第96回アカデミー賞『オッペンハイマー』最多13部門ノミネート『PERFECT DAYS』は国際長編映画賞候補に
シネマカフェ2024年1月24日(水)0時23分
日本時間1月23日夜、アメリカ映画界最高の栄誉とされる第96回アカデミー賞のノミネート作品が発表。国際長編映画賞に、ショートリスト(最終候補)入りを果たしていたヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の『PERFECT DAYS』がノミネートされ、監督のコメントも到着した。
最多はクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』で、作品賞、監督賞、主演男優・助演女優賞、撮影賞、音響賞ほか順当に13部門でノミネート。
ヨルゴス・ランティモス監督『哀しきものたち』が11部門、マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が10部門。
8ノミネートの『バービー』は作品賞・歌曲賞ほか、グレタ・ガーウィグの監督賞とマーゴット・ロビーの主演女優賞ノミネートではなく、助演女優賞にアメリカ・フェレーラがサプライズノミネート。
監督賞の候補には、マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーランのほかに10年の月日をかけて『関心領域』を手がけたジョナサン・グレイザーが選出。
なお、国際長編映画賞の『PERFECT DAYS』は第94回アカデミー賞の濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』(受賞)以来のノミネート。劇映画で初のオスカーノミネートとなったヴェンダース監督は「私の偉大な映画界の師、小津安二郎の祖国である日本の代表としてアカデミー賞に参加できることを大変光栄に思います。『PERFECT DAYS』は彼の魂に導かれた作品です。この作品がノミネートされたことは、私にとってこの上ない喜びです」とコメントを寄せた。
また、『マエストロ:その音楽と愛と』でブラッドリー・クーパーの特殊メイクアップを担当したカズ・ヒロが5度目のノミネート。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『スキャンダル』に続く3度目の受賞となるかにも期待がかかる。
アニメ映画賞には宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』がノミネート。視覚効果賞に日本映画で初めてノミネートされた『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督は、“監督”としての同賞候補は『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリック以来、史上2人目となる。
授賞式はロサンゼルスのドルビー・シアターにて現地時間3月10日(日)、日本時間3月11日(月)に開催予定。
第96回アカデミー賞ノミネート 一覧
作品賞
『American Fiction』(原題)
『落下の解剖学』
『バービー』
『The Holdovers』(原題)
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『パスト ライブス/再会』
『哀れなるものたち』
『関心領域』
監督賞
ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』
マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー『関心領域』
主演女優賞
アネット・ベニング『ナイアド ~その決意は海を越える~』
リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ザンドラ・ヒュラー『落下の解剖学』
キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』
エマ・ストーン『哀れなるものたち』
主演男優賞
ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』
コールマン・ドミンゴ『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
ポール・ジアマッティ『The Holdovers』
キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』
ジェフリー・ライト『American Fiction』
助演女優賞
エミリー・ブラント『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス『カラーパープル』
アメリカ・フェレーラ『バービー』
ジョディ・フォスター『ナイアド ~その決意は海を越える~』
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『The Holdovers』
助演男優賞
スターリング・K・ブラウン『American Fiction』
ロバート・デニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』
ライアン・ゴズリング『バービー』
マーク・ラファロ『哀れなるものたち』
脚本賞
『落下の解剖学』
『The Holdovers』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『May December』(原題)
『パスト ライブス/再会』
脚色賞
『American Fiction』
『バービー』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『関心領域』
長編アニメ映画賞
『君たちはどう生きるか』
『マイ・エレメント』
『ニモーナ』
『ロボット・ドリームズ』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
国際長編映画賞
『Io Capitano』イタリア
『PERFECT DAYS』日本
『雪山の絆』スペイン
『The Teachers' Lounge』ドイツ
『関心領域』イギリス
撮影賞
『El Conde/伯爵』(原題)
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
編集賞
『落下の解剖学』
『The Holdovers』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
美術賞
『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『ナポレオン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
衣装デザイン賞
『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『ナポレオン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
メイクアップ&ヘアスタリング賞
『GOLDA』(原題)
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『雪山の絆』
作曲賞
『American Fiction』
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
歌曲賞
"The Fire Inside"『フレーミングホット!チートス物語』
“I’m Just Ken”『バービー』
"It Never Went Away"『ジョン・バティステ アメリカン・シンフォニー』
"Wahzhazhe (A Song For My People)"『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
“What Was I Made for?”『バービー』
音響賞
『ザ・クリエイター 創造者』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『オッペンハイマー』
『関心領域』
視覚効果賞
『ザ・クリエイター 創造者』
『ゴジラ−1.0』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ナポレオン』
長編ドキュメンタリー賞
『Bobi Wine:The People’s President』
『The Eternal Memory』
『Four Daughters』
『To Kill a Tiger』
『マリウポリの20日間』
短編ドキュメンタリー賞
『The ABCs of Book Banning』
『The Barber of Little Rock』
『Island in Between』
『The Last Repair Shop』
『Nǎi Nai & Wài Pó』
短編実写映画賞
『The After』
『Invincible』
『Knight of Fortune』
『Red, White and Blue』
『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』
短編アニメ映画賞
『Letter to a Pig』
