将来の海面上昇位置を光のラインで可視化し、景色に組み入れたインスタレーション(スコットランド)

12月31日(火)18時30分 カラパイア

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 気候変動による温暖化の影響と言われている海面の上昇。

 だがじわじわとゆっくり進行していると実感がわかないものだ。そこで、フィンランドのアーティストは、それを可視化すべくこんな作品を作り上げた。

 「Lines」と名付けられたこのインスタレーションアートは、LEDライトで土地や建物に光ラインを入れ、近い将来そうなるであろう水位を示したものだ。

Lines (57° 59’ N, 7° 16’W)

・気候変動で海面の水位は上昇している

 これはペッカ・ニーットゥヴィルタとティモ・アホというフィンランドのアーティストが手がけた「Lines(ラインズ)」という作品で、温暖化による海の影響を表現している。

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image credit:TAIGH CHEARSABHAGH

 Linesは人間と自然との関係や、長期的な影響による壊滅的な被害を探るもので、現代社会の「それほど遠くない現実」を警告する。


・LEDライトで示す将来の「水位」

 この作品は複数のLEDライトを溝のあるアルミの金属に取り付け、それを建物の壁や地面に埋めた金物に設置したもの。

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image credit:TAIGH CHEARSABHAGH

 産業革命以降、人類は気候変動に少なからず関与していることがわかっている。LEDは現代の消費社会を表す素材ともいえるだろう。

 ライトが示す「水位」は一連のセンサーと連動している。それらのセンサーが地球温暖化による海面上昇値を計算、その値に合わせてライトを点ける。


・地域の話し合いのきっかけに

 「創造的なプロセスと、現代社会や土地開発、海洋との共存には多くの関わりがある」という2人。

 彼らは「人里離れた地域の海辺のコミュニティとその未来」という観点からこのプロジェクトに着手したと語っている。

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image credit:TAIGH CHEARSABHAGH

 2人はスコットランド西部にある低地の島、ノース・ウイスト島を選び、島の北東部にある美術館にLinesを設置した。この展示は2018年5月から行われており、今年8月末に終了する。

 この辺りは高潮により開発が困難になり、現実に海面上昇の被害が懸念される地域でもある。

 2人は「Linesは、言葉やグラフだけでは表しきれないデータや、難しい概念をはっきり伝えられる作品で、将来に関する話し合いを地域にもたらします。この光が人々に現実を意識させるのに役立てば幸いです」と語っている。

References:dezeen/ taigh-chearsabhaghなど /written by D/ edited by parumo

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