職場が「仕事ができない人」だらけでも結果を出せる人の「たった1つの特徴」
2025年1月16日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン
「“頭はいいのに仕事ができない人”が多い職場もあります」そう語るのは、転職エージェント「キープレイヤーズ」代表の高野秀敏さん。1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験を持つヘッドハンターであり、「現場」と「経営者」の両方の視点で、「圧倒的に活躍する人たち」と関わってきました。その高野さんがベンチャー流の「結果を出す働き方」をまとめた書籍『ベンチャーの作法』が刊行。発売たちまち重版し、“きれいごと”抜きの仕事論に、社員からは「ベンチャーにかぎらず全ての組織で役立つ!」、経営者からは「よくぞここまで書いてくれた!」と、SNSでも多数の感想が投稿されるなど異例の反響となっています。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「ぬるい職場で結果を出す方法」についてお伝えします。
Photo: Adobe Stock
意外と「ぬるま湯」なベンチャーが多い理由
ベンチャーのなかには、意外と「ぬるま湯」な会社も少なくありません。
たとえベンチャーでも、今は社員に無理をさせられない時代です。
最近では企業の口コミサイト(オープンワークなど)やGoogleマップの投稿欄などに掲載された評価コメントを見て、企業を判断する人も増えています。
上場するとなれば監査法人が入るので、コンプライアンスの遵守が求められます。
そういった背景があるため、今ではめちゃくちゃな働き方をしている人や会社は、以前ほどは見受けられなくなりました。
経営者も、社員に「強く」言えない
経営者はハードワーカーでも、社員にはそういった働き方を強要しない(というより、できない)「クリーン」で「ホワイト」なベンチャーが増えているのです。
もちろん成長し続けているベンチャーを見ると、仕事にかなりの時間を費やしている企業もたまにはありますが、すべてのベンチャーが「バリバリ働いている」という認識は過去のものになりました。
それに仕事ができないからといってすぐにクビになったり左遷されたりするかというと、案外そうでもありません。
今は採用難の時代。どれほど仕事ができなくても、会社に損害を与えるなどでなければ「いないよりはマシ」だからです。
たとえベンチャーであっても、仕事ができない、頑張ろうとしない社員を無下にするような余裕はないのです。
仕事ができない「古参社員」たち
創業当初からいる古参社員であっても、お世辞にも「仕事ができる」とは言えない場合もあります。
ビジネスのアイデアや仕組みが斬新で魅力的なほど、創業黎明期というのはいわゆるマンパワーによって業績は上がっていきます。
創業社長に言われたことをとにかくやる、すぐにやる、たくさんやる。 個人の能力が低くても、手数をひたすら増やすだけでうまくいったりするのです。
そして、他社から移ってきた人たちが社内を見て思うわけです。
「よくこれで、この会社はここまで成長してこれたな」と。
それくらい、社員の能力が低いと感じることもあります。 極端な例のようですが意外とよくあるケースです。
服装や出社時間、働く場所も自由だったりするベンチャーも少なくありません。
そういった「ゆるさ」が、働く意識の「ぬるさ」を誘発することもあります。
「仕事ができない人たち」を動かしていく
「経営者は最低でも3人分は仕事をしている」 とあるベンチャーの経営者から聞いた言葉です。
それほどまでに、任せられる優秀な社員がいないのです。
自社を見て思い当たる節がある人は、他人事でいてはいけません。 社員の能力やモチベーションが低くて困るのは経営者だけではないからです。
仲間たちの協力を得られないことは、あなたの仕事の結果も左右します。「◯◯さんがやってくれなかったから間に合いませんでした」なんて言い訳は通用しません。
他人が動いてくれるのを期待してはいけません。 仕事ができない人や、すぐに動いてくれない人、言ったことをやってくれない人。 そんな人たちをも巻き込み、動かしていける人だけが、結果を出せるのです。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)
注目されているトピックス
-
異動する先輩に「頑張って下さい」は失礼すぎる…そのとき一流が使う品のある"言い換えフレーズ"
上司や先輩に対して丁寧に接しているつもりでも、無礼と思われる言葉がある。人気の国語講師・吉田裕子さんは「『プレゼン上手ですね』『奢らせて下さい』『頑張って下さい…
2月18日(火)10時15分 プレジデント社
-
有名私大に合格するも、親から「私立はダメ」と言われ......「今でも忘れない」と悔しさを語る男性
画像はイメージ受験はその後の人生を左右することでもあり、記憶に残っている人も多いだろう。福岡県に住む50代男性(ITエンジニア/システム開発・SE・インフラ/年…
2月8日(土)13時14分 キャリコネニュース
-
体重5キロ減で健康と年100万円の"不労所得"が手に入る…医師の助言で荻原博子さんが真っ先に始めたこと
60代以降の人生の課題は「健康」と「お金」。尽きない不安とどう向き合えばいいのか。経済ジャーナリストの荻原博子さんと医師の鎌田實さんの対談から日常生活の中で簡単…
2月18日(火)10時15分 プレジデント社
-
イギリスとフランスが植民地争いを続けた「残酷な理由」とは?
イギリスとフランスが植民地争いを続けた「残酷な理由」とは?「地図を読み解き、歴史を深読みしよう」人類の歴史は、交易、外交、戦争などの交流を重ねるうちに紡がれてき…
2月18日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン
-
嫌な予感がする…「ワークマン女子やめます」急成長を続けたワークマンがこれから直面する「二刀流のジレンマ」
ワークマンが業態の一つである「ワークマン女子」を廃止し、「ワークマンカラーズ」と統合することを発表した。ライターの南充浩さんは「ワークマンは作業服を一般客にも売…
2月18日(火)10時45分 プレジデント社
-
体重5キロ減で健康と年100万円の"不労所得"が手に入る…医師の助言で荻原博子さんが真っ先に始めたこと
60代以降の人生の課題は「健康」と「お金」。尽きない不安とどう向き合えばいいのか。経済ジャーナリストの荻原博子さんと医師の鎌田實さんの対談から日常生活の中で簡単…
2月18日(火)10時15分 プレジデント社
-
異動する先輩に「頑張って下さい」は失礼すぎる…そのとき一流が使う品のある"言い換えフレーズ"
上司や先輩に対して丁寧に接しているつもりでも、無礼と思われる言葉がある。人気の国語講師・吉田裕子さんは「『プレゼン上手ですね』『奢らせて下さい』『頑張って下さい…
2月18日(火)10時15分 プレジデント社
-
中小企業8社が集結し世界初の「バイオプラスチック製パイプオルガン」制作に挑戦 万博で伝えたい“これからのプラスチック”
2025年大阪・関西万博での披露を目指して制作が進められている、世界初のバイオプラスチック製パイプオルガン。パイプや鍵盤などの主要部品・部材で、環境にやさしい植…
2月18日(火)10時10分 PR TIMES STORY