弘前大学附属図書館が対談イベント「卒業生に聞くキャリアプラン」を開催 ―『たまごクラブ』『ひよこクラブ』統括編集長を務める卒業生が自身のキャリアについて語る
Digital PR Platform2023年12月22日(金)14時5分
弘前大学(青森県弘前市)附属図書館は11月13日、対談イベント「卒業生に聞くキャリアプラン」を開催した。読書週間(毎年10月27日~11月9日)の連動企画として行われたこのイベントは、同大教育学部の卒業生で、現在は株式会社ベネッセコーポレーションで『たまごクラブ』『ひよこクラブ』統括編集長を務める米谷明子さんを招いて実施。米谷さんは羽渕一代図書館長との対談という形で、来場した学生・教職員らに自身のキャリアや経験について語った。
米谷明子さんは青森県深浦町出身で、青森県立木造高等学校から弘前大学教育学部に進学している。対談ではまず、自身の大学時代に『離島情報』という雑誌で沖縄の情報を見て惹かれ、十数軒もの民宿に手紙を出して石垣島の民宿に住み込みで3カ月間アルバイトをしたことから、「雑誌を作りたい」という情熱が育ったと、編集者を目指した動機について語った。
卒業後、最初に就職した会社は自分に合わないと感じた米谷さんは、2カ月で辞めて「雑誌の編集者になる」という道を追い求めて転職した。編集という仕事は楽しかったが、結婚・出産を機に退社。しかし、また仕事がしたいという思いから、契約社員として入社し直した。
新しいことを始めるのが好きで、他の雑誌社ではやっていないユニークな企画を立案したり、新しい雑誌を創刊したりといったことを積み重ねてきた。こうして好きなことをひたむきに追い続けてきた結果、今は統括編集長という立場になり仕事がさらに充実しているという話に、参加者は熱心に耳を傾けた。
また、教育学部で幼児教育を学んだが教職には就かなかったことについて米谷さんは、「結局まわりまわって現在は教育関係の会社で『学び』という軸で仕事をしており、弘大で学んだことが全て今の仕事につながっていると感じている。自分が弘大生であることに誇りを持ち、もし就職した会社で改善したいことなどあったら、自分から動いて働きかける弘大生であって欲しい」と、学生たちにエールを送った。
会場となったグローバル・スクエアが満席となる盛況ぶりで、学生や教職員など約50人が和気あいあいとした雰囲気の中で対談に聞き入っていた。
参加した学生からは多くの質問の手が挙がり、「楽しそうに仕事をしている姿を見せることが、家族や後輩たちに自分が残せる唯一のこと」という、米谷さんからのメッセージが伝わるイベントとなった。
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