舞台『千と千尋の神隠し』、ロンドン公演が想像以上の売れ行き SNS発信で新たな演劇ファンに期待
マイナビニュース2024年3月1日(金)4時0分
舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、ジョン・ケアード(翻案・演出)、今井麻緒子(共同翻案)、松岡宏泰(東宝 代表取締役社長)、イアン・ギリー(PWプロダクションズ 最高経営責任者)が登場した。
同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。
○■舞台『千と千尋の神隠し』は「これまでのロンドンで記録にないほどのセールス」
イギリスのPWプロダクションズ 最高経営責任者であるイアン氏は「2年前、ジョン・ケアードさんにロンドンでお会いして、その時にこの作品の話をしていただきました。すぐに札幌に飛んで作品を拝見して、『これは絶対にロンドンに持ってこなければいけない』と思いました」と振り返る。「ロンドンのウエストエンドでも1番大きい劇場、ロンドンコロシアムを押さえまして、すでにこれまでのロンドンで記録にないほどのセールスになっています。この作品についてはロンドンっ子のみなさん、そしてロンドンの劇場関係者でも非常に噂が流れて大変皆さん楽しみにされています」と現地でも期待されていることを明かした。
鈴木敏夫プロデューサーは、「初演から早2年、千尋が帰ってきました。今年2024年は甲辰の年にあたります。甲辰は挑戦して先行するという意味があるそうです。千尋を演じる川栄李奈、福地桃子さんをはじめ新たなキャストを迎え、演劇の本場ロンドンでも講演が予定されてるとのこと。単なる再演ではなく、まさに新しいことにチャレンジし続ける千尋、私も楽しみにしています。皆様もぜひお楽しみください」と、手紙を通じてエール。
東宝 松岡社長はロンドン公演決定について「決断をしたというよりも『決まりました。よろしくお願いします』的な。私が断る余地もない素晴らしいプロジェクトだったと思います。」と会場を笑わせる。「ただ、ここまでチケットが売れるとは正直想像していませんでした。当初の予定よりも延長もすることになりました。ジブリのブランド、作品の威力は海外でも本当に通用するんだなと驚いています。ありがたいことに他の国の制作の方々からも多数お声がけを頂いているので、ジョンさん、今井さん、私どものチームが次はどういうふうにするのがいいのか、これからの展開を考えていけたらと思っています」と今後の展開も予感させた。
同作の演出について、ジョンは「1番大切だと思ってるのは、ストーリーをいかに明確に伝えるかということ。アニメとしては普通じゃない、ちょっと不思議な感覚。例えばディズニーの伝統だといい人と悪い人がいて、若い人が成長していく物語というフォーミュラがあると思うんですけど、宮崎さんの作品を観客に伝えるのに重要なのは、いい人と悪い人に分かれているわけではなく、誰もがいい面を持っていて悪い面を持っている。ヒロインでさえもそう、ヒーローもそう」と説明する。「宮崎さんの世界は複雑でニュアンスに満ちている。それは人間の世界が複雑でニュアンスに満ちていることの反映だと思う。観客の皆さんにもそれが1番重要なことなんだとわかっていただきたい。釜爺が最後に『愛だよ、愛』と言いますけどそこに尽きると思います」と語った。
さらにロンドン公演に対しては「全世界において、ジブリには潜在的なファンがいっぱいいる。必ずしも映画館や劇場に行く人ではないけど、本当に熱狂的なファンがいて、とても若い人だと思うんです。アメリカでもイギリスでも、演劇のファンは必ずしも若い人ではありません。宮崎さんのファンは20代だったり、もっと若い人たちもいる。そういう新たな演劇のファンに観に来てもらえるんじゃないか。それを楽しみにしています」と期待した。
PWプロダクションズ イアン氏は、同作がロンドンで注目される要因として「そもそもこのアニメ映画が愛されて、世界中にジブリファンがたくさんいるということだと思います。ファンの皆様に向かって、我々はSNSで発信していきました。ですので今回チケットを購入してくださったファンの方々というのは、だいたい18歳から35歳ぐらいの年齢の方だと思います」と分析。「日本の役者の皆さんとお仕事をしていて、本当に稀有で素晴らしいなと思うのが、皆さん真摯に向き合って、エネルギーを注いでお客さんに渡してくださるんですね。ロンドンのお客様にも絶対に伝わると思いますし、この作品を大好きになってくれると思います」と太鼓判を押した。
