羽村仁成、岡田将生との対決に感銘「立ち向かっていくぞという気持ちを持って演じないといけないと思った」【インタビュー】
エンタメOVO2024年3月8日(金)12時11分
岡田将生が主演、平成「ガメラ」3部作で知られる金子修介監督がメガホンを取った映画『ゴールド・ボーイ』が3月8日から公開される。殺人犯と少年たちが頭脳戦を繰り広げるクライム・エンターテインメントで、岡田扮(ふん)する殺人犯・東昇と対峙(たいじ)する少年・安室朝陽役を演じるのは羽村仁成。アイドルグループ「Go!Go!kids」としても活動する羽村は、俳優として2021年放送のドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」の島津順役や「俺の家の話」の観山秀生役、映画『リボルバー・リリー』の細見慎太役などにも出演。自然体の演技で存在感を発揮している。羽村に、本作での役作りについてや岡田との芝居で感じたこと、さらに本作の見どころを聞いた。
-オーディションを経て本作への出演が決まったそうですが、最初にこの作品に出演したいと思ったきっかけを教えてください。
普段、オーディションではそのオーディションで演じるシーンの台本をいただくのですが、今回は最初から最後までの台本がオーディションの前に送られてきたので、全部読んでから受けることができたんです。それで、すごく面白いストーリーだったので、絶対に出たいと思いながらオーディションを受けました。
-どんなところが面白かったですか
この映画は、子どもvs.大人がテーマでもあって、岡田将生さんが演じられている東昇と僕たち子ども3人の映画になっています。岡田さんとのシーンが多くて演じてみたいと思いましたし、東昇と朝陽たちの頭脳戦が面白いなと思いました。
-岡田さんとのシーンを演じてどんなことを感じましたか。
面と向かって対決するシーンでの岡田さんの迫力がすごくて、本当にびっくりしました。でも、それに負けないようにしようと、立ち向かっていくぞという気持ちを持って演じないといけないと思ったので、力を入れて撮影に臨みました。
-岡田さんのその迫力というのは、実際に目の前で見て怖かったですか。
そうですね。怒っているシーンも声を張り上げるのではなくて、頬の一部をピクッとさせたり、細かいお芝居で怒りを表現されていたので、真正面で目があった時はめちゃくちゃ怖かったです(笑)。東昇と出会う最初の車のシーンは、お互いをまだ知らないということもあり、東が朝陽を小馬鹿にするように笑ってからスッと真顔に戻るシーンがあるのですが、そうした細かいお芝居が本当に怖いと感じました。ですが、東は表の顔では完璧な男性という感じだったので、表の部分は本当にかっこいいなと思っていました。
-今回の朝陽という役を演じる上ではどんな役作りをしましたか。
朝陽を演じるのは、本当に難しかったです。表向きは優等生でいい子なのですが、心の中にちょっと悪い部分も抱えていて、その悪い部分が他の人と関わっていくことによって、どんどん出てきてしまうという役だったので、何回も繰り返し台本を読み込んで、感情の切り替わりをどこでしているのかを考えながら演じました。
-自分の中で役をかなり作り込んでから撮影に臨まれたのですか。
そうですね。自分の中でこうした方がいいかなというのをいろいろ考えて現場に行っていました。朝陽は、大人っぽい部分もありますが、中学生らしさも持っているので、僕は中学生の朝陽を少しずつ出していくことを意識しました。
-朝陽に共感できるところはありましたか。
いや、あまりないです(笑)。そもそも、東昇が崖から人を突き落としている映像も僕だったら気付かないでしょうし、それが分かったとしても脅そうという考えにならない(笑)。
-それはそうですね(笑)。金子監督からは、演技についてどんなアドバイスがあったんですか。
「ここはもう少しゆっくり」とか、「ここはもう少し間(ま)を開けた方がいい」とか、具体的にアドバイスをしてもらいました。
-一番難しかったシーンは?
やっぱりクライマックスのシーンです。クランクアップ前の最後のシーンだったのですが、1番大事な場面だというのも最初に台本を読んだ時から分かっていたので、気合を入れて演じました。
-共演者の皆さんとの撮影中のエピソードを教えてください。
今回、オール沖縄ロケだったので、撮影がお休みの日は、(上間浩役の)前出(燿志)くんと(上間夏月役の)星乃(あんな)さんと一緒に「アメリカンビレッジ」というところに洋服を見に行きました。みんなでどこか行きたいという話はずっとしていたのですが、どこに行こうとなった時に、北村一輝さんが教えてくださって。それで、みんなを誘って行った場所です。
-沖縄らしい体験もできましたか。
海の近くでの撮影があったので、めちゃくちゃきれいな海を見られたことは沖縄だなと感じました。できれば泳ぎたいと思って水着は持っていったんですが、使うことがなかったので、それは残念でした。とにかくめちゃくちゃ暑かったのを覚えています。5月の中旬から6月まで撮影をしていて、その間、東京には2、3日帰ったくらいなので、ずっといました。
-撮影中にこの映画ならではだと感じたことはありましたか。
撮影中のお弁当が沖縄のご飯だったのがならではでした(笑)。岡田さんが、ケータリングの差し入れをしてくださったんですが、それも沖縄そばで。沖縄のご飯をたくさん食べられました。
-ところで、羽村さんは本作をはじめ、ドラマなどでも非常に印象に残るお芝居をされています。今、お芝居をする楽しさはどんなところで感じていますか。
僕が1番演技をやりたいと思う理由は、普段、生きている中でできないようなことをできるということです。それが今は、すごく楽しいと感じています。
-アイドルグループとしても活動されてますが、この先、芸能活動をしていく上での目標は?
