新鋭4監督が集う!「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」舞台挨拶
シネマカフェ2022年2月3日(木)13時15分
「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」合評上映会が2月2日(水)、丸の内TOEIにて行われ、49名の応募者のなかから、ワークショップ、製作実地研修を経て短編映画を完成させた団塚唯我監督、道本咲希監督、藤田直哉監督、竹中貞人監督が登壇し、作品に関する舞台挨拶を行った。
若手映画作家育成プロジェクトは、文化庁の日本映画振興事業の一環として、2006年にスタートし、本年度で16年目を迎えた。過去には本プロジェクトから、ふくだももこ監督や、松永大司監督、中江和仁監督など、現在一線で活躍している監督たちが多数輩出されている。
団塚唯我監督「演出も脚本も開放していく感じ」
愛する人を亡くした女性の悲しみと喪失を描いた『遠くへいきたいわ』の団塚監督は「これまで体験ベースで書いていたのですが、それだと映画が閉じていく感じだったので、好きな映画をたくさん観て、演出も脚本も開放していく感じにしました」と演出意図を明かすと「これまでは、映画の尺の関係もあり、母親にスポットを当てていましたが、次は父親との関係性にもフォーカスしたい」と今後の作品への意気込みを語った。
道本咲希監督「中途半に歪んだ家族を描きたかった」
ある日突然、思い立ったように家出をしてしまった小学校4年生なつみの心に波立つ気持ちを丁寧にすくった『なっちゃんの家族』を手掛けた道本監督。「私の実体験が大きく入っています」と前置きすると「虐待や、直接暴力を受けているということではなく、中途半に歪んだ家族を描きたかった。そういう問題って、辛いけれど訴えづらい。そこにスポットを当てたかった」と企画意図を説明する。
本作には、なっちゃんの祖母役として、大ベテラン女優の白川和子が出演しているが「私の実際の孫の名前が“なつみ”と言うので、すごく親しみがある役でした」と笑うと「私は映画が大好き、どんな役でもいいので、出演させていただけることが嬉しい。必死に頑張りました」と語っていた。
藤田直哉監督「ジャンルにとらわれない映画を作っていきたい」
男女の結婚観や恋愛観などを多面的に描いた『LONG-TERM COFFEE BREAK』の藤田監督は、「これまであまり男女の関係を描いた作品を作ってこなかったので、やってみたいと思いました」と語ると「男性が女性を主演にしたとき、どこまで男性目線というものを打破できるかというチャレンジをしてみたかった。『ザ男性目線の女性だよ』なんて批判もあるのかなと思いながら、勇気を持って作りました」とチャレンジングな作品だったことを明かす。今後について藤田監督は「ジャンルにとらわれない映画を作っていきたいです」と未来に思いを馳せていた。
竹中貞人監督「目標にしているのは周防正行監督」
中学生のいじめを、ポップかつファンタジックに描いた『少年と戦車』の竹中監督は「いじめというテーマが内在しますが、ダークな感じにしたくはなかった」とエンターテインメント性をしっかり意識したことを明かすも「昨今、良からぬ妄想から狂暴性が爆発した事件が多発していますが、どういったところから起きているのだろうかということをしっかり模索しました」と強いメッセージ性も意識したという。
主演の田崎を務めた鈴木福は「僕にとっては挑戦的な作品でした」と語ると「初めてのキスシーンや、上裸で踊るシーン、ラストに発狂するシーンなど、監督の指示を受けながらやりました」と照れ笑いを浮かべる。黒崎レイナとのキスシーンは戦車の上だったが鈴木さんは「台本にはありましたが、本当に戦車の上でやるんだ」と驚いたというと「戦車の上でキスシーンをした俳優はなかなかいないと思います」と貴重な経験だったことを明かしていた。
ファンタジックな作品を丁寧に仕上げた竹中監督は「目標にしているのは小学生のころから神様と思っている周防正行監督。企画はたくさんあるので、派手なエンタメ作品を作りたいです」と今後の目標を掲げていた。
