家で孵化したアゲハチョウを動物園に放す行為 多摩動物公園は「病気の感染や交雑の可能性」を懸念

2016年3月16日(水)16時58分 BIGLOBEニュース編集部

家で孵化したアゲハチョウを動物園に放す行為 多摩動物公園は「病気の感染や交雑の可能性」を懸念/画像はイメージ

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家で孵化したアゲハチョウを動物園の昆虫園に放すという行為が、SNSに投稿され物議を醸している。動物園への生物の持ち込みやその影響について、アゲハチョウを放されたとされる多摩動物公園に話を聞いた。


この行為は、作家の寮美千子氏が「家の中に置いてあった鉢植えからアゲハチョウが孵ってしまった。寒くてかわいそうなので、多摩動物園の昆虫館に放してきてあげた」というFacebookの投稿に、多くの人が「いいね!」していたと紹介したことで注目を集めた。Facebookの投稿に対して寮氏は、「交雑などの可能性もあるのでダメ」と注意するも、「それなら新種の発見になるのでは!」という的外れな回答が返ってきたという。最終的には理解を得られたものの、寮氏は「『やさしさ』ゆえに外来種を池に放す人と変わらない。それは『やさしさ』ではなくて自己満足」と綴っている。


動物園への生物の持ち込みについて、多摩動物公園教育普及係の吉田さんは、「多摩動物公園では、昆虫生態園に限らず外部からの持ち込みはご遠慮いただいています」と回答。昆虫生態園の大温室では、「園内で卵をかえし成虫になった蝶などを飼育・管理」しており、「持ち込まれた生物から病気が感染したり、種が交雑してしまう可能性がある」と、持ち込みによる影響を懸念している。

BIGLOBEニュース編集部 BIGLOBEニュース編集部RSS

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