このお金でお寿司食べて! 投げ銭サービス「Osushi」、1月末スタート「お寿司はメタファー。お金を渡す精神的ハードルを下げる」
IT企業のウォンタは1月10日、投げ銭サービス「Osushi」の事前登録受付を開始した。サービスは1月中に開始の予定。
同サービスはWEBサイトやSNSなどに「お寿司リンク」を貼っている人に対して、1貫100円分のお寿司代を送金できるというもの。一度に最大10貫分(1000円)まで送ることが可能で、受け取ったお寿司代は現金で引き出すことができる。
同社の松田承一代表は、キャリコネニュースの取材に「11日15時現在、数千人が登録しており、今後も登録者の増加が見込まれています。想定よりかなり多く、とても驚いています」と回答した。
公式サイトのQ&Aに、
Q.お寿司って本物のお寿司ですか?
A.いいえ、お寿司はメタファーです。お寿司という名のお金のやりとりを行います。
との記載がある通り、実際にお寿司を送るサービスではない。コミュニケーションツールとして、無料でメッセージを送るのは「お茶」、送金は「お寿司」と表現している。
「お寿司はエンジニア界でコミュニケーションを活発化させるもの」同サービスの提供に踏み切った理由として、松田代表は「近年、ライブ配信サービスや仮想通貨により"投げ銭"が目につくようになりました」という。
「わかりやすく"投げ銭"サービスとしていますが、我々が行いたいのは『個人の発言』を盛り上げること。イベントの登壇者や、良い発信をした人に『お茶』や『お寿司』が飛び交い、今まで以上に場が盛り上がることで個人の力が発揮できる世界を作っていきたいです」
と話す。しかしなぜ「お寿司」と称したのだろうか。サイトには、お寿司は「エンジニア界でコミュニケーションを活発化させるものと捉えられています」と述べた上で、「お寿司を介することでお金を渡すという精神的ハードルが下がる」とある。この意図については、
「弊社経営陣はもともとエンジニア・デザイナー出身なのですが、各種技術イベントなどに参加する中で、お寿司は欠かせないアイテムだと感じました。界隈の著名人にお寿司好きも多いため『気持ちとして渡しやすいのはお寿司だ!』と思ったからです」
と説明。送金方法は、現在は銀行振込みのみだが、今後はクレジットや仮想通貨での決済も対応する予定だ。受取側が申請を行うと、10営業日以内に銀行口座で引出すことができる。
ネットでは「手数料高すぎ」の声も 代表「今後は極力下げたい」このサービスに対して、はてなブックマークでは「おコメ好きとしては寿司に反応せざるを得ない」「クオリティと着眼点すごく好き」などという声もあがっていた。しかし「手数料が高い」という声も少なくはない。
同サービスの手数料は、お金を送る側から1貫につき10%、受け取る側から200円が差し引かれる。つまり10貫送る人は1100円振込み、送られた人は10貫分から200円引かれた800円が手に入る、ということだ。この手数料定について松田代表は、
「基本的には決済手数料+サービス運営費をまかなうための設定です。今後については極力下げていきたいと考えています。仮想通貨の導入や仕組みの模索などを続けていきます」
とコメントしている。また送金額の上限が10貫であることについては「まずは送りやすさを前提に、低めに設定しています。運用状況次第で増額も考えています」とのことだ。
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