本プロジェクトで製作された短編映画4作品は、2/25(金)より、角川シネマ有楽町を皮切りに、大阪(3/4~)、名古屋(3/18~)にて一般公開される。
若手映画作家育成プロジェクトは、文化庁の日本映画振興事業の一環として、2006年にスタートし、本年度で16年目を迎えた。過去には本プロジェクトから、ふくだももこ監督や、松永大司監督、中江和仁監督など、現在一線で活躍している監督たちが多数輩出されている。
団塚唯我監督「演出も脚本も開放していく感じ」
愛する人を亡くした女性の悲しみと喪失を描いた『遠くへいきたいわ』の団塚監督は「これまで体験ベースで書いていたのですが、それだと映画が閉じていく感じだったので、好きな映画をたくさん観て、演出も脚本も開放していく感じにしました」と演出意図を明かすと「これまでは、映画の尺の関係もあり、母親にスポットを当てていましたが、次は父親との関係性にもフォーカスしたい」と今後の作品への意気込みを語った。
道本咲希監督「中途半に歪んだ家族を描きたかった」
ある日突然、思い立ったように家出をしてしまった小学校4年生なつみの心に波立つ気持ちを丁寧にすくった『なっちゃんの家族』を手掛けた道本監督。「私の実体験が大きく入っています」と前置きすると「虐待や、直接暴力を受けているということではなく、中途半に歪んだ家族を描きたかった。そういう問題って、辛いけれど訴えづらい。そこにスポットを当てたかった」と企画意図を説明する。
本作には、なっちゃんの祖母役として、大ベテラン女優の白川和子が出演しているが「私の実際の孫の名前が“なつみ”と言うので、すごく親しみがある役でした」と笑うと「私は映画が大好き、どんな役でもいいので、出演させていただけることが嬉しい。必死に頑張りました」と語っていた。
藤田直哉監督「ジャンルにとらわれない映画を作っていきたい」
男女の結婚観や恋愛観などを多面的に描いた『LONG-TERM COFFEE BREAK』の藤田監督は、「これまであまり男女の関係を描いた作品を作ってこなかったので、やってみたいと思いました」と語ると「男性が女性を主演にしたとき、どこまで男性目線というものを打破できるかというチャレンジをしてみたかった。『ザ男性目線の女性だよ』なんて批判もあるのかなと思いながら、勇気を持って作りました」とチャレンジングな作品だったことを明かす。今後について藤田監督は「ジャンルにとらわれない映画を作っていきたいです」と未来に思いを馳せていた。
竹中貞人監督「目標にしているのは周防正行監督」
中学生のいじめを、ポップかつファンタジックに描いた『少年と戦車』の竹中監督は「いじめというテーマが内在しますが、ダークな感じにしたくはなかった」とエンターテインメント性をしっかり意識したことを明かすも「昨今、良からぬ妄想から狂暴性が爆発した事件が多発していますが、どういったところから起きているのだろうかということをしっかり模索しました」と強いメッセージ性も意識したという。
主演の田崎を務めた鈴木福は「僕にとっては挑戦的な作品でした」と語ると「初めてのキスシーンや、上裸で踊るシーン、ラストに発狂するシーンなど、監督の指示を受けながらやりました」と照れ笑いを浮かべる。黒崎レイナとのキスシーンは戦車の上だったが鈴木さんは「台本にはありましたが、本当に戦車の上でやるんだ」と驚いたというと「戦車の上でキスシーンをした俳優はなかなかいないと思います」と貴重な経験だったことを明かしていた。
ファンタジックな作品を丁寧に仕上げた竹中監督は「目標にしているのは小学生のころから神様と思っている周防正行監督。企画はたくさんあるので、派手なエンタメ作品を作りたいです」と今後の目標を掲げていた。
本プロジェクトで製作された短編映画4作品は、2/25(金)より、角川シネマ有楽町を皮切りに、大阪(3/4~)、名古屋(3/18~)にて一般公開される。
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