【税務署が激怒】贈与契約書を甘く見た人の末路
2025年1月9日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン
【税務署が激怒】贈与契約書を甘く見た人の末路とは?人生100年時代、お金を増やすより、守る意識のほうが大切です。相続税は、1人につき1回しか発生しない税金ですが、その額は極めて大きく、無視できません。家族間のトラブルも年々増えており、相続争いの8割近くが遺産5000万円以下の「普通の家庭」で起きています。本連載は、相続にまつわる法律や税金の基礎知識から、相続争いの裁判例や税務調査の勘所を学ぶものです。著者は、相続専門税理士の橘慶太氏。相続の相談実績は5000人を超えている。大増税改革と言われている「相続贈与一体化」に完全対応の『ぶっちゃけ相続【増補改訂版】 相続専門YouTuber税理士がお金のソン・トクをとことん教えます!』を出版する。遺言書、相続税、贈与税、不動産、税務調査、各種手続という観点から、相続のリアルをあますところなく伝えている。2024年から贈与税の新ルールが適用されるが、その際の注意点を聞いた。
Photo: Adobe Stock
これをやったら、一発アウト!
本日は「相続と贈与」についてお話をします。年末年始、相続について話し合った方もいらっしゃるかと思います。ぜひ参考にしてください。
「贈与契約書」についてよくいただく質問に回答します。
「質問① 贈与契約書は毎回作らないといけませんか?」
→はい。大変かもしれませんが、贈与をする都度、毎回作ることをオススメします。人は年を取るほど認知症等の病を患うリスクが高くなります。お亡くなりになる直前に行われた贈与時点においても、贈与者(あげる人)の意思能力がしっかりあったことを証明するために、贈与契約書は毎回作ったほうがいいです。
税務署が激怒する絶対NG行動
「質問② これまで贈与契約書を作ってこなかったのですが、日付を遡って贈与契約書を作成してもいいですか?」
→それはダメです。過去の日付で契約書を作成する行為は「バックデイト」という文書偽装行為にあたります。バックデイトが税務調査官に見つかれば、重加算税の対象になる可能性もあるので、絶対にやめましょう。過去分の贈与契約書を作っていなかった場合は、贈与した人ともらった人の間で「過去の送金は、生前贈与であったことを確認する」という覚書を交わしておくのも一つの手です。贈与契約書を作っていなくても、贈与契約は口頭だけで成立します。これから贈与契約書をしっかり作るのであれば、過去に行われた贈与の契約書がなくても、そこまで不安に思わなくても大丈夫です。
ちなみに、金銭の贈与であれば贈与契約書に収入印紙を貼る必要はありませんが、不動産の贈与には一律200円の収入印紙が必要になります。あまり知られていませんが、収入印紙の柄は不定期に変えられています。デザインそのものの変更はあまりないですが、透かしの糸の色だけが変えられる場合もあるそうです。そのため、文書作成時には存在しない収入印紙が貼られていると、バックデイトを強く疑われます。
年末年始、相続について話し合った方もいらっしゃるかと思います。ぜひ参考にしてください。
(本原稿は『ぶっちゃけ相続【増補改訂版】』の一部抜粋・追加編集を行ったものです)
注目されているトピックス
-
【家を売る前に】知らないと絶対損する「お金の話」
【家を売る前に】知らないと絶対損する「お金の話」総務省の調査によれば、老後1か月の生活費は、60代の世帯で約30万円、70代以上の世帯で約25万円かかると言われ…
12月11日(水)6時0分 ダイヤモンドオンライン
-
「毎日吐いて出勤、体重は46キロに」新卒時に受けたひど過ぎるパワハラ
画像はイメージ職場で受けた酷いパワハラを振り返る経験談が寄せられた。兵庫県の30代男性(企画・マーケティング/年収550万円)は、新卒で入社した会社での出来事を…
2月28日(火)10時56分 キャリコネニュース
-
年末年始休めない人たち「12月31日から6連勤」の20代店員「1日くらいは休みが欲しかったです」
画像はイメージここ数年、小売店などで従業員のワークライフバランスを考慮して年末年始は休むという動きが広がっている。しかし、仕事柄どうしても休めないという人も多い…
12月28日(土)0時37分 キャリコネニュース
-
姿勢や重心を“見える化”するIoTヨガマット「yoctoMat」の誕生秘話とCESでの反響
腰痛から生まれた、新しいヨガのカタチ私たちヨクト株式会社は、ウェルネスとテクノロジーを融合させたイノベーションを提供するスタートアップです。2017年に設立され…
2月12日(水)16時30分 PR TIMES STORY
-
幸せに老いたいなら知るべき…92歳の評論家が「年金も貯蓄もない」80代女性に諭した「人生3つの滑り台」の怖さ
幸せに老いる秘訣はなにか。評論家の樋口恵子さんは「まわりに何と言われようと、手放してはいけないものがある。尊厳を守るために、絶対必要なものだ」という。樋口さんが…
2月12日(水)16時15分 プレジデント社
-
トイレ清掃の常識を変える「T-Bubble」 ビル全体の水を変えるという発想から開発。清掃時間を約63%削減!
大成株式会社は、ビル全体の水を変え、清掃の効率化とコスト削減を実現するシステム「T-Bubble」を開発しました。清掃時に使う水に、細かい気泡(ウルトラファイン…
2月12日(水)15時0分 PR TIMES STORY
-
幽霊!? 夜景スポットで奇妙な影を目撃「20メートルくらい歩きスッと消えました」 恐怖で眠れなかった男性
画像はイメージ若い頃に体験した恐怖体験はいつまで経っても記憶に残る。投稿を寄せた60代の男性は、20歳の秋に不思議な体験をしたそう。それは、友人と二人で関西のド…
2月12日(水)14時48分 キャリコネニュース
-
買い物中に“ぶつかりおじさん”にタックルされた男性 「わざとやりましたよね?」と問い詰めた結果
画像はイメージ街中で明らかに故意と分かるような体当たりをされたら腹も立つ。神奈川県の40代男性は、某ディスカウントストアで買い物をしていたときのことを振り返った…
2月12日(水)14時18分 キャリコネニュース