東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。
○■舞台『千と千尋の神隠し』は「これまでのロンドンで記録にないほどのセールス」
イギリスのPWプロダクションズ 最高経営責任者であるイアン氏は「2年前、ジョン・ケアードさんにロンドンでお会いして、その時にこの作品の話をしていただきました。すぐに札幌に飛んで作品を拝見して、『これは絶対にロンドンに持ってこなければいけない』と思いました」と振り返る。「ロンドンのウエストエンドでも1番大きい劇場、ロンドンコロシアムを押さえまして、すでにこれまでのロンドンで記録にないほどのセールスになっています。この作品についてはロンドンっ子のみなさん、そしてロンドンの劇場関係者でも非常に噂が流れて大変皆さん楽しみにされています」と現地でも期待されていることを明かした。
鈴木敏夫プロデューサーは、「初演から早2年、千尋が帰ってきました。今年2024年は甲辰の年にあたります。甲辰は挑戦して先行するという意味があるそうです。千尋を演じる川栄李奈、福地桃子さんをはじめ新たなキャストを迎え、演劇の本場ロンドンでも講演が予定されてるとのこと。単なる再演ではなく、まさに新しいことにチャレンジし続ける千尋、私も楽しみにしています。皆様もぜひお楽しみください」と、手紙を通じてエール。
東宝 松岡社長はロンドン公演決定について「決断をしたというよりも『決まりました。よろしくお願いします』的な。私が断る余地もない素晴らしいプロジェクトだったと思います。」と会場を笑わせる。「ただ、ここまでチケットが売れるとは正直想像していませんでした。当初の予定よりも延長もすることになりました。ジブリのブランド、作品の威力は海外でも本当に通用するんだなと驚いています。ありがたいことに他の国の制作の方々からも多数お声がけを頂いているので、ジョンさん、今井さん、私どものチームが次はどういうふうにするのがいいのか、これからの展開を考えていけたらと思っています」と今後の展開も予感させた。
同作の演出について、ジョンは「1番大切だと思ってるのは、ストーリーをいかに明確に伝えるかということ。アニメとしては普通じゃない、ちょっと不思議な感覚。例えばディズニーの伝統だといい人と悪い人がいて、若い人が成長していく物語というフォーミュラがあると思うんですけど、宮崎さんの作品を観客に伝えるのに重要なのは、いい人と悪い人に分かれているわけではなく、誰もがいい面を持っていて悪い面を持っている。ヒロインでさえもそう、ヒーローもそう」と説明する。「宮崎さんの世界は複雑でニュアンスに満ちている。それは人間の世界が複雑でニュアンスに満ちていることの反映だと思う。観客の皆さんにもそれが1番重要なことなんだとわかっていただきたい。釜爺が最後に『愛だよ、愛』と言いますけどそこに尽きると思います」と語った。
さらにロンドン公演に対しては「全世界において、ジブリには潜在的なファンがいっぱいいる。必ずしも映画館や劇場に行く人ではないけど、本当に熱狂的なファンがいて、とても若い人だと思うんです。アメリカでもイギリスでも、演劇のファンは必ずしも若い人ではありません。宮崎さんのファンは20代だったり、もっと若い人たちもいる。そういう新たな演劇のファンに観に来てもらえるんじゃないか。それを楽しみにしています」と期待した。
PWプロダクションズ イアン氏は、同作がロンドンで注目される要因として「そもそもこのアニメ映画が愛されて、世界中にジブリファンがたくさんいるということだと思います。ファンの皆様に向かって、我々はSNSで発信していきました。ですので今回チケットを購入してくださったファンの方々というのは、だいたい18歳から35歳ぐらいの年齢の方だと思います」と分析。「日本の役者の皆さんとお仕事をしていて、本当に稀有で素晴らしいなと思うのが、皆さん真摯に向き合って、エネルギーを注いでお客さんに渡してくださるんですね。ロンドンのお客様にも絶対に伝わると思いますし、この作品を大好きになってくれると思います」と太鼓判を押した。
東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
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