『Ninety-Five Senses』
『Our Uniform』
『Pachyderme』
『WAR IS OVER! Inspired by the Music of John & Yoko』
最多はクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』で、作品賞、監督賞、主演男優・助演女優賞、撮影賞、音響賞ほか順当に13部門でノミネート。
ヨルゴス・ランティモス監督『哀しきものたち』が11部門、マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が10部門。
8ノミネートの『バービー』は作品賞・歌曲賞ほか、グレタ・ガーウィグの監督賞とマーゴット・ロビーの主演女優賞ノミネートではなく、助演女優賞にアメリカ・フェレーラがサプライズノミネート。
監督賞の候補には、マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーランのほかに10年の月日をかけて『関心領域』を手がけたジョナサン・グレイザーが選出。
なお、国際長編映画賞の『PERFECT DAYS』は第94回アカデミー賞の濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』(受賞)以来のノミネート。劇映画で初のオスカーノミネートとなったヴェンダース監督は「私の偉大な映画界の師、小津安二郎の祖国である日本の代表としてアカデミー賞に参加できることを大変光栄に思います。『PERFECT DAYS』は彼の魂に導かれた作品です。この作品がノミネートされたことは、私にとってこの上ない喜びです」とコメントを寄せた。
また、『マエストロ:その音楽と愛と』でブラッドリー・クーパーの特殊メイクアップを担当したカズ・ヒロが5度目のノミネート。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『スキャンダル』に続く3度目の受賞となるかにも期待がかかる。
アニメ映画賞には宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』がノミネート。視覚効果賞に日本映画で初めてノミネートされた『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督は、“監督”としての同賞候補は『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリック以来、史上2人目となる。
授賞式はロサンゼルスのドルビー・シアターにて現地時間3月10日(日)、日本時間3月11日(月)に開催予定。
第96回アカデミー賞ノミネート 一覧
作品賞
『American Fiction』(原題)
『落下の解剖学』
『バービー』
『The Holdovers』(原題)
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『パスト ライブス/再会』
『哀れなるものたち』
『関心領域』
監督賞
ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』
マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー『関心領域』
主演女優賞
アネット・ベニング『ナイアド ~その決意は海を越える~』
リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ザンドラ・ヒュラー『落下の解剖学』
キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』
エマ・ストーン『哀れなるものたち』
主演男優賞
ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』
コールマン・ドミンゴ『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
ポール・ジアマッティ『The Holdovers』
キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』
ジェフリー・ライト『American Fiction』
助演女優賞
エミリー・ブラント『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス『カラーパープル』
アメリカ・フェレーラ『バービー』
ジョディ・フォスター『ナイアド ~その決意は海を越える~』
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『The Holdovers』
助演男優賞
スターリング・K・ブラウン『American Fiction』
ロバート・デニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』
ライアン・ゴズリング『バービー』
マーク・ラファロ『哀れなるものたち』
脚本賞
『落下の解剖学』
『The Holdovers』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『May December』(原題)
『パスト ライブス/再会』
脚色賞
『American Fiction』
『バービー』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『関心領域』
長編アニメ映画賞
『君たちはどう生きるか』
『マイ・エレメント』
『ニモーナ』
『ロボット・ドリームズ』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
国際長編映画賞
『Io Capitano』イタリア
『PERFECT DAYS』日本
『雪山の絆』スペイン
『The Teachers' Lounge』ドイツ
『関心領域』イギリス
撮影賞
『El Conde/伯爵』(原題)
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
編集賞
『落下の解剖学』
『The Holdovers』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
美術賞
『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『ナポレオン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
衣装デザイン賞
『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『ナポレオン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
メイクアップ&ヘアスタリング賞
『GOLDA』(原題)
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『雪山の絆』
作曲賞
『American Fiction』
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
歌曲賞
"The Fire Inside"『フレーミングホット!チートス物語』
“I’m Just Ken”『バービー』
"It Never Went Away"『ジョン・バティステ アメリカン・シンフォニー』
"Wahzhazhe (A Song For My People)"『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
“What Was I Made for?”『バービー』
音響賞
『ザ・クリエイター 創造者』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『オッペンハイマー』
『関心領域』
視覚効果賞
『ザ・クリエイター 創造者』
『ゴジラ−1.0』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ナポレオン』
長編ドキュメンタリー賞
『Bobi Wine:The People’s President』
『The Eternal Memory』
『Four Daughters』
『To Kill a Tiger』
『マリウポリの20日間』
短編ドキュメンタリー賞
『The ABCs of Book Banning』
『The Barber of Little Rock』
『Island in Between』
『The Last Repair Shop』
『Nǎi Nai & Wài Pó』
短編実写映画賞
『The After』
『Invincible』
『Knight of Fortune』
『Red, White and Blue』
『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』
短編アニメ映画賞
『Letter to a Pig』
『Ninety-Five Senses』
『Our Uniform』
『Pachyderme』
『WAR IS OVER! Inspired by the Music of John & Yoko』
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