20代が転職で求めるもの「やりがいよりプライベートの充実」 転職へのイメージは全世代で「ポジティブ」が「ネガティブ」上回る
DODAを運営するパーソルキャリアは9月19日、転職に対するイメージや、理想の働き方に関する調査結果を発表した。調査は、今年8月にインターネットで実施。全国の会社員20代〜60代男女(派遣、契約社員も含む)計1200人から回答を得た。
転職のイメージをポジティブに捉えていたのは56.4%と半数以上。世代別に見ると、最もポジティブに捉えているのは20代で、64.2%が「ポジティブ」だと回答した。また、30代〜60代でも、「ポジティブ」の回答が過半数になっている。転職に対する前向きなイメージはどの世代でも浸透していることがわかった。
転職未経験の20代のうち半数が「転職を検討中」
ポジティブ派からは「自分の理想とする働き方を実現するためには転職が有効」、「人生100年時代と言われる中、一つの仕事に拘る必要がない」といった意見が挙がった。ネガティブ派からは、「転職経験がないことから漠然とした不安がある」とのコメントが寄せられている。
20代・30代の若手を対象に、自分の親は転職をどう感じていると思うかを聞くと、70.8%が「賛成すると思う」と答えた。一方、50代・60代の親世代に、子供の転職をどう思うか聞くと64.3%が「賛成」と答えている。この結果からも、幅広い世代で転職に対してポジティブなイメージを抱いている事がうかがえる。
現在の会社で理想の働き方ができると思うかについては、49.9%の人から「理想の働き方はできないと思う」と回答があった。転職経験がない人の中で、「転職を考えている」と答えた世代は20代が最も多く、49.5%に上った。
「ミレニアル世代は仕事とプライベートの両立を優先して仕事を選ぶ人が多い」
理想の働き方を実践するために重要な事を20代と50代に聞くと、1位は両世代とも「給料」。しかし、20代は、2位が「プライベートの時間」(79.6%)、3位が「人間関係」(64.8%)だったのに対し、50代は2位が「人間関係」(76.5%)、3位は「仕事のやりがい」(75.6%)と違いが見られた。
調査を実施したパーソルキャリアは、
「ミレニアル世代は、仕事とプライベートを両立させることを優先して仕事選びをする人が多い。特に20代の場合、転職が初めてのことが多く、『何から始めれば良いかわからない』や『転職活動を始めたとしてもわからないことだらけ』という声が多く寄せられる。求人票などの書面のみの情報や、自分で調べるだけでは会社の実態が読み取れないことがあり『仕事とプライベートの両立が本当にできるのか?』は転職活動の大きな悩みのひとつと言える」
と分析している。
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