北朝鮮の「挑発」に戦々恐々…ソッポを向かれた文在寅大統領の厳しい年の瀬

12月30日(月)21時0分 ココカラネクスト

 韓国大統領府が北朝鮮の動向に神経を尖らせている。膠着する米朝協議をめぐり、金正恩朝鮮労働党委員長が一方的に期限を区切った年末が迫る中、北朝鮮側が予告したトランプ大統領への「クリスマスプレゼント」も贈られないままだが、平壌では対米外交の方針を決定するとみられる会議が連日開催されているからだ。

『歴史的な報告』


 朝鮮中央通信は29日、「北朝鮮の金正恩委員長が28日、労働党第7期第5回全員会議を開き、『歴史的な報告』をした」と報道。北朝鮮が党全体会議を開いたのは、4月10日、第7期第4回全員会議以来8カ月ぶり。この第4回全体会議ではICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験と核実験の中止が決定された。今回の第5回全体会議は30日も続く異例の長丁場だ。

「金正恩体制となった2012年以来、全体会議の年2回開催、12月開催、3日連続開催のいずれも初めて。会議が2日以上開かれるのは祖父の金日成体制下の1990年1月以来で、29年ぶりです。会議に召集された出席者の数も非常に多い。異例尽くしの会議を大統領府は非常に警戒心を持って注視しています」(在ソウルジャーナリスト)

 朝鮮中央通信によると、今回の会議の議題は「現在の情勢下で、わが党と国家の当面の闘争方向やわが革命の新たな勝利を得るための重要な政策的問題」で、「革命の発展と変化した対内外情勢の要求に応じて、わが国家の戦略的地位と国力をいっそう強化し、社会主義建設の進軍の速度を飛躍的に進めるための闘争路線と方略が提示されるだろう」と説明。「金正恩委員長が朝鮮労働党中央委員会の活動状況と国家活動全般について報告した」と報じている。

金正恩の真意は元日の「新年の辞」で明らかになるのか

 こうした動きと相まって不気味なのが、市民に向けたメッセージだ。28日午後4時に平壌に「住民総召集令」を発令したのだ。北朝鮮は2010年11月に韓国の延坪島を砲撃する直前、市民に「非常召集令」を発令。1993年の第1次核危機では「準戦時状態」を宣言した。

「北朝鮮は朝鮮半島情勢が緊迫化しかねない挑発行動を取る直前に『召集令』を発令したケースが過去に何度もある。いよいよ事態が差し迫っているのではないかという危機感が大統領府周辺で広がっている。金正恩委員長はいまや、米朝協議の仲介者を務めた文在寅大統領にイライラを募らせ、一貫して求めてきた対北経済制裁の緩和が実行される見通しが立たないことで見向きもしない。北朝鮮を協議の場に再び引っ張り出す妙案はなく、打つ手なしの状態です」(在韓ジャーナリスト)
2016年に北朝鮮から韓国に亡命した太永浩元駐英公使は「土曜日(28日)、それもお正月前に総召集令発動することは非常に異例なことです。第1回核危機の時のように準戦時状態を先に宣言して、NPT(核兵器不拡散条約)脱退を宣言した時のように、総召集令してICBM発射しようとするのではないか、とみられる」と発言しているという。

 金正恩の真意は元日の「新年の辞」で明らかになるのか。南北融和が金看板の文在寅大統領にとって厳しい年の瀬、新年となっている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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