飲食店従業員が「副業にUber配達員をしがち」な件

2021年12月30日(木)14時13分 キャリコネニュース

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Uber配達員をやっていると、さまざまな食べ物の美味しい匂いを日常的に嗅ぐことになる。港区内の某牛タン屋は、いつも肉の焼ける匂いを周囲に振りまいている。(文:飯配達夫)


料理を受け取りに来ると、調理が終わるのを待っている間に、ついつい「うまそうだ」などと思ってチラ見してしまうのだが、あるとき焼き場にいた店員が話しかけてきた。


「実は、僕もUber配達員やっているんですよ」


「え? 店員が配達するの?」


突然話しかけられて一瞬戸惑ったが、ようするに、この店員さんが店と関係ないところで、個人的な副業としてUber配達員をやっているという話だった。


店員が副業というケースは、実は、僕自身が知っているだけでも4店舗ある。


とある別の店では、Uberバッグが店員しか立ち入れないエリアに置いてあった。なんでだろうと気になって確認したところ、それは店員の私物だった。


毎日のように顔を出す配達員を見ているうちに「復業するならUber」という刷り込みが行われるのかも知れない。


しかし、考えてみると、Uber経由で注文を受けて、加盟店の従業員が配達するという仕組みが正式に存在してもよさそうだ。


客はUberのシステムで楽に注文できる。店は注文時のやり取りを減らせるし、近くに配達員がいるかどうかの偶然に左右されず、出来立てを届けられる。また配達員の間で「ブラックアウト」と呼ばれている「ただいまご利用いただけません」エラー (悪天候などで配達員が足りなくなり、システム側が注文受付を一時停止する状態)を回避出来る可能性もある。


昔ながらの「電話注文の出前」よりは、ずいぶん省力化・効率化ができるのではないか。


ちょっと調べてみたところ、実際にそういうことをしている店舗も存在しているらしい。


逆に配達員が自分で注文した商品を自分で配達し、代金を浮かすことも可能なのではないか? これは配達員なら誰でも考えることだが、すくなくとも僕自身は成功事例を知らない。ただしペナルティーの対象になるという話を最近聞いたので、実際にやりとげた事例があるのかもしれない。

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