復刻祈願! 心に残る”本当に旨かった”グルメチェーン店の「限定メシ」5選

2023年12月30日(土)10時48分 食楽web


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●2023年に登場した期間&季節限定メニューの中から「これは旨かった!」と思う5品紹介します

『食楽web』では2023年もさまざまなお店の期間&季節限定メニューを実食し、その特徴や美味しさをつぶさに、そして余すことなくリポートしてきました。特に期間限定メニューは、レギュラーメニューにはない独自の味わいにチャレンジ的な要素も加わり、食べる前から昂る期待感と少々の不安感が絶妙なスパイスとなって、実食を担当した筆者はもちろんのこと、世の腹ぺこピープルズを大いに楽しませてくれました。

 今回は2023年に実食したメニューの中から、その機会があるならぜひもう一度食したいと心を震わせてくれた外食チェーンの期間限定丼、計5品をピックアップ。メニューの内容とその美味しさを改めて紹介していきます。2024年に食事で立ち寄ったお店で「『食楽web』で紹介されていたのはこれか!」と気付き、さらにオーダーしてその美味しさを共有するに至るとするならば、こちら的には誠に嬉しい限りでございます。

提供は1店舗のみだった!『肉めし岡もと』の「葱山椒肉めし」

 1品目は3月に登場した『肉めし 岡もと』の「葱山椒肉めし」です。お店の看板メニュー「肉めし」に、特製の山椒ダレと粉山椒を絡めた白髪ねぎをたっぷり乗せ、さらに実山椒をトッピングした“トリプル山椒仕立て”の一杯は、トロ肉(角切りの牛バラ肉)や豆腐など甘めの特製煮ダレでじゅんじゅんに煮込まれた「肉めし」の具材とシャキシャキ&シビ辛の葱山椒が、それはもうビックリするほどの好相性でした。

 ちなみにメニュー提供当時はわずか1店舗(新橋店)だけだった『肉めし 岡もと』ですが、今年1年で御徒町店(東京都台東区)、溝の口店(神奈川県川崎市)、足立入谷店(東京都足立区)の3店舗、さらに11月末には4店舗目となる埼玉鶴ヶ島店(埼玉県鶴ヶ島市)と、着実に勢力を拡大中。再登場時はより多くの人に、このナイスすぎるテイストを味わえる機会が巡ってきそうです。

→(過去記事)トリプル山椒でシビ旨!『肉めし岡もと』のシビれる「葱山椒肉めし」が最高すぎた

青椒肉絲とチャーハンの異次元合体!『大阪王将』の「TOKYO肉絲チャーハン」

 2品目は『大阪王将』が4月に販売した「TOKYO肉絲チャーハン」。正式名称は「〜大都会浪漫的活力爆飯〜 TOKYO肉絲チャーハン(アーバンロマンスパワーめし トーキョールースーチャーハン)」という、恐らくはここ10年単位でもトップクラスの長い名前を持つメニューです(笑)。チャーハンにたっぷりの青椒肉絲をトッピングした一品なんですが、ルースーと餡、チャーハンのいずれもが主張強めな味であるはずなのに、それぞれを単独で食しても、また一緒に食しても味のバランスが全く崩れず、どう食べても美味しさ不変という奇跡のテイストを備えていました。

 ちなみにレギュラーメニューの「五目炒飯」と「青椒肉絲」をオーダーすることで、いつでもセルフで作り上げることはできますが、その場合は価格が1500円超と「TOKYO肉絲チャーハン」(790円)の約2倍に(泣)。再登場、心よりお待ちしてます!

→(過去記事)ウマさ国宝級!? 大阪王将の「大都会浪漫的活力爆飯 TOKYO肉絲チャーハン」がウマすぎた!

極上の味わいに悶絶!『なか卯』の「ローストビーフ重」

 3品目の「ローストビーフ重」は、親子丼でお馴染み『なか卯』が約2年ぶりに販売した7月の期間限定メニュー。オーストラリア産牛モモ肉を低温調理して仕上げたローストビーフを、醤油ベースの専用ダレ、スライスオニオンと刻み海苔を敷いたご飯に乗せたお重です。

 メニュー写真を凌駕する10枚のローストビーフが表面をみっちりと覆い、薄切りの1枚1枚がとにかく柔らか&赤身の旨みもしっかり感じられる仕様。タレの味わい、そしてスライスオニオンとの組み合わせもバッチリで、ローストビーフで白飯を喰う喜びを存分に堪能させてくれた、ナイスな一杯でした。

→(過去記事)【実食レポ】なか卯の「ローストビーフ重」を食べてみたら予想以上の旨さとコスパの良さに大感激した

仕事を忘れるご褒美実食!?『名代 宇奈とと』の「月見ギガ増し丼+」

 4品目は、スピーディーかつリーズナブルな価格でうなぎメニューを提供する『名代 宇奈とと』が9月に販売した「月見ギガ増し丼+」。通常メニュー「うなめし」の約4倍の鰻を乗せた期間限定メニュー「ギガ増し丼+」に、中秋の名月に見立てた温泉玉子をトッピングした丼です。

 食べても食べてもご飯が見えてこない大量のカット鰻と、温泉玉子の黄身によるコクとマイルドな味わいが絶妙にマッチ。その美味しさたるや、仕事であることを忘れて夢中になってがっついてしまうほどでした。「ギガ増し丼+」も含め、ここ数年は途切れることなく春と秋の年2回で提供されていますので、何事もなければ来年の3月若しくは4月には登場すると思われます。既にその美味しさを知っている方、また実食未体験の方も、心して販売の告知が出るのを待ちましょう。

→(過去記事)通常の4倍デカい!? 『宇奈とと』の「月見ギガ増し丼+」を食べてみた!

上質の牛ホルモンを堪能!『伝説のすた丼屋』の「豪快すたみなにくニク焼肉丼」

 5品目にチョイスしたのは『伝説のすた丼屋/名物すた丼の店』で10月に販売された「豪快すたみなにくニク焼肉丼」。合計約160gの牛カルビ&大とろホルモンを特製の旨辛炭火焼肉ダレで焼き上げ、ピリ辛ねぎナムルと生卵と一緒にいただくという、名前通りの豪快な丼です。

 牛カルビ、大トロホルモンともにプリプリで柔らかく、特製ダレが丼全体の美味しさをググッと底上げ。さらにこの丼がデビューとなったピリ辛ねぎナムルが絶妙なアクセントになるなど、完成度の高さを感じさせる味わいを備えていました。

 ちなみにこの丼に関しては、良くも悪くも“ニンニクたっぷり一辺倒”だったこれまでの期間限定丼から、美味しさや味わい重視(もちろん軽視していたわけではありませんが)へとシフトチェンジを図った、ある意味記念碑的な一品と勝手に解釈しています。『すた丼屋』のホルモン入り丼は今後も恐らく“ハズレなし”。「豪快すたみなにくニク焼肉丼」も含め、再びの登場を祈っております!

→(過去記事)まさに肉尽くし! 『伝説のすた丼屋』に登場した「豪快すたみなにくニク焼肉丼」がウマすぎた

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 もう一度食べたいという希望と、もしかしたらもう食べられないかもしれないという絶望(大げさ)を併せ持っているのが、期間限定メニューの面白さであり、また大きな魅力でもあります。2024年もチャレンジ精神に満ち溢れたお試し系からレギュラー入りの最終確認を兼ねた自信作まで、各外食チェーンさまざまなメニューが登場すると思いますので、ぜひ皆さんもお気に入り&記憶に残る一食への遭遇に期待しつつ、お店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎河西まさあき)

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