井上真央、緊急事態宣言下の「一筋射す光に」『大コメ騒動』公開御礼イベントが配信
シネマカフェ2021年1月10日(日)18時0分
富山県で実際に起こった史実を元にした『大コメ騒動』公開御礼イベントに井上真央、室井滋、鈴木砂羽、監督の本木克英が登壇して無観客でトークショーを実施、その模様は映画公式YouTubeにて配信されている。
1月8日(金)から全国公開されたものの、当初予定していた劇場での舞台挨拶から無観客の公開御礼イベントへと変更となった本作。井上さんから「本日は大変な中に集まっていただき有難うございます。昨日から公開していて、(作品を)観に行ってくれた人もいらっしゃると聞いて、感謝しています。今日の舞台挨拶が中止になって残念に思いますが、このような場を設けていただけて、思いがけずYouTubeデビューもできるので、今日は楽しんでいけたらと思います」とまず挨拶。
「富山県人がたくさんかかわっている映画」と語った室井さんは「(富山県は現在)豪雪に見舞われていて、劇場に来て欲しいとも言えず試練の日々を迎えていますが、映画をご覧いただいてわかるように、103年前の米騒動そのものが試練で、試練の中で打ち勝っていく、という話」との説明が。鈴木さんも「『公開するのかな?』と、井上さんとも話していたりした」と言い、「映画をあきらめないで、エンターテインメントの必要性を考える機会だと思う。“負けんまい!”の精神で頑張っていきたい思います」とコメント。
木木監督からは「仕上げの時が、第1回目の緊急事態宣言の時期で、スタッフとリモートで仕上げた。(今は)緊急事態宣言と、(北陸地方の)記録的豪雪と寒波に見舞われるという状況ではありますが、主演の井上さんが、こんな時期だからこそあえてメッセージを伝えたいとおっしゃってくださって」と明かし、「映画館へ来て欲しいとも言えないですが、映画館は開いています!ということを言いたい」とそれぞれの思いを語った。また、ちょうど1月8日(金)時点で、富山県内での観客動員数が1万人を突破したことが、伝えられると、一同笑顔を浮かべた。
今回のイベントは、ゲストによる完全フリートーク形式。監督が「主演の井上さんから、今回の御礼イベントをしようと提案があったんですよね」と切り出されると、井上さんは「せっかくなら普段と違う舞台挨拶ができそうだな、と聞いてきたのに、来てみたら監督がやさぐれていて(笑)」と切り返し、それを受けた監督は「映画も演劇も次々と厳しいことになっている話を聞いていると、どうなるんだろう…という気持ちになってしまって…」と、やさぐれ感を出し始めるひと幕も。
その後、室井さんの縁起を担いで新しい炊飯器を買ったという話から「103年前のおかかたちに食べさせてあげたいなあ、と思いながら、自分が太ってしまった(笑)」と“コメトーク”へ。。監督からは、「劇中の大正時代の仲仕たちは、男性は一日一升、女性は8合くらい食べていたくらい、お米がエネルギーで命の源だったんですよね」と、主人公たちの過酷な労働と米の大切さを語られる。
井上さんは役作りのため撮影期間中は“米断ち”をしたといい、「お米を断ったら、体重がどんどん落ちていきました」と、時代を問わずお米の大切さを感じたそう。そこへ監督がすかさず「でも、日本酒は飲んでいたんですよね」と突っ込みを入れると、井上さんは「日本酒と、室井さんが美味しい鱒寿司を差し入れくださって。日本酒と酢飯はOKということにしました(笑)白米だけ食べなかったんですよね」という“独自ルール”が明かされ、笑いを誘った。
作品の見どころへ話が及ぶと、鈴木さんは、「監督の作品は群像劇、動きがある作品だなと思っている。本作でも最後にある、一致団結したおかかたちが集まってくるところなど、見所はありますが、生活に密着した表現も散りばめられているので女性たちにも見てもらえたらと思う。自分が演じる役について、どういうまわしをするのか、など監督と話をさせていただいて、コミュニケーションをとりながら演じられた良い現場でした」と現場の思い出も交えて語る。
そして井上さんは「観終えた後、庶民の底力というか、監督も前におっしゃていた、“時代は繰り返されるんだ”ということが、あるんだなと思った」と言い、「そのたびに、引っ張っていくリーダーがいると思うけれど、そういう大変な時に、名の無い人たちの頑張ろうとする力が大きく変えていくのだろうなと思う。この時代に勇気を与えられるような作品になっていると思います」と力を込めた。
イベントの最後には、室井さんからは「不要不急の外出を避けないといけないけれど、心の栄養は必要だと思いますので、正しく恐れて様子をみて、周りの方とご相談して、安全に劇場にいらしてほしいです」とコメント。
鈴木さんも「こういう世の中で生きているんだと考えるようにしている。そうすると、周りに左右されないで、自分自身を振り返れることができるチャンスでもあり、今は自分を振り返れるチャンスだと思っている。映画や演劇などをあきらめたくないですし、表現できることにチャレンジしたい。自分の意識の中では自由にできると思うので、映画館はやっていますので十分気を付けて楽しんでほしいです」との言葉が。
井上さんからは「こういう大変な状況が続くと、出口のないトンネルにいる気分になることもありますが、そこに一筋射す光に、映画や娯楽というものがなればいいと思うし、そう信じて、私も頑張っていきたいと思う。安全第一だけれど、頑張りすぎず、“もう我慢できん!”と思ったら、この映画を思い出してほしいです」と、劇中で演じた“おかかたち”さながらに熱い言葉で本作をアピールした。
