ(2022年11月に全国の男女20〜50代の副業者を対象に実施したインターネット調査)
調査結果からもわかる通り、リスキリングをして、自身のカバー領域を広げることにより就業先で新しい業務に挑戦する。そして、就業先で培った経験を副業に生かすというスキルアップのループが生まれ始めており、2023年は一層その流れが加速すると考えています。
○副業活動の成功から、フリーランス/起業の道へ
自身が持つスキル・ノウハウ、そして知識をもとに実施する副業を通じて"外部人材"としての成功体験を得た結果、フリーランス/起業の道を選択する人も徐々に増えています。特に、「外部人材として、プロジェクトにかかわるやりがい」と、「雇用にはない自由な働き方の実感」が独立することの後押しになっていると感じています。
昨今「リスキリング」が注目されているなか、副業で活躍されている方ほど、リスキリングによって自らの「仕事の幅」を広げ、副業先でスキルを発揮するという好循環のループにのっていることが推測されます。
ぜひこの機会に自身の持つ「スキル」を棚卸し、自身の新しい強みの発見・新しい知識の習得に向けて「リスキリング」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
○著者プロフィール:鏑木陽二朗
2001年株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社。2011年に、プロ人材による経営支援サービス「i-common(アイコモン)」(現「HiPro Biz(ハイプロビズ)」)を立ち上げ、事業責任者として組織を牽引。2021年10月に執行役員就任。2022年5月、業界初となるプロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro(ハイプロ)」を立ち上げ、HiPro編集長に就任。

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