東北2週間天気 気温上昇で多雪地域はなだれに注意 立春頃は太平洋側でも大雪の恐れ
東北地方は来週にかけて気温が平年を上回る日が多くなるでしょう。これまでの雪で積雪が増加している所が多いため、この先は雪崩(なだれ)や道路の冠水等の融雪災害に注意が必要です。そして、2月4日(日)の立春頃になると、再び広い範囲で大雪となる恐れがあります。
【前半】日差しとともに気温上昇 雪解け進む 雪崩・落雪に注意
明日(土)は冬型の気圧配置が次第に緩むでしょう。午前中は青森や秋田など日本海側でふぶく所がありますが、午後はだんだんと落ち着く予想です。太平洋側は沿岸部ほど晴れる所が多いでしょう。
28日(日)は気圧の谷の影響を受ける東北北部の日本海側で雪の降る所があるでしょう。ただ、極端な大雪にはならない予想です。その他の地域ではおおむね晴れるでしょう。洗濯物も外干し出来そうです。日差しを有効に活用して下さい。
29日(月)以降も太平洋側を中心に日差しの届く日が多いでしょう。ただ、31日(水)から1日(木)にかけては気圧の谷や上空の寒気の影響で、青森や秋田を中心に雪や雨が降る予想です。風も次第に強まり、荒れた天気となる恐れもあります。
気温はこの先、平年を上回る日が多いでしょう。日本海側でも日差しが届く時間があるなど、積雪の多い地域では雪解けが進みそうです。
この先は融雪災害に注意が必要
暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。
【後半】4日(日)から5日(月)は太平洋側でも大雪となる恐れ
2月4日(日・立春)から5日(月)にかけては本州の南岸を低気圧が通過する予想です。この影響で東北地方の広い範囲で雪または雨が降るでしょう。日本海側だけではなく、太平洋側でも大雪となる恐れがあります。現段階では低気圧の進むコースや上空の寒気の入り具合にまだ幅があるため、今後の情報に注意して下さい。
6日(火)以降は冬型の気圧配置に変わるため、日本海側では雲が多く、雪の降る所があるでしょう。一方、太平洋側はおおむね晴れますが、西寄りの風が冷たく吹き付けそうです。気温の数字以上に寒く感じられるかもしれません。外出時は風を通しにくい服装でお出かけください。
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