【医者が教える】「加工肉」と同様に避けるべき「ヤバい肉」とは?
【医者が教える】「加工肉」と同様に避けるべき「ヤバい肉」とは?
現代人は「慢性的で容赦ないストレス」に押しつぶされ、頭も肉体も、そしてメンタルも疲れ切っている。私たち人間が本来持つ「エネルギー」を取り戻すには、どうすればよいのだろうか? 本連載では、スタンフォード大学で人気講義を担当し、億万長者の投資家、シリコンバレーの起業家、アカデミー賞俳優のコンシェルジュドクターでもあるモリー・マルーフの著書『脳と身体を最適化せよ!──「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法』から人生最高の時期を引き延ばし、生活の質を最大限に高め、幸福度を増し、慢性疾患の発症リスクを下げる「最新の健康法」を紹介する。
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「集中家畜飼養施設の肉」に気をつける
私たちは100年前よりもはるかに多くタンパク質を摂っている。
肉の摂取と血糖値上昇や糖尿病のリスクに関する研究では、肉を大量に摂取する人は空腹時血糖値が高く、糖尿病リスクが高まる傾向にあり、BMI値(体格指数)が高い人では特にその傾向が顕著であることが報告されている。
この報告は、血糖値が炭水化物の影響しか受けないと思っている多くの人を驚かせている!
一部のタンパク質はグルコースを生成し(糖原性)、糖質の代謝経路をたどる。別のタンパク質はケトン体を生成し(ケト原性)、脂質の代謝経路をたどる。
また、両方の代謝経路をたどるタンパク質もある。タンパク質はまず細胞の構成要素として使われるが、余分なタンパク質は代謝され、燃料として使われる。
自分のタンパク質摂取量を意識し、タンパク源に気をつけることが重要だ。
放牧による有機牧草飼育の動物性タンパク源は、従来型の集中家畜飼養施設(CAFO)で育てられた家畜動物の肉よりもオメガ3脂肪酸を豊富に含み、炎症性が低い。
集中家畜飼養施設では、家畜動物は主にトウモロコシや大豆由来の飼料を与えられており、肥育飼料の安価な代替品として食品・飲料・キャンディー工場で余った食品廃棄物を与えられている場合さえある。
もうひとつ確実に避けるべき食品は、ベーコンやソーセージ、デリミート(調理済み食肉)、塩漬け肉といった加工肉だ。
欧米の大規模研究と疫学研究のメタ分析は、加工肉の長期的な摂取は、男女を問わず、2型糖尿病に加え、心血管疾患や大腸がんとも関連性があることを明らかにしている。
十分なタンパク質を摂取するには、特に飽和脂肪酸の摂取制限をしている場合は、赤身肉や魚、甲殻類、低脂肪の鶏肉、鹿肉をはじめとするジビエなど、脂肪分の少ないタンパク源を中心に食材を選ぼう。
(本記事は『脳と身体を最適化せよ!──「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法』から一部を抜粋・改変したものです。)
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