アイドルとしても多くの方に知っていただくのはもちろんですが、お芝居するのも好きなので、ドラマや映画にもたくさん出たいと思ってます。
-最後に、公開を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
岡田さんが演じられてる東昇に負けずに、僕たち子ども3人が必死に頑張っている姿をぜひ劇場でご覧いただけたらなと思います。
(取材・文・写真:嶋田真己)
映画『ゴールド・ボーイ』は、3月8日から全国公開。
-オーディションを経て本作への出演が決まったそうですが、最初にこの作品に出演したいと思ったきっかけを教えてください。
普段、オーディションではそのオーディションで演じるシーンの台本をいただくのですが、今回は最初から最後までの台本がオーディションの前に送られてきたので、全部読んでから受けることができたんです。それで、すごく面白いストーリーだったので、絶対に出たいと思いながらオーディションを受けました。
-どんなところが面白かったですか
この映画は、子どもvs.大人がテーマでもあって、岡田将生さんが演じられている東昇と僕たち子ども3人の映画になっています。岡田さんとのシーンが多くて演じてみたいと思いましたし、東昇と朝陽たちの頭脳戦が面白いなと思いました。
-岡田さんとのシーンを演じてどんなことを感じましたか。
面と向かって対決するシーンでの岡田さんの迫力がすごくて、本当にびっくりしました。でも、それに負けないようにしようと、立ち向かっていくぞという気持ちを持って演じないといけないと思ったので、力を入れて撮影に臨みました。
-岡田さんのその迫力というのは、実際に目の前で見て怖かったですか。
そうですね。怒っているシーンも声を張り上げるのではなくて、頬の一部をピクッとさせたり、細かいお芝居で怒りを表現されていたので、真正面で目があった時はめちゃくちゃ怖かったです(笑)。東昇と出会う最初の車のシーンは、お互いをまだ知らないということもあり、東が朝陽を小馬鹿にするように笑ってからスッと真顔に戻るシーンがあるのですが、そうした細かいお芝居が本当に怖いと感じました。ですが、東は表の顔では完璧な男性という感じだったので、表の部分は本当にかっこいいなと思っていました。
-今回の朝陽という役を演じる上ではどんな役作りをしましたか。
朝陽を演じるのは、本当に難しかったです。表向きは優等生でいい子なのですが、心の中にちょっと悪い部分も抱えていて、その悪い部分が他の人と関わっていくことによって、どんどん出てきてしまうという役だったので、何回も繰り返し台本を読み込んで、感情の切り替わりをどこでしているのかを考えながら演じました。
-自分の中で役をかなり作り込んでから撮影に臨まれたのですか。
そうですね。自分の中でこうした方がいいかなというのをいろいろ考えて現場に行っていました。朝陽は、大人っぽい部分もありますが、中学生らしさも持っているので、僕は中学生の朝陽を少しずつ出していくことを意識しました。
-朝陽に共感できるところはありましたか。
いや、あまりないです(笑)。そもそも、東昇が崖から人を突き落としている映像も僕だったら気付かないでしょうし、それが分かったとしても脅そうという考えにならない(笑)。
-それはそうですね(笑)。金子監督からは、演技についてどんなアドバイスがあったんですか。
「ここはもう少しゆっくり」とか、「ここはもう少し間(ま)を開けた方がいい」とか、具体的にアドバイスをしてもらいました。
-一番難しかったシーンは?
やっぱりクライマックスのシーンです。クランクアップ前の最後のシーンだったのですが、1番大事な場面だというのも最初に台本を読んだ時から分かっていたので、気合を入れて演じました。
-共演者の皆さんとの撮影中のエピソードを教えてください。
今回、オール沖縄ロケだったので、撮影がお休みの日は、(上間浩役の)前出(燿志)くんと(上間夏月役の)星乃(あんな)さんと一緒に「アメリカンビレッジ」というところに洋服を見に行きました。みんなでどこか行きたいという話はずっとしていたのですが、どこに行こうとなった時に、北村一輝さんが教えてくださって。それで、みんなを誘って行った場所です。
-沖縄らしい体験もできましたか。
海の近くでの撮影があったので、めちゃくちゃきれいな海を見られたことは沖縄だなと感じました。できれば泳ぎたいと思って水着は持っていったんですが、使うことがなかったので、それは残念でした。とにかくめちゃくちゃ暑かったのを覚えています。5月の中旬から6月まで撮影をしていて、その間、東京には2、3日帰ったくらいなので、ずっといました。
-撮影中にこの映画ならではだと感じたことはありましたか。
撮影中のお弁当が沖縄のご飯だったのがならではでした(笑)。岡田さんが、ケータリングの差し入れをしてくださったんですが、それも沖縄そばで。沖縄のご飯をたくさん食べられました。
-ところで、羽村さんは本作をはじめ、ドラマなどでも非常に印象に残るお芝居をされています。今、お芝居をする楽しさはどんなところで感じていますか。
僕が1番演技をやりたいと思う理由は、普段、生きている中でできないようなことをできるということです。それが今は、すごく楽しいと感じています。
-アイドルグループとしても活動されてますが、この先、芸能活動をしていく上での目標は?
アイドルとしても多くの方に知っていただくのはもちろんですが、お芝居するのも好きなので、ドラマや映画にもたくさん出たいと思ってます。
-最後に、公開を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
岡田さんが演じられてる東昇に負けずに、僕たち子ども3人が必死に頑張っている姿をぜひ劇場でご覧いただけたらなと思います。
(取材・文・写真:嶋田真己)
映画『ゴールド・ボーイ』は、3月8日から全国公開。
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