本イベントの模様は、2月7日(日)まで映画公式YouTubeにて配信中。
『大コメ騒動』は全国にて公開中。
1月8日(金)から全国公開されたものの、当初予定していた劇場での舞台挨拶から無観客の公開御礼イベントへと変更となった本作。井上さんから「本日は大変な中に集まっていただき有難うございます。昨日から公開していて、(作品を)観に行ってくれた人もいらっしゃると聞いて、感謝しています。今日の舞台挨拶が中止になって残念に思いますが、このような場を設けていただけて、思いがけずYouTubeデビューもできるので、今日は楽しんでいけたらと思います」とまず挨拶。
「富山県人がたくさんかかわっている映画」と語った室井さんは「(富山県は現在)豪雪に見舞われていて、劇場に来て欲しいとも言えず試練の日々を迎えていますが、映画をご覧いただいてわかるように、103年前の米騒動そのものが試練で、試練の中で打ち勝っていく、という話」との説明が。鈴木さんも「『公開するのかな?』と、井上さんとも話していたりした」と言い、「映画をあきらめないで、エンターテインメントの必要性を考える機会だと思う。“負けんまい!”の精神で頑張っていきたい思います」とコメント。
木木監督からは「仕上げの時が、第1回目の緊急事態宣言の時期で、スタッフとリモートで仕上げた。(今は)緊急事態宣言と、(北陸地方の)記録的豪雪と寒波に見舞われるという状況ではありますが、主演の井上さんが、こんな時期だからこそあえてメッセージを伝えたいとおっしゃってくださって」と明かし、「映画館へ来て欲しいとも言えないですが、映画館は開いています!ということを言いたい」とそれぞれの思いを語った。また、ちょうど1月8日(金)時点で、富山県内での観客動員数が1万人を突破したことが、伝えられると、一同笑顔を浮かべた。
今回のイベントは、ゲストによる完全フリートーク形式。監督が「主演の井上さんから、今回の御礼イベントをしようと提案があったんですよね」と切り出されると、井上さんは「せっかくなら普段と違う舞台挨拶ができそうだな、と聞いてきたのに、来てみたら監督がやさぐれていて(笑)」と切り返し、それを受けた監督は「映画も演劇も次々と厳しいことになっている話を聞いていると、どうなるんだろう…という気持ちになってしまって…」と、やさぐれ感を出し始めるひと幕も。
その後、室井さんの縁起を担いで新しい炊飯器を買ったという話から「103年前のおかかたちに食べさせてあげたいなあ、と思いながら、自分が太ってしまった(笑)」と“コメトーク”へ。。監督からは、「劇中の大正時代の仲仕たちは、男性は一日一升、女性は8合くらい食べていたくらい、お米がエネルギーで命の源だったんですよね」と、主人公たちの過酷な労働と米の大切さを語られる。
井上さんは役作りのため撮影期間中は“米断ち”をしたといい、「お米を断ったら、体重がどんどん落ちていきました」と、時代を問わずお米の大切さを感じたそう。そこへ監督がすかさず「でも、日本酒は飲んでいたんですよね」と突っ込みを入れると、井上さんは「日本酒と、室井さんが美味しい鱒寿司を差し入れくださって。日本酒と酢飯はOKということにしました(笑)白米だけ食べなかったんですよね」という“独自ルール”が明かされ、笑いを誘った。
作品の見どころへ話が及ぶと、鈴木さんは、「監督の作品は群像劇、動きがある作品だなと思っている。本作でも最後にある、一致団結したおかかたちが集まってくるところなど、見所はありますが、生活に密着した表現も散りばめられているので女性たちにも見てもらえたらと思う。自分が演じる役について、どういうまわしをするのか、など監督と話をさせていただいて、コミュニケーションをとりながら演じられた良い現場でした」と現場の思い出も交えて語る。
そして井上さんは「観終えた後、庶民の底力というか、監督も前におっしゃていた、“時代は繰り返されるんだ”ということが、あるんだなと思った」と言い、「そのたびに、引っ張っていくリーダーがいると思うけれど、そういう大変な時に、名の無い人たちの頑張ろうとする力が大きく変えていくのだろうなと思う。この時代に勇気を与えられるような作品になっていると思います」と力を込めた。
イベントの最後には、室井さんからは「不要不急の外出を避けないといけないけれど、心の栄養は必要だと思いますので、正しく恐れて様子をみて、周りの方とご相談して、安全に劇場にいらしてほしいです」とコメント。
鈴木さんも「こういう世の中で生きているんだと考えるようにしている。そうすると、周りに左右されないで、自分自身を振り返れることができるチャンスでもあり、今は自分を振り返れるチャンスだと思っている。映画や演劇などをあきらめたくないですし、表現できることにチャレンジしたい。自分の意識の中では自由にできると思うので、映画館はやっていますので十分気を付けて楽しんでほしいです」との言葉が。
井上さんからは「こういう大変な状況が続くと、出口のないトンネルにいる気分になることもありますが、そこに一筋射す光に、映画や娯楽というものがなればいいと思うし、そう信じて、私も頑張っていきたいと思う。安全第一だけれど、頑張りすぎず、“もう我慢できん!”と思ったら、この映画を思い出してほしいです」と、劇中で演じた“おかかたち”さながらに熱い言葉で本作をアピールした。
本イベントの模様は、2月7日(日)まで映画公式YouTubeにて配信中。
『大コメ騒動』は全国にて公開中。
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