『君たちはどう生きるか』オスカー授賞!鈴木敏夫P、緊急会見で宮崎駿監督の様子語る
シネマカフェ2024年3月11日(月)13時25分
『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目のオスカーを受賞したスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』の鈴木敏夫プロデューサーが3月11日、スタジオジブリで行われた会見に出席し、受賞した瞬間の宮崎駿監督の様子などを伝えた。
会見に登場した鈴木プロデューサーは、「彼(宮崎監督)のアトリエがそばにありまして、そこで彼は待ち構えていました」と語ると「電話で話したのですが、興奮していましたね。もともと『俺は気にしていないから』と一生懸命自分の気持ちを抑えるような仕草を見せていましたが、(喜びが)漏れ出ているような感じでした。結構欲しがらないと言いながら、欲しいんだなと思いました。その後も緊張が続いていたようです」とユーモアを交えて報告する。
今回の長編アニメ映画賞には、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』など良質のアニメーション作品もノミネートされていたが、見事オスカーを手にした。鈴木プロデューサーは「基準があるのだろうけれど、正直僕にはどうして選ばれたのかは分からない。アカデミー協会の会員の方に感謝するのみです」と語ると「でも僕は日本のお客さんよりもアメリカの方がすんなり受け入れやすかったのかなと思うんです」と持論を展開する。
さらに鈴木プロデューサーは「映画の公開中はあまり言わなかったのですが、彼(宮崎監督)が何をやっているのか、何となく分かっていたんです」と続けると「旧約聖書の黙示録。宮崎の黙示録だと思ったんです。それは映像を観ていると分かる。その意味で、アメリカの方がストーリーは受け入れやすかったんじゃないかなと思っています」と作品の解釈を述べていた。
鈴木プロデューサー自身も「こういう受賞は時の運だと思っているので、やっぱり発表された瞬間は心の底から嬉しかった。それ以上の感情はありません」と語ると、「アカデミー賞というのは僕も映画ファンの一人なので注目していたのですが、作品を選ぶ基準が面白い。やっぱりすごい賞」と感無量な表情を浮かべていた。
『風立ちぬ』から10年の歳月が流れた。鈴木プロデューサーは宮崎監督について「引退、復帰とオオカミ少年と言われていたこともありました」とふり返ると、「でもいつも最後だと思っているんです」と、常に決死の覚悟で作品に臨んでいることを明かす。
日本国内のみならず世界的にも大きな成功を遂げている本作だが、今後について鈴木プロデューサーは「まだ白紙です。僕も宮崎も準備から含めると10年近くの歳月を要し疲労が残っている。それを取るにはもう少し時間が掛かるので、疲れが取れてから考えたい」と述べると「長編を作るというのはとても大変なこと。いまは短編をやったらどうか……という話をしています」と今後の展望について、ほんの少し語っていた。
会見に登場した鈴木プロデューサーは、「彼(宮崎監督)のアトリエがそばにありまして、そこで彼は待ち構えていました」と語ると「電話で話したのですが、興奮していましたね。もともと『俺は気にしていないから』と一生懸命自分の気持ちを抑えるような仕草を見せていましたが、(喜びが)漏れ出ているような感じでした。結構欲しがらないと言いながら、欲しいんだなと思いました。その後も緊張が続いていたようです」とユーモアを交えて報告する。
今回の長編アニメ映画賞には、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』など良質のアニメーション作品もノミネートされていたが、見事オスカーを手にした。鈴木プロデューサーは「基準があるのだろうけれど、正直僕にはどうして選ばれたのかは分からない。アカデミー協会の会員の方に感謝するのみです」と語ると「でも僕は日本のお客さんよりもアメリカの方がすんなり受け入れやすかったのかなと思うんです」と持論を展開する。
さらに鈴木プロデューサーは「映画の公開中はあまり言わなかったのですが、彼(宮崎監督)が何をやっているのか、何となく分かっていたんです」と続けると「旧約聖書の黙示録。宮崎の黙示録だと思ったんです。それは映像を観ていると分かる。その意味で、アメリカの方がストーリーは受け入れやすかったんじゃないかなと思っています」と作品の解釈を述べていた。
鈴木プロデューサー自身も「こういう受賞は時の運だと思っているので、やっぱり発表された瞬間は心の底から嬉しかった。それ以上の感情はありません」と語ると、「アカデミー賞というのは僕も映画ファンの一人なので注目していたのですが、作品を選ぶ基準が面白い。やっぱりすごい賞」と感無量な表情を浮かべていた。
『風立ちぬ』から10年の歳月が流れた。鈴木プロデューサーは宮崎監督について「引退、復帰とオオカミ少年と言われていたこともありました」とふり返ると、「でもいつも最後だと思っているんです」と、常に決死の覚悟で作品に臨んでいることを明かす。
日本国内のみならず世界的にも大きな成功を遂げている本作だが、今後について鈴木プロデューサーは「まだ白紙です。僕も宮崎も準備から含めると10年近くの歳月を要し疲労が残っている。それを取るにはもう少し時間が掛かるので、疲れが取れてから考えたい」と述べると「長編を作るというのはとても大変なこと。いまは短編をやったらどうか……という話をしています」と今後の展望について、ほんの少し語っていた。
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