副業で「同人ボイス」を作った男性に儲かるのか聞いてみた。制作費・売上はいくら?【前編】

2024年2月19日(月)14時12分 キャリコネニュース

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同人ボイスをご存じだろうか。名前の通り「声」を売りにした同人作品で、その内容はストーリーを楽しむオーディオブック的なものから、ASMRのように音そのものを楽しむようなものまでさまざま。全年齢対応や女性向けもあるが、大人の男性向け作品が多い。大手ダウンロード販売サイトでも取り扱われているので、手軽な娯楽として楽しむ人が増えているようだ(取材・文:広中務)。


売れ筋商品の価格は1本あたり100円〜1500円といったレンジ。中には販売本数が数万本という作品もあり、単純に掛け算をすると数千万円単位の売上になっていそうなものもチラホラある。もちろん、全てが定価で売れているとは限らない(割引セールがある)し、サイト側に販売手数料も取られる。それを差し引いても、かなりの儲けを出している作り手がいるのは、間違いないだろう。


ただ、競争は激しい。とある大手サイトでは、およそ43000作品が販売されていて、販売本数でソートしてみると、1本や2本しか売れていない作品も当たり前にあった。思いのほかゼロは少なかったので、よっぽどのことでもないと、世界に一人ぐらいは買ってくれる人がいるようだ(もしかして、関係者が義理で買っているだけかもしれないが)。


都内30代男性「自分でもイケると思った」



都内に住む30代男性も、そんな世界で成功を夢見た一人だ。


最初はユーザーとして「耳かきとか、マニアックな音声にどハマりしていた」男性だが、次第に聴いているだけでは物足りなくなり、自分でつくることを考え始めたという。


ネットで検索して「作り方」を紹介するサイトも発見。これなら「自分でもイケると思った」と振り返る。


聞いてみると、男性にはもともと、何らかの「作品をつくりたい」という願望があったという。


「趣味でWEB小説を書いたりしていますが、絵が描けるわけでもないですし、特に才能のないサラリーマンです。でも、これ(音声作品)だったら自分でもできそうだと思ったんです」


ここで、音声作品の作り方を極限までシンプルに説明すると、


(1)台本を作る。
(2)声優に読んでもらう。
(3)音声ファイルを編集する。


という流れだ。


男性は「数ヶ月間試行錯誤して台本を完成させて、声優さんに発注しました。費用はかかるけど、ここまではスムーズにいきました。問題は、編集に入ってからでした」と振り返る。一体何があったのか。


(副業で「同人ボイス」を作った男性に儲かるのか聞いてみた。【後編】へ続く)

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